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(不)安定・安息地での 視界
 
2015年5月2日 7時27分の記事


「ドラマ」の絡みなどは何ともいえませんが

「獲得形質」というのは もしや潰されている面があるのでは

けっこう多いのでは? 



(「種」(間)のそれらも) こねくりまわして? ナンカシタ?

そんなことが 巡りにメグル   ぐるぐると・・  ^^


   ◆


植物という不思議な生き方』2005 蓮実香佑


(「鏡の国のアリス」「エンドファイト」につながる部分)

(植物体内に同居する共生菌)


「巨悪な組織が開発した新型の菌」

(この菌に感染した人々は脳をあやつられ… ピンチ)

(ヒーローものドラマ 略)

(菌にあやつられていたんだ…)

「自然界に目を向けて見ると あながちこどもだましのお話では片付けられないようだ」



「菌の支配」

レウコクロリディウムという寄生虫に寄生された
ある種のカタツムリは実に奇妙な行動をとる

カタツムリは湿った日陰で暮らしているが
寄生されると日当たりの良い葉の上に移動する



(催眠術などであやつられていると 目が正気でないとわかることがある)

寄生されたカタツムリも目を見れば
操られていることは「一目瞭然」

突き出た目は先端が異常に膨れ上がり
奇妙な縞模様が動いている

(気味の悪い目)



目の中で動きまわっている縞模様の物体が
カタツムリをあやつる寄生虫で

縞模様を目立たせ 鳥を呼びよせる



「寄生虫が鳥を呼びよせるわけ」

レウコクロディウムはもともと鳥の寄生虫

鳥の体内で寄生虫の産んだ卵は鳥の糞といっしょに対外に出される

そして カタツムリが餌を食べるときに
一緒にカタツムリの口に入り 体内に侵入する

(人間なら「だから食べる前に手を洗いなさいって言ったでしょ」と怒るところ)

(残念ながらカタツムリに手はない)



カタツムリの体内に侵入した寄生虫の難問

「カタツムリの体内から鳥の体内への移動」

葉の上に移動したカタツムリの異常な行動は
寄生虫が鳥の体内に移動するために だった

「カタツムリと一緒に食べられて寄生虫は無事 鳥の体内に戻ることができる」

カタツムリの命と引き換えに




「悪魔の麦」

体内に住む寄生者が影響を与える 植物での例


新約聖書「マタイ伝」に
ドクムギ という植物の話が登場する


「ドクムギは麦畑の深刻な雑草」

有毒なので 家畜や人間が誤って食べると中毒を起こす

マタイ伝によれば
「人々の眠っている間に悪魔が畑にドクムギの種をまいてしまう」のだとか



…よくよく調べてみると 本来は有毒ではないらしい


「なぜ 中毒を起こすと古くから言われているのだろうか」


植物の体内にエンドファイトと呼ばれる菌が潜んでいて

せっせと毒素を作り出しているのだという


「こうしてドクムギはエンドファイトによって恐ろしい植物に仕立てられてしまった」


ずいぶん昔から体内に住みついていて 種子にも感染するため

一度感染すると子々孫々に至るまで
エンドファイトの感染を受け続けることになる

エンドファイトとドクムギの共生の歴史は古く

古代エジプトのファラオの墓から発見された
ドクムギの種子はすでにエンドファイトが感染していた らしい



「ドクムギはけっして特殊な事例ではない」

牧草にも感染して植物体内で毒素を作り出すので

家畜の中毒の原因となることもあるのだ


ところが ゴルフ場などで使われているシバのほとんどには

わざわざエンドファイトを感染させてあるという


「エンドファイトを感染させて大丈夫なのだろうか」



エンドファイトにもさまざまな種類があり

なかには 毒性ではなく有用な機能を付与するエンドファイトも少なくない

「エンドファイトの感染によって植物が病害虫に対する抵抗性を持つことがある」

「あるいは乾燥に対して強くなることもある」

(さまざまな「サクセスストーリー」 略)



エンドファイトのファイトは「植物」という意味

エンドは「内部」という意味なので

「植物体内の」という造語



体内に住みついたエンドファイトがさまざまな能力を授けるのは

(植物の夢をかなえるためではなく)

「生活の場にしている」植物が

病気になったり 食べられたり 枯れてしまったりしては
自身の生存も危ぶまれるから

感染した植物を強くするように働いているのだ




「植物体内に住むエンドファイトは 他の菌にはない大きな特徴がある」


菌類の生活史は「不完全世代と完全世代」という二つの世代に大別される

「不完全世代」は「菌糸」などを使って増える方法

「完全世代」は 雄と雌によって子孫を残すように
受精により「有性胞子」を作る世代



エンドファイトの中には「完全世代」を持たないものがいる らしい


「「雄」と「雌」の世代がない」


細胞分裂をして増える「無性生殖」は 自分と同じ形質を持つクローンができる

雄と雌が交わり遺伝子を交換する「有性生殖」では
親の形質を受け継ぎながらも親とは違うバラエティにとんだ子孫が生まれる

「多様性の創出が有性生殖の利点」

さまざまな形質の子孫を残すことによって
さまざまな環境に適応することができる

(しかし)雄と雌が共に子孫を作る有性生殖は効率の悪い繁殖方法


「例えば雄と雌が受精して繁殖する生物が雌だけで繁殖できるとしたら、世の中すべてが雌になるからそれだけで繁殖の効率は二倍にあがる。

さらに雄と雌が出会うこともけっして簡単ではない。

植物は花粉を雌しべに送り届けるために相当の苦労をしているし、動物は雌を奪い合って戦ったりして無駄なエネルギーを使っている。それだけの困難を乗り越えも首尾よく子孫を残せる保障はまるでない」



(この謎を解く「脚光を浴びている」学説-「赤の女王仮説」の紹介に入ってゆく)


宿主と病原菌との長い争い

「進化し続けなければ 生き残れない」

「常に防御方法を新しくしていかなければ」…


有性生殖であれば 「必ず親とは違う子孫が作られ」

「変化し続けることができる」


→ 病原菌も常に変化を続け

「進化のスピードをさらに早めなければならない」


そのための手段は「有性生殖」


「病原菌と宿主となる生物が変わり続けるために生物は有性生殖を行い、そのために男と女の存在意義があるというのが「赤の女王仮説」である」


(この仮説が正しいかどうかは今後のさらなる研究を待たなければならない)


しかし「病原菌と宿主となる生物が、もう長い間ひたすら走り続けてきたことは間違いない事実である」


   ◆


「多くの植物が鳥や動物に食べられて種子を運ぶという作戦を選んでいる」


(スイカの種子はできるだけゆっくり時間をかけて胃腸を通り 体内にとどまるようにしている)

(そうすることで 少しでも遠くまで運ばれようとしている)

(胃の中で芽を出したり 盲腸に引っかかるようなヘマをするはずはない)




地球を支配しているかのように振る舞う…

(人類のどれくらいか?は)


「ゆったり」と「全力疾走」で


(スイカの)(「種」を食べずに 「器用に吐き出し」)


永い間「獲得」し続けてきた何か

「獲得」(しようと)しなかった 何か

(何かを食し続けていることに気づきにくいのかもしれない)


同居   同化



馴染んでしまえば ゆったりとした「疾走」は違和感などもなくなり…

何気ない日常と化す






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