114枚目 | |
[お絵描き] | |
2010年8月26日 1時44分の記事 | |
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学生だったころ、 BOOKOFF等の古本屋をまわるのが好きでした。 そこで、 見つけた面白い漫画の一つを紹介します。 「海帰線」ってタイトルの漫画です。 網手町という小さな港町で、 自然を壊しリゾート開発を進める推進派の町民たちと 『海人の卵』を祀り、暮らしてきた漁師たちが 対立するなか、 『海人の卵』を人集めの道具にしようとする開発推進派から、 卵を奪還し海に返そうとする高校生のお話です。 この作品で気に入っているところは、 物語の前半からチラチラと現れている海人の描き方です。 すごく、神秘的な感じがとてもイイ。 もののけ姫でいう、シシ神さまのような感じです。 ※ちなみにこの作品の海人は 「うみんちゅ」ではなく「うみびと」です。 人魚みたいなものです。 208ページできれいにまとまっていて、 登場人物が、それぞれの思惑で動いているところも 好きです。 それと、この本のあとがきの文章も好きですw 連載当時の話、 連載後入院した話 再版の話 丸ペンの話 作者は丸ペンを使うようで、 使い込んだペン先は 見事に摩耗して、まるでマジックのように 少しの引っかかりもなく線を描けるようになるそうです。 すごく、憧れます。 その作者、 今敏さんが、 昨日亡くなられたという情報を目にしました。 そして、今日公開された遺書を読みました。 「ちゃんと死ぬための用意」を着々と進め、 別れの挨拶まで準備した今敏さんの幕の引きを 凄いと思いました。 そして、46歳という早すぎる人生を悔やむ姿に、 ただ、ただ悲しくなりました。 心からご冥福をお祈りいたします。
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