伊勢湾台風では竹藪の中の納屋に逃げた | |
2024年8月29日 10時47分の記事 | |
昔、子どもの頃に伊勢湾台風が通過していった。台風は、夜間に埼玉を通過する見込みだったが、暗くなってだんだんに家に当たる暴風が激しくなってきた。昔の家なので、雨戸が外れそうなほど激しく揺れるようになってきた。このままだと家も家の中もすべて吹き飛ばされる恐れがあり、親父の判断で家から逃げ出した。逃げたところは我が家の竹藪の中にある納屋である、竹は倒木の心配がないし、物が飛んできても密集しているので怪我の心配もない、そして納屋の中には稲刈りをした後の藁が山になっているのでベッド代わりになった。そして何とか台風の通過をやり過ごした。翌朝は、台風一過の秋晴れとなったが、自宅はボロボロとなっていた。 伊勢湾台風は、上陸時929hPaだったが、台風10号は、今925hPaに発達していてその先は不明だ。台風10号が、どんなものなのか伊勢湾台風の記録が参考になるだろう。昭和の三大台風に室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風が指定されているが、伊勢湾台風は60余年前に遭った最近の大型台風である。台風10号が来る前に避難が必要だ、来てからでは一歩も動けない、飛ばされるだけになるだろう。 台風10号が、のろのろ迷走してやって来ると暴風圏からしばらく脱出できない可能性がある。そこで食糧だ、大阪から再三にわたって政府備蓄米を放出するように要望が出ているが、政府は出すつもりは全くない。大阪市内のスーパーでは、早場米が2倍の値段になっているようだが、高くても買える時に買っておかなければ、台風10号で手に入らなくなる可能性があるから仕方がない。しかし政府備蓄米は、不作の時に使うと言うなら、昨年も高温で不作のようなものではないか、そもそも何年も備蓄を出来るものか、虫が湧いてしまうはずだ、家畜のえさにするくらいなら古米なのだから安くても放出したほうが国民のためになる。そもそも台風10号で今年の新米が不作になる可能性も無いとは言えない状況なのだから、余裕を持った食糧態勢にしておかないといけないだろう。 間もなく防災の日が近づくが、目下台風10号が迷走状態にあると考えるので、防災の日が防災の実践をする日になるかもしれない。ただ防災訓練は、大地震を想定しているのが一般的であるが、南海トラフ地震が発生した場合を想定しておく必要がある。実際に大地震が発生すれば、大混乱となっている景色が思い浮かぶが、果たしてどう考えているだろうか。大地震や大型台風は、大被害をもたらすことは当然と考えなければいけないので、交通は遮断され、物流はストップし、飲食料品は品切れ続出になるだろうから、あらためて何が必要か真剣に考える必要がある。一番恐れるのは、複合災害である、台風襲来の中で大地震が発生した場合、逃げるに逃げられない状況が発生する。防災の対策は、自分で考えなければ境遇が違うので防災にならないので、今が真剣に考えるチャンスかもしれない。少なくとも国から指示を待つなど期待しないほうが良い。台風10号の恐怖は、進行速度が極端に遅いことだ、大雨と強風が続いたらどうなるか。自ら考えて防災の実践が必要だ。 台風10号が来たら、何をすべきかは人それぞれ違う。昔、伊勢湾台風が通過するとき、親父の背中で眠りながら、竹藪の中にある藁葺き納屋に避難した記憶がある。理由は簡単だ、暴風で自宅が吹き飛ばされるかもしれないほどの状況になったので、親父の判断で慌てて逃げだしたのだ。やがて台風が過ぎ去って朝が来た、自宅があるのか不安だったが辛うじて家は建っていたが、屋根瓦がボロボロに吹き飛んでいた。台風10号でも同じようなことが起きる可能性は大いにある、ただ今の自宅は、平屋づくりにしてあり、家の前が畑なので果樹を植えて防風林を作ったので、直接暴風が自宅に吹き付ける心配はない。台風で直接影響するのは、風と雨だが、風は防風林があって雨戸を閉めるので大丈夫だろう、雨に関しては自宅の敷地が道路より1m高く、道路の雨水管は近くの川へ直結しているので道路に雨水は氾濫しない。 次は二次的被害を考えると、停電と断水がある。台風到来は夜間が多いので、停電したら充電しておいたソーラー照明を使用する、それからポットでお湯を沸かしておけばインスタント食品で腹を満たせるので十分だ。もしご飯が食べたければ事前に冷凍ご飯を作っておけば、お湯をかけて食べられる。そして滅多に断水は無いだろうが、念のためペットボトルに水をためておけば台風通過中は過ごせるだろう。とりあえず自宅が吹き飛ばされない前提での防災の実践は必要だ。 ところで米不足の折、国は来月には新米入荷で解消されると気楽ではあるが、早場米を除き新米の受粉や稲刈りはこれからだが、全国的に大雨予報となっているので、今から稲刈りは間に合わないだろう。台風がどこを通過するか予測できないが、気象庁の予想では日本列島大縦断だ。まったく無事であると言うことは奇跡に近いと考える、少なくとも6年度の在庫減少と値上がりの懸念は残る。 今朝だが、ついに米が無くなった、と言っても白米なので、玄米は20キロ在庫がある。単に精米に行く時間がなかっただけなので、朝一番で出かけてくる。やはり朝飯は、白い米の飯を食わないと力仕事が出来ない、勉強でも同じだ、とてもじゃないが、9月の新米の収穫まで米を食わないで我慢しろなんて無理だ。そのうえ台風10号が迷走しているので、いつ自分のところを通過するか予想が出来ない、しばらく外出できない可能性もあり、やはり白米のストックは余裕が必要である。毎年8月は在庫を処分する時期でもあるから、品薄になることは不思議ではない、これを教訓に来年は余裕をもって購入しておくことである。 さて台風10号は、九州ではまだゆっくりと進むが、本州では日本海側を流れる偏西風が、太平洋高気圧の勢力拡大で、やや北上してきているため、日本列島縦断の進路はやや北寄りになる可能性があるが、雨の状況に変わりはないだろう。引き続き大雨の警戒は必要だ。 今朝の台風10号は、昨日よりまだ西へ移動している、このまま移動しながら北上すれば九州の西側へ回り込む可能性も出てくる。それから大きな問題がある、偏西風が朝鮮半島まで北上したままなので、九州上空には偏西風が流れていないことだ、台風10号はゆっくりのまま九州北部まで縦断もあり得る。過去にないほどの異常な大雨が降る可能性がある。 台風10号がどれだけ危険な台風か、どれだけ避難しなければいけないか、過去に遭った昭和の三大台風に、室戸台風、枕崎台風、伊勢湾台風がある。それぞれの中心気圧の最低時は、911.6hPa(上陸時)、865hPa、895hPaとなっていて、台風10号が三大台風に匹敵する大型であることは確実なのだ。どれだけの大被害が予想されるかは、三大台風の記録を検索すれば凄まじい事態になったことが分かる。何もしないで済むことは無いだろう。台風が来る前に避難しなければ一歩も動けなくなる、ただ飛ばされるのを待つだけになる。九州南部では、暗くなる前に安全な場所へ避難することである。少なからずどこかで家の倒壊があると考えて行動しなければならない。今夜から防災の実践が始まったのだ。参考だが、政府の防災訓練は中止となった。訓練どころではないからだ。政府は、すでに災害対策本部を設置して招集をするくらいの準備は必要だろう。 今日は、台風10号は九州(薩摩半島)上陸に向かって進むだろうが、水先案内人となる偏西風が日本列島上空にいないので、地球の自転に振り回されて迷走する恐れがある。このまま日本海に北上してしまえば偏西風に到達できるが、偏西風の一部が日本列島へ吹き出しているので、台風10号が北上出来ない可能性があるため、しばらくは西日本に留まる恐怖がある。台風10号の勢力は、伊勢湾台風に匹敵すると思うので、何でもかんでも重いものでもすっ飛ばされてしまうので、すべてが弾丸のように飛んでくるので当たれば即死だ。伊勢湾台風を知っているのは高齢者だけになってしまったが、犠牲者5,000人超となったことを考えれば絶対に避難が必要だ。 さてすでに宮崎では突風(竜巻か)で大被害が出ている、家が倒壊したり、窓ガラスが割れたり、けが人も出ているようだ。ほぼ伊勢湾台風と同様な被害が出ている模様だ。これからの進路に警戒が必要だが、迷走台風であると思われるので、進路が急に変わる可能性があり、通過するまで目が離せない。 ところでこんな状況では、しばらく米不足は解消できないのではと考える。今流通しているのは、早場米なので産地が九州や千葉などが有名になっているが、全国的に不足しているので追いつかないのではないかと思える。すでに台風10号の影響で関東から西日本は、雨模様のため稲刈りは出来ないだろうから、今入荷できるのは早場米だけになるだろう。9月に新米が順次入荷すると言っても、台風10号でぐちゃぐちゃになった田んぼの稲刈りは出来ない。それより迷走台風10号は、いつ去っていくのだろうか、その後にならないと田んぼに入れないが、それより被害が心配だ、新米の入荷どころではないかもしれない、いずれにせよ緊急事態の時ではないか。米が無ければ生きていけないではないか。 さて台風10号は、鹿児島へ上陸したと発表はあるが、実際の中心は有明海を進んでいる模様なので、地上なら気温が下がるが、海上なので海面水温は高いままであるため、勢力は巨大なまま九州縦断となりそうだ。 台風10号は、夜になって上部1万mでの渦は消えているので勢力が弱くなっていると考える。台風の目の形も崩れているので、徐々に風力は落ちると考えるが、台風周囲の広範囲にわたって南から暖気が流れ込むため、秋雨前線を刺激して全国的に長時間大雨を降らせると思われる。現在も台風10号は、有明海北部にいるが、九州を脱出しない限り偏西風に乗ることができない、しばらく今の状態が続くことを考えて大雨対策を行うことである。台風10号は、陸地をゆっくり進むだろうから、勢力はかなり衰えると考えるが、秋雨前線がいる限り大雨は避けられない。想定外のことが起こるかもしれない、用心することだ。ところで気になるのは、新米の稲刈りだ、我が地元では9月が稲刈りの時期なのだが、全国的にどうなのだろうか、確かに新米が入荷すれば在庫は徐々に増えるだろうが、来年の今頃はどうなっているやら。 夜も遅くなると台風10号の渦は、ガタガタに崩れてきた、有明海から九州北部の陸地に移動したため、地面が冷えて上昇気流が無くなり、太平洋高気圧や偏西風のサポートが無いので、勢力を維持できなくなっていると考える。もしかすると、このまま衰退していく可能性がある。ただ秋雨前線の影響は残るだろう。 ところで太平洋に目を向ければ、北緯20度付近のハワイの西に2つ、東に2つ、合計4つの熱帯低気圧が気流に乗って日本の南へ向かっている。台風になるかどうかは、まだ分からないが注視する必要はある。 今朝の台風10号の位置は、31.68° N, 129.84° Eで少し西向きへ戻した。 台風10号は、32.03° N, 130.04° Eに移動。やや西寄りだ。このまま真っ直ぐ北へ向かう。 夜になって台風10号は、33.14° N, 130.40° Eとやや東へ向きを変えている。 | |
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