このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
くる天
最近の記事
04/15 21:13 清戸道にて
03/30 08:38 つまみ簪
03/11 14:52 歯ごたえ
03/04 15:03 屯倉・名代など
01/27 15:08 境地とは
01/11 15:11 植線
01/02 18:43 家紋
12/26 15:19 ぐじ
12/16 13:26 認識
12/11 21:53 古代紫
フリースペース

注:文中の「?」は、疑問符を表す場合と、ローマ数字が反映されていないケース(携帯電話からの送付分)による表れがあります。


* * * * * 



2021.9.12



RSS
プロフィール
ka-on さん
和音
ポップアップリンク
ブログ内検索

ある「デッドセンターの形成」の仕方
 
2018年9月1日 18時12分の記事



移動してきた植物(8.24)は それでは無いのですが

・・・・・・・・・・

  ススキの株は古くなると株の中心部に枯葉や枯茎がつもってくる。そのためか,ここは分けつが立ちにくく,いわゆるデッドセンターが見られる。ススキの根茎は数年で朽ちるから,大きなデッドセンターでは地下部も崩壊して土壌があらわになることもある。株によってはこのデッドセンターが不明瞭なものがある。しかし,デッドセンターの形成は株によってほぼ定まった速さで行われるらしい。古くてもデッドセンターの小さい大型株はその発達が遅いためであろう。

  暖地ススキの古い株は,内部はデッドセンターの発達,周辺は分けつの阻止という両方の障壁によって,実生から10数年にして,遅かれ早かれ崩壊の道をたどる。株としてのススキの寿命は,より長い根茎をもつ近縁種オギなどと比べて短命である。

  ところで,気候の涼しい山地のススキは一度の分けつで生育期間が終了し,その稈はより細身で竹は低い。山地ススキの株は分けつ回数が少ないから,その分株面積の拡大は暖地ススキよりも遅い。しかし,山地では稈が折れ重なるようなことは稀であり,株はわずかづつ広がり,実生から10数年あとの直径は約120cmに達している。冬,寒風が吹く頃地上わずか数cmの新しい稈だけが生きたまま褐色化した葉鞘に抱かれている。

  また,山地ススキではデッドセンターの発達もかなりよく,株の周辺部がくっきりとドーナッツ状に残っているのを見かける。ついには大きい株は崩壊し,小さい株に分解するといわれている。

  以前にススキ株が群がっていた土地を数年あとに訪れてみると,クズの大きな葉ですっかり覆われてしまっていたりすることがある。ところが,秋に訪れてみると,クズの屋根のあい間をぬってススキの花穂が天空にむけて伸びているのを見ることができる。

他の植物との競合でススキが寿命を全うできるのは稀
(種子を飛ばして新しく開拓しているようにみえる)

河野昭一監修/田中肇編集『秋の野山を歩く』P61
秋の花の生活史/ススキ属ススキ
デッドセンターの形成/小林克実

・・・・・・・・・・

センターの行方/水‐はてな

http://ka-on.hateblo.jp/entry/2017/02/22/074744
https://katation.exblog.jp/28438234/



【PR】電話相談システム開発ならイーステム



このブログへのチップ   0pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
評価はまだありません。

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。
Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved