笑顔。。。 | |
2007年9月23日 23時58分の記事 | |
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母方の祖母の家に行って来ました。 そして、4月に火事にあって、一時は生死の境をさまよった大叔父の、お見舞いに行って来ました。 両親や兄は以前に行ったことがあるのですが、私は初めて。
正直、想像していたよりは酷くなかったです。 これをもし親に言ったら「お前はどれだけ酷い様を想像していたのか」と怒られそうなくらいには、勿論酷い有様でした。 今も体中、重度の火傷で、肺や内臓やあちこち神経もやられていたり、ご飯も少しは食べれるらしいけど味覚もないとか、かといって点滴しても循環機能が衰えていてうまく栄養を摂取できないのだとか。 意識が戻ったのも奇跡的と言う状態だったのが、私の顔をみて、ちゃんと分かってくれて、「結婚はまだなのか」といつもの決まり文句を言ってくれました。 私もいつものように、「お蔭様で予定はないよ」と笑ったら、お約束のおどけた表情を返してくれました。 もう二度とそんな会話はできない、そんな表情は見れないと覚悟していた部分もあったので、とても驚いたし、嬉しい、というか…胸がいっぱいになりました。 火事の記憶は曖昧で(殆ど認識はない。でも火傷してることは分かってるので混乱してるようです)、時々、目を開けていてもこちらの声が聞こえているのかいないのか、眠っているようにも思える状態だったり、記憶は色々混濁していたり、夢と現の狭間を行ったりきたりしてるような具合です。 もう、歳も歳だし、ここからどこまで回復するか、期待はできないのが実情です。 でも、その時まで、精一杯命を燃やして生きているし、生きていて欲しい。 ただその時を待つだけだとしても。 その瞬間まで命。 心は大分、折れてしまっているようでした。それでも。 だから私は、せめて私の精一杯で、ずっと笑顔を向けていました。 頑張ってとか、はやく良くなるといいねとか、ごはんちゃんと食べなきゃとか、しっかりねとか。 私にはそういうことは言えなかった。 ただ、その瞬間までの少しの時間でも、ほんのささやかでも、幸せな、楽しい、そういう気持ちを持たせてあげられないだろうか。 そう思って、最後まで笑顔を見せ続けました。 病室を後にするとき、なんとか動く左手を上げて、手を振り替えしてくれた、それが物凄く、嬉しかったです。 | |
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