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くる天
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【被支配者の権力】
[思想・哲学]
2009年5月4日 11時18分の記事




1日1つの気づきにはまだ遠いですが、
とりあえず思いついたことからまとめよう。
まぁ、大抵は愚痴に近いわけですが…

御題【被支配者の権力】
 権力は支配者が使うものだって思ってるでしょう。
 いや、そうなんだけどさ。
 支配者も被支配者も「役名」でしかなくて、
 中身なんかいくらでも入れ替わるわけで。
 被支配者が支配者を支配することは矛盾しているのか?


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広辞苑で権力って引くと、

「他人をおさえつけ支配する力。
支配者が被支配者に加える強制力。」

って書いてある。

でも、昔から思うことだけれども、
自然の摂理以外で人間に完全に強制することの出来る力って、
存在するんだろうか?

 時間的・人的・物理的資源の制限によって、
 それ以外の選択肢が準備できないということはあるかもしれない (例えば、母親を人質に取られて
 3時間で金を用意しなければいけない、とか
 ↑でも、通常これは権力と呼ばれないよね;)

例えば、権力というものが一番象徴的に表される
「国」について見てみれば、
古く王制は「王権神授説」っていう、いわば
「神」という超越した第三者をその礎としていたわけで、
神は自然に類する(キリスト教は逆だと思うけど;)から、
まぁ一番最初の仮定「自然の摂理以外」には該当しないと思う。

 ※今更だけど、人間が強制されるっていうのは、
 物理的な状態とそれ以外の精神的な状態の二つがあると思う。
 「自然の摂理」は当然前者に含まれて、
 「神」は、前者だと思いこんでいる後者だと思う。

 「自然の摂理」は人間の物理的な部分にかかるものだから、
 例えば噴火が起きるーって時に、
 それをやめさせる術はないわけです。
 与えられる選択肢は逃げるか逃げないか。
 そういう「一方的なゲームを仕掛けられること」を、
 仮に権力と呼ぶのなら、
 自然の摂理は意志をもっていないだけで、
 絶対的な権力を保持しているわけです。
 (対人関係においては、
 専ら先手側がゲームの仕掛け人となるわけで、
 そう考えると権力は先手側に付随することになるけど、
 ゲームを受けるか受けないかという選択肢もあるわけで、
 結局ゲームへの強制参加を促すという権力が働くので、
 結局権力の定義は広辞苑における定義と同じになるわけだ。)

 「神」については、
 この場合「神」が後者であることに気付かない限り、
 民(被支配者)は前者だと思いこんでいるわけで、
 民の間にそれを「覆そう」と思う想いが生まれないため、
 支配は承認された状態で継続すると思う。
 なので、民にしてみれば
 「そんなこと教えてもくれなかったくせに!」
 って言いたいかもしれないけど、
 彼らは知らず知らずのうちに、
 支配を自らの思いこみによって肯定している、
 ってことになるのだと思う。
 一方で「気づけるような教育を受けさせてくれなかったのに!」
 っていう主張は、民が肯定している状況が先に来ている以上、
 支配者側が善意で行うことを待つしかないと思うし、
 そもそもそんな主張を出せる
 =自らに教育が無く、
 また教育をうける権利があるのに疎外されている、
 という状況を認識できるので有れば、
 大局的に見ればやがて支配者側へ教育の権利を訴え、
 またこれが実現されてゆくと思うので、問題ないと思う。

 注釈が長くなったけど…

そして、王権神授説以降の権力支配は、
徐々に民主制に移行しているように思う。

 (勿論時代によってはナチスドイツのように独裁者が現れたり、
 或いは民主制から君主制に戻ったりしているかもしれないが、
 大局的に見ると、多分←今手元に資料がない;)

と、いうわけで。
前置きが長くなったけど……


いまや、
支配者(王・首相・社長・リーダー)の権力を支えているのは、
被支配者(国民・社員・メンバー)の意志だと思うのです。


が、さてどうだろうか。

 勿論システムとして、
 被支配者側が支配者側を制することの出来る形が
 徐々に整備されてきた、
 というのはあると思う。
 でも、所詮システムを作り出しているのも人間であって、
 支配者側が都合の良い解釈をすれば、
 被支配者側がその事実を知ったときそこに疑念が生じるわけで、
 つまり支配者側が、
 被支配者側によってこのシステムを変えられないように
 (=権力を奪われないように)するためには、
 「被支配者側への情報統制」と
 「思想教育(支配者への信頼)」が、
 最低限必要になると思う。
 
 しかし近代においては、
 そういった一方的な支配行為が
 「人権」という「平等思想」によって
 「一般に」「悪」とされてしまったために、
 十分な権力保持行為がなし得ず、
 結果被支配者層によって権力を奪われる、
 という事態が発生しているのだと思う。
 
  しかし一方で、なぜ人権が大切なのか、
  なぜ平等でなければならないのか、
  そもそも平等とはどの時点における平等をさすのか、
  一般の言うところの悪とは何なのか、
  逆に正義とは何なのか… 
  そういった、
  抽象的ではありながらももっとも根本的な問題について、
  ほとんど議論が交わされないままに
  目先の事に注力する同年代を見ていると、
  日本お先真っ暗なんじゃないかと若干心配になる。怖いなー
  そういったもの(正義とか)についての考えが、
  自らの中にきちんとある上で生じる論争なら良いんだけど、
  考えがない状態で他人の意見
  (日本においては専らTVやネット等メディア)
  に触れると、そういったものを、
  「なんとなく」で自らの考えと同化してしまうから怖い。 

少なくとも日本において、
義務教育が行われ、被支配者側は自らの知識と経験によって、
支配者を選別することが可能になっている。
そうした中で支配者を選別していくのだとすれば、
支配者はむしろ
被支配者によって操られる被被支配者となるわけで、
ここに相互に支配し合う、或いは支配され合うという、
一見矛盾しているようにさえ感じられる「相互依存」が見られる。

と、するとだ。

 勿論一時においては必ずどちらかの存在が優位に立ち、
 権力を働かせることが出来るだろうが、
 少なくとも長期において、

支配者は被支配者であり、
また被支配者は支配者であるが故に、
権力は相殺され存在しないことになるのでは?

 こういうと、
 しかし実際はその「一時」が重要であって、
 しかも「長期」がどの程度の長さを表すのかという議論が
 当然現れてくると思うが、
 しかし仮に支配者が一回でも誤った権力の使い方をすれば、
 (システムが整っていることを前提として)
 やがて被支配者側からの不信が募り、
 権力を奪われてしまうことが自明であり、
 そうすると支配者は被支配者の不信を買わないよう、
 必死に正しい選択を選ぼうとするのではないだろうか。
 (ここでいう「正しい」は、被支配者の意にかなう、
 という意味。正義云々とは別で、この被支配者の意が
 現実的・理にかなっているかどうかについてもまた別。)

 ↑しかしこれは、例えば首相が「次も総理になりたい!」
 と考えた場合に適用される考えであって、
 例えばこれが一度首相になったものの、
 次はもう他の誰かにかわってもいいやと思っていた場合、
 「次回」のゲームは想定されていない
 (=一回きりのゲーム)になるわけで、抑制力が働かず、
 そういった政府が順繰りに現れるとすれば
 被支配者が支配者に対して持つ「権力」は
 大した効力が無くなってしまう…が、
 そうした事態を防ぐために
 普通選挙や任期途中での総辞職とかがあるわけで、
 すくなくとも支配者の無制限な権力は存在しないと思う。

なので、思うに結論として、
少なくとも過去においては
「神」という超越的第三者の存在を論拠として
猛威をふるった「権力」というものも、
被支配者側が「支配者に対し抗っても良いのだ」
と気付いた瞬間からその効力を失い、
現代に至ってはその権力はとても流動的で、
客観的には確かな存在でないと思う。


---


つまり、ここまでずらずらーっと言ってきて、
結局何が言いたかったのかというと、

支配者層にいる人間を叩く力はもう十分あるんだから、
文句言う前にそれを使えよって話。
行動せずに文句いう大変自分勝手な被支配者達に、
段々と嫌気がさしてきていたのでした。

ホントにそれが正しければ
(人間社会で、良識ある人間がそれを是とするのであれば)
賛同は得られるしその数でもって支配者を圧倒できるでしょうに。
あぁ、もう。


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