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2006年8月29日 5時38分の記事 | |
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欧州クラブチームの収入は、大きく4つに分けられるようだ。 (特に強豪チーム) 1.チケット売上 2.グッズ売上 3.TV放映権料 4.スポンサー料 この中で、今回、4のスポンサー料について、Forbesのホームページで面白い記事を読んだので、それをもとに、クラブチームの収入についてなんとなく書いてみることにした。 皆さん(って誰?)はチームシャツの胸に企業名をつけるためのスポンサー契約料がおいくらか知ってますか? Forbesに寄稿しているPaul Maidmentさんによると、 例えば、マンチェスターユナイテッドとアメリカの保険会社、AIGの契約料は、4年間で9,900万ドル(115億円くらい?)なので、年間約29億円弱。前のスポンサー、Vodafoneとの契約が、年間$1.660万ドル(約20億円弱)だったそうなので、そもそもVodafoneとの契約解除の原因の1つだったアメリカ人オーナー、グレーザーさんは、しっかりとより良い契約を結んだわけです。ちなみにこの契約金は、プレミアリーグ史上最高額。 では金満チェルシーは、というと、韓国のSamsung Electronicsとの契約は、5年間で$9.100万ドル。これは、マンUとAIG以前のプレミア最高額だそうです。 じゃあ、ということで、アーセナルはEmiratesと15年間で$1億6.690万ドルの契約。ただし、エミレーツスタジアムのネーミングライツ込みで、シャツだけに換算すると、年間1,010万ドル。 リバプールがビールのCarlsbergと年間890万ドル。 実は、プレミアに、アーセナルとリバプールを上回る(1年単位の額で)契約を今年したチームがあります。どこでしょう? 答えは、写真のトットナムホットスパー。 Mansionというオンラインカジノの会社と4年間で$6.270万ドル、年間約1.560万ドルの契約をしました。実はこのMansionという会社、マンUにもアプローチ(しかもAIGよりも高額で)したのですが、マンU側が断ったそうです。イメージ的に、カジノ会社っていうのが引っ掛かったらしい。 プレミア以外では、セリエBに落ちたユベントスがリビアの石油会社Tamoilと年間約2.500万ドルの契約を結んでます。セリエBに落ちたこととチャンピオンズリーグ出場権剥奪により、格段にテレビ露出が減るため、契約内容を変える話し合いをしているそうです。 また、レアルマドリッドは、Siemensの携帯関連会社を買収した台湾企業BenQと年間約2.000万ドルの契約。(他のサイトによると4年で140億円!) さらに、バルセロナは、中国政府と年間2.530万ドルの契約を結ぶという噂がありましたが、不調に終わったようです。やっぱりバルサの胸には何も無いほうがしっくりくる。 というわけで、欧州のビッグクラブは概ね年間15〜25億円程度のスポンサー契約を結んでいます。 この金額はさらに増加していくと思われます。なぜなら、サッカーのユニフォームは企業にとってこれ以上ない、宣伝の場だからです。テレビでコンテンツと広告が同居していることが、企業にとって最良の宣伝方法であり、サッカー中継では、ユニフォームの胸にある企業の名前が視聴者にさらされる、コンテンツ(試合)と広告(胸の企業名)が同居した状態なのです。 さらに、各チームのサポーターがレプリカを着て街をあるけば歩く広告塔のような効果もあり、企業にとっては非常に美味しい宣伝方法なのです。 ただし、当然、人気のあるチームに限ります。 番外編として、日本代表の稲本潤一選手が所属する、ウェストブロミッチアルビオンは、今季からプレミアリーグから降格しましたが、ドイツの携帯電話会社、T-mobileとの契約料は、なんと、年間約31万ドル、約3500万円。稲本の年棒より少ないのではないでしょうか? つまり、常にテレビ露出があり、中でも価値のあるチャンピオンズリーグ常連のチームは、企業にとって高額の契約料を払う価値のある広告塔となるわけだ。 ところで、マンUの年間約29億円。これはホントに高いでしょうか?マンUがキャリック獲得のためにトットナムに払った移籍金は確か40億円くらいだった気がする。 つまり、スポンサー料は当然高額ですが、クラブチームの経営を支える収入源としては、他の要素の方が重要なのです。つまり、チケット売上と、TV放映権です。 これらについてはまた暇な時に、なんとなく書いてみたいと思います。 長くなってしまった。簡潔な文章って難しい。 | |
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