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石油業界にショックな石油製品見通し
 
2010年5月9日 21時43分の記事

※2009年4月6日に記す

総合資源エネルギー調査会石油分科会石油部会石油市場動向調査委員会(石油市場動向調査委)が2009年3月31日の第9回会合で示した2009〜2013年度石油製品需要見通しは、石油業界にとって大変ショックな内容であった。

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ただでさえ燃料油需要全体の2008年度実績見込みは、前年度比7.9%減の2億120万9000KLと減少しているが、2013年度には1億6820万5000KLへ減少すると示されたからだ。これは2008年度実績見込み比で16.4%もの落ち込みとなる。数量にして3300万4000KL。前年の見通しでは2012年度の燃料油全体が1億9014万9000KLだった。だが、今回の見通しでは2012年度が1億7319万KLであり、1694万1000KLも下方修正されている。ジェット燃料以外は全て数量が大きく落ち込む結果となっている。とくに、ガソリンと灯油需要の減少は、かなりショックだったに違いない。ガソリンの2013年度需要見通しは5000万KLを割り込んでいる。

製品需要見通し


ガソリンは、ハイブリッド車の保有台数が2013年度に150万台程度と見積もられた数値。自動車保有台数は2013年度まで横這い傾向だが、軽自動車の増加が顕著になると予測されている。普通・小型乗用車は2013年度には2008年度比で6.3%減の3712万台と減少するのに対し、軽自動車は15.5%増の3000万台へ拡大するとのこと。少子高齢化、人口減少、若者の自動車離れといった構造的な要因に加え、燃費の向上、走行距離の減少が主な理由として挙げられている。5年後には約900万KLの需要が減少するという。
ナフサは、2008年度の落ち込みが前年度比12.3%と著しい。世界的な経済後退により内需と輸出ともに厳しくなると見込まれるものの、2009年度の後半から若干回復するとみている。アジア・中東地域でエチレンプラントの新・増設が進み、2010年度以降拡大していくと想定。BTX生産は2010年度をピークに減少していくとのこと。
灯油は、オール電化をはじめ、エアコンやガスなど他の燃料への転換が進むとみられる。また、産業用の低下や暖冬を想定している。前年に示した見通しでは2012年度の1850万2000KLは、1637万5000KLへ下方修正された。
軽油は、物流合理化、トラック保有台数の減少要因が大きい。2008年度の実績見込みでも、ディーゼル車保有台数は前年度比5.7%減の733万台。2013年度には2008年度実績見込み比で27.5%減の532万台となっている。CO2排出量が比較的少ないと言われているディーゼル車という言葉も、今や世間で取り沙汰される気配すらない。軽油の輸出が1000万KLを超えるなど、灯油を含めた中間留分品の内需減少を考えれば、政府の政策は石油に対して消極的だと言わざるをえない。

石油業界をめぐる設備能力の過剰感は今後一層膨らみ、さらなる経営合理化を迫られていくことになろう。


議事要旨は
http://www.meti.go.jp/committee/summary/0004583/index09.html
配布資料は
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/data/g90331aj.html

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