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くる天
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ちまちま絵日記-ブロくる
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2010年4月23日 2時42分
平千←沖 SS
今日は4月1日エイプリルフールの日


平助はいつにもましてにやにやと笑っていた


(前回はあほ総司に騙されて逮捕されかけたけど今回はあいつをぎゃふんと言わせてやる)


前回、藤堂平助は沖田総司の策略?により女子生徒のスカートを半裸で捲るという生涯の汚名をきせかけられた

ましてや幼馴染の千鶴に暫く避けられていたのだ。


「見てろよ〜今度こそぎゃふんと言わせてやる!」

「?」

今日も仲良く手を繋いで登校する平助と千鶴。


そんなめらめらと燃える平助に千鶴は頭の上に?マークを浮かべるのであった…








☆☆☆



さも当然のように既にチャイムが鳴り終えたにも関わらず余裕の表情で下駄箱に向かう沖田。

「ん?」

下駄箱を開けた瞬間ひらりと紙が落ちる



TO総司先輩へ☆

大好き好き好き!

今日の放課後、裏庭に来てください、大事なお話があります☆

じゃい○より☆


「……」


一度なにか考えるように沈黙した後平然とした顔で手紙を土方と書かれた下駄箱へ入れのろのろと教室に戻る沖田であった


☆☆☆


「平助君、今日のお弁当は唐揚げを作ってみたよ」

「おお!うまそー!」

教室でクラスメート何人かと集まって昼食を食べる二人

「ちょっと千鶴ちゃんのお弁当いつも独り占めしないでよ!てゆーかあんたと千鶴ちゃん別に付き合ってるわけじゃないでしょ?
千鶴ちゃん、幼馴染だからって本当は毎日手を繋ぐのが嫌なら嫌って言えばいいのよ?お弁当毎日作るのが嫌なら嫌って言えばいいのよ?
部屋に連れ込まれてあんなことやこんなことされるのが嫌なら嫌って…」

「おい!!!あんなことやそんなことってなんだよ!意味わかんねーから!」

黒髪に顔の整った少女は平然とそんなことを口にする。

「うっさいわねー、いつかする気なんでしょ!?そんなの許さないからね!!」


「おい人の嫁に手を出すな…前々から幼馴染の特権かなんやらかはしらんが気に入らなかった」

「あ、あの早く食べないと休憩終わっちゃうよ」

「あ、ほんと!今日のところは見逃してあげるけど私は認めないんだからね」

ぎゃーぎゃーと1人騒ぐ千姫

「…天霧、嫁は今日も照れて俺に挨拶できないようだ、ふ、やれやれ困ったものだ」

「風間様、たぶん違うかと思います」

いつものようにスルーされる風間




ざわざわ

水泳の時間

平助は着替えのため更衣室で着替えをしている


「あー、放課後が楽しみだ、総司の野郎今日はずーと誰も来るはずのない裏庭で待ってやがれ」

いじわるそうに笑う平助

「僕がなんだって?」

ぎょ、


不意打ちをくらったように驚く平助

「そ、総司!?なんでお前がここに!?」


「いや、なんかね、千鶴ちゃんが女子更衣室で女子に絡まれてるって聞いて僕が助けに行ってもよかったんだけど千鶴ちゃんとしては
ここは幼馴染の君に助けてもらいたいかなーと思って伝えにきたわけ」


「なに!!?千鶴!!今行く待ってろーーーーーー!」

「ちょ、平助!おま、今半アッー!」

男子生徒が言い終える前に沖田が生徒の股間をつまむ











その後、半裸の男子生徒一名が女子更衣室に侵入し、女子生徒から袋叩きにあったとかあわなかったとか…。

















おまけ

「………ち、なんだなんだ秘密をばらされたくなけりゃこいって書いてあったのに誰もきやしねぇ」

総司の偽手紙により土方はずっと待っているのであった






















TO土方先輩へ(最近白髪できませんでした?)☆



今日の放課後、裏庭に来てください、あなたの秘密知ってます☆

来なかったらばらします

じゃい○より☆








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2010年4月22日 20時29分
平助×千鶴←沖田
下校時間。

教室には千鶴が1人掃除を行っていた。

「あとはゴミ出しをしたらおしまい…と」

ふうと一息つくと窓の外に視線を送る

「いい夕焼けだな…」

外には下校する生徒達の姿が、中には手を繋いでラブラブ状態で帰るカップルも

がらがら

教室の扉が開く音がする


「あれ、千鶴ちゃん、まだ帰ってなかったんだ?」

「沖田先輩!」

音の主は沖田総司、千鶴より一つ学年が上の先輩だ

「あの、私今日は掃除当番なんです、けど後はゴミ出しをして終わりますから…」

「ふうん、そうなんだ、そういえば今日は平助はいないの?」

沖田は教室を見回せばふとそんな言葉を口にする

千鶴の傍にはいつも幼馴染の姿が居るので疑問に思ったのかもしれない

千鶴は少し苦笑いを浮かべる

「平助君、今日は風邪でお休みなんです、だから後でお見舞いに行こうと思ってるんです」

「そうなんだ、えらいね、それじゃあ僕が君のカバンを見ててあげるから早く行ってきなよ」

「ありがとうございます!」

沖田はなにやらおもしろいことを思い浮かんだような顔でにやりと笑う

千鶴はそんな沖田の心に気付くことなくばたばたとゴミ袋を手に教室を後にする

沖田は千鶴が教室からいなくなったことを確認するとごそごそと他人のカバンにも関わらず千鶴のカバンの中に手を入れある物を探す

「みーつけた」

にっこり笑み浮かべると沖田の手には千鶴の携帯が

「正直いつも一緒にいる君達に僕がヤキモチ焼かないわけがないよね、今日はちょっとしたそのお礼でもしようかな」

かたかたと器用に携帯のメールを打ち始める


同時刻、平助は風邪のせいで部屋のベッドで寝込んでいるのであった

「げほげほ、あーあー、今日は学校帰りに千鶴とゲーセン行く約束だったのになー千鶴の奴きっとがっかりしてるだろうな」

ぶつぶつとマスクをつけながらそんなことを1人呟く平助

はらり〜はらり〜♪

不意に携帯の着信メロディーが流れる

「ん、メールか?」

平助は近くにおいてある携帯を手にメールのチェックをする

「お、千鶴からか、そういえばもう学校は終わってる時間か、そうだよな、今日は俺がいなくてきっと千鶴のやつ寂しかったよな」




To: heisukechidulove@co.jp

From: chiduru@co.jp

Subject平助君風邪大丈夫?(T-T)

平助君ちゃんとお家で寝てる?



「はは、相変わらず千鶴のやつ心配性だよな〜返事打つか…ん?」


じつは私!妊娠しちゃったの!子供を!その…土方先生に無理やり襲われて…


「なんだってええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!」


ごとん

思わずベッドから起き上がり携帯を床に落とす


ぱくぱくと口を開け呆然とする


さらさら〜〜と砂のように自身が消えていくのを感じる


けど黒魔術という儀式を行えば妊娠がなかったことになるの
それは自分にとって大切な人に丘の河原で半裸で女子生徒のスカートを巻くしあげると成功するってお千ちゃんから聞いて…

「はっ!!こんなことしている場合じゃない!千鶴のピンチだ!俺がなんとかするしかないだろ!」

平助は慌てて家から出る。




























「千鶴ちゃんおかえり」

ゴミを捨て終えた千鶴が教室に戻る

「そういえばさっき僕の携帯に平助君からメールきてたよ、なんでも平助君今風邪がひどくなっているから千鶴ちゃんにうつすといけないから
もし見舞いにくる気ならやめておいてくれってさ、幼馴染思いだよね、彼」

クスクスと笑いながら言う沖田





























後日


河原で半裸の男が女子生徒のスカートを巻くし上げるという変態的事件が起こったとか起こらなかったとか…



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2010年4月21日 23時43分
小説 乗り越えられない壁はない
 
はらりはらりと桜が散る

そういえば…誰かがこんなこと言っていた気がする。


「困難な壁だからこそ乗り越えるのは難しい」

「けどそれは貴女にとって大切な壁だからこそきっと壁は高いんだろう」


誰だったか…



「ちーづるちゃん?」

ゆさゆさと肩を上下にゆすられて私ははっと目が覚める


「お、沖田さん!!」


まだぼやけた頭で目の前でネコのように笑っている沖田を目に千鶴は驚いた声を上げる
ごしごしと目を擦り、時間が経つにつれ自分が置かれている状況を把握しさっと顔の色を青くする

「お寝坊さんだね、今日は珍しく勝手場で姿見当たらないと思ったからもしかしてと思って来てみたんだけど正解だったみたい」

「す、すみません!今支度しますから!」

あわあわと千鶴は大急ぎで布団から飛び起きタンスから衣服を取り出す。
着替えを始めようと思ったところではっともう1人の存在に視線を送り

「あ、あのすみません、私着替えますのでその…外に出てってもらいたいのですが…」

あわてふためく千鶴の動作をおもしろおかしく眺めていた沖田は千鶴の言葉にはいはい、と短く返事をして
部屋から出ていこうとし

「あ、そういえば千鶴ちゃん、今日はお母さんでも恋しくなったのかな」

「?」

沖田は部屋を出る直前で足を止め軽く千鶴の方へ顔を向けるとくすりと笑みを浮かべてそう言う
千鶴はなんのことかわからず頭に?マーク浮かべて沖田を見つめる

「あは、やっぱり覚えてない、君、寝言で母様って言ってたんだよ、そりゃもう可愛らしい顔でね」

ぱたり、


沖田はそう言い残して部屋を後にする

1人残された千鶴は顔を赤くしてかぁぁぁと両頬に手を添える

「なっ!!!!!!!!沖田さんに寝言聞かれていたなんて!!は、はずかし…」

最後の言葉言い終える前に千鶴はふとふすま越しの影に気付いたと同時にその影の主が姿を現す

「雪村、今日の朝飯の支度はほぼ終わった、後でよそった飯を隊士達に運んでやってくれないか?」

颯爽と無表情で現れた斎藤に千鶴は再び驚きの声を上げる

「さ!斎藤さん!いつから!?」

「総司がアンタを起こしに入った時からだ、話しかけるタイミングを窺っていた」

(斎藤さん…結局最後までいたんですね…)

千鶴は顔を赤くしたままへたりとその場に座りこむ



「………」

「………」

「あの」

「どうした?」

「いえ、その、用件を伝えられたのなら斎藤さんも部屋から出て行ってもらえると嬉しいですが…」

「………」

「斎藤さん?」


斎藤は静かに千鶴を見つめる

「アンタは」

「?」

千鶴は珍しく自分になにかを伝えようとする斎藤を珍しそうに見やる

「アンタはここ最近辛そうだったから気になっていた」


「え」

「アンタの気持ちもわかる、自分の思うように父を捜しに行けない焦り、苛立ち、俺がアンタの立場だったらその身を犠牲にしようと任務のためなら
この場から脱出しようとする」

(任務とは少し違う気がするけど」

千鶴は苦笑交じりに笑う、けどなんだかんだいって斎藤に自分のことを気にかけてもらっていたことがなにより嬉しくてじわりと胸に熱いものが伝ってくる

「だが困難だからこそ乗り越えるのは

難しい、アンタにとってそれが高い壁だからこそ乗り越えた時、得るものははかりしれないだろう」


…この言葉、どこかで聞いた覚えがある


あぁそうだ…とうの昔…とう様と出会う前のもっと昔に聞いた覚えがある…


それが誰だったかわからない、けどとても温かくて柔らかい人だった


「くす」

千鶴はそれがなんだかくすぐったくて思わず笑う

「私、斎藤さんの言う通り確かにすごく不安で不安で焦って苛立っていたのかもしれません、けど私にはこうして皆さんがいますから
だからとう様を探し出すのが例え困難だったとしても時間がかかっても必ず見つかるような気がするんです」


くすくすと笑う

ああそっか、私には皆がいるんだ


だからどんな困難がこれから先立ちはだかろうと大丈夫

つらいときも苦しいときも皆となら…




「ねぇ?ほんんんと、お取り込み中のところ悪いんだけど、そろそろ朝食の時間だから集まってほしいんだけどなー…」

呆れたような顔で言う沖田

「つーか一君、なに1人でいいかっこしてんだよ、そのせりふ俺が言おうと思ってたのによー!」

ぎゃーぎゃとわめく平助

「なんだなんだ?平助、お前やっぱ千鶴ちゃんに惚れて…」

からかうように平助の頭をわしゃわしゃ撫でながら言う永倉

「新八つぁんっ!そんなんじゃねーて!」


「まーまーそんなことより早く飯にしようぜ飯に、早くいかねーと土方さんが…」

「てめぇら…そろいもそろって俺を怒らせてーみてぇだな!!切腹になりたくなかったらさっさと行け!」

沖田に藤堂、永倉原田土方がいつのまにか千鶴の部屋に集まる











そう、私は1人じゃない…皆がいる…

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