「本物の人間指導」 | |
[塾長の考え] | |
2009年3月9日 14時24分の記事 | |
私は十九歳の時に初めて某学習塾の教壇に立った。アルバイト講師として立ったのだが、教壇という場所は一種のステージのようなものだと感じた。当時の教室には十六名の塾生がいたのだが、全員の眼差しが私の方に向けられているのである。私の場合は人前で話をする機会が小学生の頃から多かったために最初こそ緊張はしたもののすぐにその状況に慣れることができた。むしろ日に日に非常に心地よく感じられるようになり、授業も楽しく進めることができた。しかし、今になって考えてみると随分と自分は無責任な先生だったのではないか、と思う。 なぜそのように今になって考えるようになったかというと、「本物の先生には指導者的要素が必要だ」と今現在は考えているからだ。もちろん生徒への学習指導はそれなりにできていたと思う。だが指導者には人間学が必要なのだ。技術の伝達だけでは本物の人間指導はできない。テクニックだけ教える先生から指導された生徒はただ点数さえ取れればいいと考えがちな人間になりやすい。ただし、塾の先生がどこまで生徒を指導するのかという現実的な問題はあるが。 例えばビジネスの世界で言えば自己愛から脱却し会社優先主義に徹することができる者が指導者つまり管理者になっているはずだ。 現在の私は生徒指導において「自立心を育む」ことを重視しているが、将来の社会のリーダーを育成できる指導が塾の指導で出来れば本当に最高だと思う。
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