このブログのトップへ こんにちは、ゲストさん  - ログイン  - ヘルプ  - このブログを閉じる 
薩摩いろは歌 雌伏編(二) 血染めの裃(かたぎぬ) 
[【時代小説発掘】]
2010年9月15日 16時33分の記事


【時代小説発掘】
薩摩いろは歌 雌伏編(二) 血染めの裃(かたぎぬ)       
古賀宣子



(時代小説発掘というコーナーができた経緯)

梗概:

 困窮の日々に一瞬、心が揺らぐが、思い留まる大久保正助。支えたのは日新公いろは歌だ。そして密かに、先人が遺した血染めの裃(かたぎぬ)を、西郷吉之助と交互に身につけ、決意を新たにする。

・・・切腹の作法は、二才衆の仲間入りをすると年長者から教わり、正助自身も伝えてきた。それを今、反芻してみる。
 襟は後ろへ外し、短刀を置いた三方を裏返して臀部に当てる。姿勢は前屈みになり、自然と首は突き出される。背後から介錯人が刀を振り下ろす呼吸は、一般には短刀が腹部に当てられた瞬間という。
「赤山様は、短刀を突き刺してから、首を切れと命じられたそうだ」
「さすが、薩摩隼人だ」・・・(本文より)

作者プロフィール:

古賀宣子。年金生活の夫婦と老猫一匹、質素な暮らしと豊かな心を信条に、騒々しい政局など何処吹く風の日々です。新鷹会アンソロジー『武士道春秋』『武士道日暦』『花と剣と侍』、代表作時代小説『剣と十手の饗宴』などに作品掲載。
 当コーナー【時代小説発掘】では、編集担当。

薩摩いろは歌 雌伏編(一) 仙巌洞   

↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓   ↓  ↓  ↓  ↓


【PR】システム構築、ソフトウェア開発はイーステムにお任せ下さい


************************************************************
当サイトからの引用、転載の考え方
・有料情報サイトですが、引用は可能です。
・ただし、全体の文章の3分の1内程度を目安として、引用先として「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と必ず明記してください。
・ダウンロードしたPDFファイル、写真等は、透かしが入っている場合があります。これは情報管理上のことです。現物ママの転載を不可とします。ただし、そこから情報を引用しての表記は可とします。その場合も、全体の3分の1内程度を目安として、「ニュースソース・NewsSource(有料版)」と引用先を必ず明記してください。
・商業利用の場合は必ず、連絡下さい。
 メールは、info*officematsunaga.com
(*を@にかえてください)
************************************************************


【時代小説発掘】
薩摩いろは歌 雌伏編(二) 血染めの裃(かたぎぬ)       
古賀宣子





一 母の病と借財

 母ふくが倒れた。
 父次右衛門の遠島を見送るまではと気丈にしていたようだが、疲れが一度に出たのだろう。しかも出立の数日前から風邪気味だったらしい。正助は父への気遣いと自分のことに精一杯で、それすら気づいていなかった。まだ父を頼る気持ちが消えないまま大黒柱となった正助。母の病で肩の荷はこれまでに増して重くなった。
 かかりつけの医者は、持病の癪だけではなく、血の道という。
「以前、拙者は御母上よい十歳下と伺ったこっがあうゆえ、確か」
 医者は台所に用意した桶に手を浸し、縁に掛けた手拭を取った。
「四十八です」
「そん年頃になうと、女人はあんよな症状が出うもんじゃ。そこへ風邪をこじらせたであろう」
 薬は御製薬方で貰うようにと、医者から処方箋を渡された。が、無理がたたったのか、一度の治療では治らず、一進一退を繰り返し、回復したのは師走に入ってからだった。南林寺の近くに和薬種の製薬館はある。そこにも何度か通い、支払いは未納のままだ。
 あれは三度目のときだったろうか。菩薩堂の角で声をかけられた。
「下加治屋町の大久保さぁじゃなかですか」
 顔に見覚えはあったが名前が浮かばない。どこの郷中だったか。
 返答に詰まっていると、
「水上坂(みつかんざか)の茶屋で・・」
「ああ、妙円寺参いのときの」
「お仲間と待ち合わせてとうといわれ」
 罷免されるまでの数年間、父次右衛門は琉球館の御蔵役だったので、家族は館内の役宅で暮らしていた。下加治屋町とは城をはさんで反対の方角にある。それで一昨年の妙円寺参りの際は、西郷吉之助らとは水上坂で待ち合わせて同道したのだった。
「確か西田町鶴屋の次男と申しておったが」
 だが、眼前の男は髷も身なりも士分である。
「昨年よい藩に仕えておいもす。以後お見知いおきを」
 そういって川田丙蔵と名乗った男は広い通りを渡り、海の方へと下っていったが、別れ際に「里も」と視線を伏せたまま小声で付け加えた。
 鶴屋は質屋と米屋を営む大店である。家老を通して藩主へ多額な献金をしているらしい。以前父が叔父達と話していたことがある。あの噂は本当だったのだ。 というのは、過去にも川田丙蔵のような者は何人かおり、父が親しく交わっていた森山棠園もその一人で、正助もよく知っている。藩士のなかには彼等を成りあがりと蔑視し、付き合う者をも排斥するような風があるが、父は意に介さなかった。
 
 母の病と借財。
 正助は立ち止まり、嘆息を漏らしつつ空を見上げた。
 今にも降り出しそうでいて、降らない。朝からこの天候だ。数日前に木枯らしが吹いたが、今日は無風だ。正助は首筋に寒気を感じて少し歩を速めた。
 菩薩堂の角を曲がれば山之口馬場通りに入る。いつもなら来た道を帰るのだが、しばらく歩きたく、賑やかな道をそのまま城山の方へと向かった。
 左手にそびえているのは日置島津家の広大な屋敷にある火の見櫓だ。この辺りはそのほか一所持家の屋敷が一角を占め、景観は加治屋町などとは天と地ほども違う。 
 天文館の丸い屋根を右手に見ながらさらに次の辻まで。そこは御搗屋(おつきや)だ。藩の重要な客人を迎える屋敷で、千石馬場通りの入り口まで続く。
 往来の激しい千石馬場通りを北へ。正助は前方を見据えるようにして歩いていた。すれ違いざま耳に触れていく話声の数々。水売の呼び声や子供のはしゃぐ声。虚無僧の唱える経。下駄の歯音を押しのけていく蹄の音等々。それらすべてが騒音となって耳朶を覆う。
 やがて正面の御門奥に欄干橋が見えてきた。西田橋である。木橋に代わって四年前の弘化三年(一八四六)石橋になった。甲突川には五つの石橋が架かっているが、城下の表玄関としての役割もあり、ほかの四橋より丁寧な加工が施され、費用も三倍かかったといわれている。昨年、上流に新設された玉江橋以外はみな知っているが、門外漢の目にはその差異など判らない。どれも堅牢だ。
 正助は片手で擬宝珠に触れてから、下流に向いて欄干にもたれかかった。五、六丁ほど先になろうか。くすんだ川面は東へと蛇行していく。正助の家はその辺になる。ざらついた欄干に両手をつき、ためらうように軽く叩いた。鶴屋はこの橋を渡った表通りに米問屋の店を構え、質屋の暖簾は裏通りに面している。
 借財は薬代だけではない。島送りに備えての支度金など、親戚にも借りている。右肩がふらっと傾きかけた。が、慌てて背筋を伸ばす。素手の者に金を貸してくれるほど世間は甘くない。そんなことは解りきったことではないか。俺としたことが・・・。
 正助は掌が痺れるほど欄干を思い切り打った。
       


 
二 脱藩者の行方
 
 その日の夕刻、錦屋の源助がきた。煙管の注文はしていないし、やにを取る暇なら充分にある。
「大久保様を最後に、店へ戻いもす」
 戸口の前で源助は反り気味に腰を落とし、担いでいた羅宇の箱を後ろから順に下ろしていった。
「ちっと」
 それで意味が解った。
「中へ。それも」
 正助は天秤棒を受け取って、戸を広く開けた。妹たちには入って来るなと言いおき、正助みずから炉にかけた鉄瓶の湯を湯呑みに注ぎ、後ろ手に板戸を閉めた。
「昼間、千石馬場通でお見かけしたのじぁんどん」
 小座に落ち着くなり源助は急いた口調でいう。正助は座敷の隣室を小座と呼んでいる。
「声をかけうのも憚れうよな形相でしたで」
 遠慮したといい、茶碗の温みを包み込むようにして一口飲んだ。
「あん時は」
 正助は恥を忍んで、心の内を隠さず語った。
「今からこれでは先が思いやられう」
「実はお父上様よい、お母上様の内職を頼まれておいまして」
「父上が」
「身体が丈夫なほうじゃなかが、困窮してくればそんよなこたあ申してもいられまい。縫い物のしごっなど回してもらえまいかと」  
 源助の義母は古着屋を営んでいる。縫い直しや繕い物などいくらでもあるという。
「忝い」
「とこいで、その川田丙蔵ちゅう男じぁんどん」
 真顔で頷いていた源助の視線が懐疑の色に変じた。
「琉球館から下加治屋町に移ったとんごて知っておうでしょうか」
 今回の騒動で切腹を命じられた人物の名は、噂として藩内には伝わったであろう。だが、それ以外の者の名前まで・・・。
「昨年士籍を得たばかいの男が、です」
「そやまこて気付かなかった」
 心の隙を突かれたか。別れ際の伏せた視線が甦り、背筋に悪寒が走った。
「次に」堅い視線が正助を捉える。
「脱藩した者たちの詳細じぁんどん」
 源助は湯を飲み干してから続けた。
「真っ先に脱藩した諏訪明神神職の井上正徳は、黒田斉溥様に具陳しておいもす」
「斉彬様はこん度の内訌にな関わっておらんと」
「仰言う通いござんで。もう一人、無役の木村仲之丞じぁんどん」
 十二月に禁足・幽閉の処罰を受けた後、今年三月に筑前へ亡命したという。
「家族に類が及んだのでは」
「兄の樺山喜兵衛が切腹。母親も遠島に処せられた由」
「駆い立てたのは、一縷の望みか絶望か」
 正助の言葉に黙って肯く源助。
正義党の火を絶やしてはならぬ。
 父の言葉が蘇る。残された者の任は重い。西郷吉之助と正助に後事を託していった父のためだけではないと、正助の身は引き締まる。
 暫くして源助は続けた。
「外にもまだ二人おいもした」
「二人も」
「加治木の岩崎仙吉と竹内半右衛門ちゅう郷士たちです」
「それで、四名はどこに」
「福岡の城下に居住さすっわけにな参らじ、名を変じ」
 源助は福岡藩から送り込まれた忍びだ。厳しい処断が下された斉彬擁立派だが、火はくすぶり続けている。
「井上は工藤左内、木村は北条右門、岩崎は相良陶二、竹内は葛城彦一と改称。手当てを給して領内に潜伏させておいもす」 
「わが藩の反応は」
「素早く察知し、使者を遣わしてきたそうござんで。帰すごとと」
「筑前侯は、なんと」
「勿論、こよ拒絶なさおいもした」
 すると使者は、もし還付せぬなら、やむを得ず幕府に告げ、干戈に訴えて受け取るほかなしと威嚇したという。
「家臣からそん旨を聞き、殿様は激怒なさった由」
 余が庇護せる者を取ろうとするならば宜しくこれをとるべし。余もまた五十万石を領するのだ。なんぞ薩摩藩が差し向ける戦を恐れるものか。殊に、余は今でこそ黒田家を相続しておるが、元は島津家に生まれし者なるぞ。そのような振る舞いは礼を失するもまた、はなはだしきことなり。
「使者は一言もなく退出したそうじぁんどん、それで諦むう薩摩藩ではございません」
 捕吏をひそかに遣わして捕縛せんとする動きがあり、井上正徳等を筑前国の宗像郡大島村に潜伏させたという。
「あそこは筑海の孤島と聞いておうが」
「平生は往来すう者はほとんどあいもはん」
「喜界島と同じだな」
「そんため薩藩の捕吏も探知できずにおいもす」
 源助はそこで一旦言葉を切ると、さらに声を潜めた。
「探索の手は藩内といえども油断はないませぬ。鶴屋のこっ調べておいもす」
 正助は身構えるように頷いた。
       


三 九曲折(つづらおり)の末

 その日の夜、吉之助がやってきた。
 明日から郡部の巡回にでかけるので、十日ほど留守になるという。
 吉之助は郡方書役助を勤めている。
「そやちょうど良かった。夕方錦屋が来まして」
 錦屋の正体は二人しか知らず、会読の仲間にも言っていない。藩庁に知られてはならぬゆえ。そういって、父が固く禁じていったのだ。
「何か、判ったか」
 吉之助は大きな目を一際輝かせて囁く。
 正助は吉之助を小座に通すと、先ずは脱藩した者の話をした。
「加治木なら通うが」
「脱藩の経緯でん耳にでくうとよかなあ」
「それとなくな」
「実は恥を話さねばならず」
 正助は源助から受けた忠告を語った。
「思い留まうこっができて何よいじゃったな」
「とにかく、九曲折の末は鞍馬のさかさまの世ぞ、と戒めながら甲突川沿いを帰宅しもした」
「苦しくとすぐ道を行けで、はじまう歌じゃったな」
「どんなに苦しいことに出会っても、正しい道を進むようにと」
 あの歌はそう諭しているが、調子のいいときも同様ではないか。困窮を味わってみて痛感しているが、口にはしなかった。
「我が家も、板垣与右衛門からの借財を返金できぬままなのだ」
「あん水引郷の豪商の」
「拙者も気をつけねば」
「血染めの裃じぁんどん」
 正助は崩していた膝を正す。
「春に見せた赤山様の」
「もういっど見せては貰えんでしょうか」
「構わぬさ。先人の死を無駄にしてはならぬからのう」
 固く肯く吉之助を戸口まで見送り台所へいくと、朝から出かけていた嘉介が、帳面を広げて待っていた。
「今日、伊集院与(くみ)の収納米を換金して参いもした。先ずは嘉藤次様へ」
 嘉介はそのなかの一両分を新納嘉藤次への返金として取り分けた。
 新納嘉藤次は亡くなった姉なか子の夫にあたり、お由羅騒動では正助と同じく四月に謹慎処分になっていた。が、御製薬方勤務だったので、謹慎中も何かと治療代を都合してもらっていた。
 薩摩藩では、持高に沿って藩士に土地が与えられており、しかも近郷とは限らない。その土地には幾つか種類があり、一つは、武士が自作自収する田畑(実際は農民が耕作)を意味する浮免(うきめん)で、嘉介が換金してきたのは、浮免に相当する。二つ目は、現地の農民は数人で一くくりとされ、それを門(かど)と呼び、その門に与えられた田畑である門地(かどち)。そして自費開墾の田畑で、士分の者に限り永代私有が許された仕明地(しあけち)がある。
 このように藩士の家政は現地の農民からの収納で成り立っている。収穫した米は下代蔵へ輸納されるのだが、下代蔵は国の諸所に置かれ、谷山与、加世田与といった風に組分けされている。下代蔵から下加治屋町まで運搬するには船賃・駄賃を要するので、嘉介は地元の米屋に落札を頼んでいる。そのほうが安く上がるのだ。
「残いの御製薬方の分までは無理か」
「そこまで使ってしまおいもすと、ちっと」
 嘉介は俯いて首を振る。梃子でも動かぬ仕草だ。
「年を越さねばならぬからのう。他の浮免は」
「これから何年、こんよな状況が続きもすか。そいを考えもすと」
 嘉介の懸念は尤もだ。妹たちの養育も疎かにはできないし、金銭の使途はよほど考えていかなくては、この先、行き詰ってしまう。
「皆が達者で、父上をお迎えせねばならぬゆえ」
「役料が途絶えた分、苦しゅうござおいもす」
 この度の借財返済は、新納嘉藤次のみに止めるよう、嘉介は繰り返す。それに応じて正助は、明日必ず謝意を表しにいくと約した。
「こうなってみうと、仕明地の麦や甘藷が本当にありがたい。嘉介のお陰だ」
 大久保家の仕明地は伊集院郡市来村川上にある。仕明地は自費開墾のため、余分に人手と費用がかかり、つい栽培を怠る藩士が多い。嘉介は普段から水害や飢饉に備え、心してきた。耕作に携わっているのは、嘉介の縁者だ。それが今、役立っている。
 藩が中級以下の武士に仕明地を与えた本来の意味は、困窮し、家政が思うように至らなくなった者への救済にある。中宿(ちゅうじゅく)願いを提出し、藩庁の許可を得て地方に移り、農業に従事しながら家道の回復を待つのだ。そして再び城下に帰住する。大久保家の先祖もそのような時期があったと父は言っていた。
 嘉介は天保八年、自分の叔父からこの仕事を受け継いでいるが、それはちょうど、父が代官附役として二度目に沖永良部島へ赴任した年と重なる。
 その頃、正助は八歳で、記憶にあるが、嘉介の印象は今とちっとも変らない。当時は三十歳少し前だったらしいが、いまや壮年の真っ只中にいる。そして正助は元服して後、帳簿を確かめる父の傍らで、その見方を学んできた。その甲斐あってか、家政に関わる引継ぎは順調だ。
「人は心底、困ってみなにゃ解らぬものだ」
 正助は鶴屋に一瞬でも心を動かしかけた自分に恥じ、嘉介の姿勢を見習わねばと本気になった。
       


四 嘉介と平吉

 寝床を敷き終えたとき、居間から嘉介の改まった声がした。板戸を開けると、まだあどけない男の子が、並んで紺絣の膝を揃えている。
「今日、市来村の川上に寄いまして、この子、平吉を連れて参いもした」
「そういえば、昨年春、父上に許しを請うておったな」
 兄のところに読み書きと算盤に興味のある三男がいるので、自分のもとに置いて教えたい。そして徐々に家政の仕方も覚えていってくれたらと思っていると。一昨年より時折体調を崩すようになった嘉介は、先の不安を考えてのことなのだろう。
「春からのつもいでしたが、旦那様のこっがあいもしたで」  
 迷惑がかからぬよう、当座の分として麦や甘藷など抱えてきたという。嘉介の実家は農家としては中程度だろうか。
「平吉、いくつか」
「九歳です」
 まだ柔らかな声音だが、視線は真っ直ぐだ。
「妹たちに習字を教えておうで、平吉も習うがよか。算盤は嘉介に学べ」
「平吉まで宜しかでしょうか」
「何人教えごとと同じだ。暇があっとで」
 
 数日後、居間で習字を教えていると、日が沈む頃、風呂敷包みを抱えて、源助がやってきた。
「今日はここまで」
 正助は妹たちに後片付けを命じて、源助を小座に通した。
「鶴屋の件じぁんどん」
「川田丙蔵の」
「庶子派の探索方を担ってもすな」
 庶子派とは藩主斉興以下権力の座にいる側を指す。側室お由羅の子である忠教(ただゆき)を次期藩主にと推しているのでその名が付いている。
 一門家の筆頭である重富島津家を継いでいる忠教は、国事・軍事に限らず政務に参与するよう藩主より命じられているという。その忠教とはどんな人物なのか。正助は見当もつかない。それは父たちも同様だったらしい。
 確かなのは、英明で知られる嫡男斉彬が正室の子であり、忠教よりも年長で、既に四十を過ぎていることである。それなのに何故、相続が叶わないのか。そこには斉興が寵愛するお由羅の意向が働き、取り囲む執政の面々の専横な思惑がからんでいる。
 日新公いろは歌の心意気を忘れたか。薩摩国のために是正は必定。正義党の義憤はまさしくその点にあった。
「つまい、錦屋のよなもです」
 源助の言葉に正助の口元が一瞬ほころぶ。
「脱藩した者もおい、藩庁も気を緩めてはおらんであろうな」
「それに、大久保さぁのよな身の上の人もおいもんでね」
 その時・・・。
「正助様」
 台所の方から遠慮気味に呼ぶ平吉の声がした。
「何用か」
 板戸を開けて出ていくと、畑の菜っ葉を手にして不安顔だ。
 ちょうど妹たちが取り込んだ洗濯物を抱えて、勝手口からは入ってきた。なにやら笑い転げながら居間へ。母は釜をかけた竈の火を熾すのに余念がない。
「外で誰かがうろついておいもす」
「川の方かそれとも小路か」
「両方です」
 そういうなり平吉は「篭を忘れた」と出て行った。
 小座では源助が障子をわずかに開けて、外を窺っていた。正助も背後から目を凝らす。平吉が駆け抜けていく。位置をずらして踵を追う。隣家寄りの斜め隅、柿木の下に篭が見える。拾い上げて平吉は束の間、視線を門の方へ。門は猫のくそ小路に面している。平吉のわずかな動きに気づいたか、商人髷が左へずれ、視線を右へ走らせる。
「正助様」
 再び勝手口の土間から平吉が呼ぶ。
「まだ、いたか」と片膝ついて小声で聞く。
「篭を取いにいく途中は、川の方にいたけれど、拾って戻っときは門を通い過ぎうとこいじゃった」
「武士か」
 平吉は首をかしげ、刀の先が見えたような気もするといった。
「鐺(こじり)だな。一瞬のこっゆえ、無理もん」
 正助は平吉の頭を撫でて立ち上がった。
 源助は何事もなかったように元の位置に正座していた。
「跡をつけてきたのだろうか」
 板戸を後ろ手に閉めながら正助が呟く。
「あれは川田丙蔵だな」
 むしろ大久保家に関心があったのだろうと源助は推察する。
「いっとっ会読の集まいに出うのは控ゆっか」
「それが宜しかでしょう」
「何か事を起こすではと、拙者は特に嫌疑をかけられかねぬ」
「二才衆頭の西郷さぁも用心なさってはいかがでしょうか」
 それからまもなく、源助は立ち上がった。
「期日までに必ず致しもんで」
 病み上がりの母は風呂敷包みしっかり抱いて、戸口で深々と頭を下げた。
       


五 西郷家

 障子の破れから小さな目が覘いた。
「吉之助さぁ帰ってきたかい」
「大兄ちゃん、おうん」
 四歳になる末っ子の小兵衛だ。吉之助を筆頭に三人ずつ兄と姉がいるので、小兵衛はそれぞれ大中小をつけて呼んでいる。奥からは煮炊きをする気配が伝わってきた。
 小さな腕が、建付けの悪い障子を開けようとして力んでいる。正助は濡れ縁に片膝をついて手を貸した。赤らめた顔は鼻汁を垂らして絣の袖口が固く光り、涎掛けはかなり湿っている。そこへ八歳になる信吾が裏庭のほうから現れた。
「吉之助兄ちゃんはまだ帰ってこんよ」
 正助の顔を見るなり信吾は応じた。吉之助によく似て、目の大きな子だ。小兵衛ほどではないが、同じように青洟を垂らしている。   
 吉之助の母政子は細かいことに頓着しない人のようだ。部屋も片付いているのを見たことがない。男児が四人もいたら、いちいち気にもしていられないだろう。そのほか、夫の世話は無論のこと、舅と姑にも仕えている。あのくらい太っ腹でなくては身が持つまい。
 正助の母ふくはこまめに妹たちの鼻を拭いていたので、恐らく自分にも同様にしてくれていたに違いない。建具にしても、滑りが悪くなると、早めに嘉介に削らせている。正助も、子供のころは相当の腕白だったが、あとは姉妹ばかりなので、母の負担もかなり違うはずだ。大久保家に嫁いできた時、父の両親と二人の兄はすでに無く、同居したのは兄嫁とその一人娘だった。正助の伯母にあたるその人はすでに亡くなり、従姉は牧野家に嫁いでいる。あとは実家のほうの付き合いで、嫁としての立場も、吉之助の母の大変さとは比べものにならない。
「また来うから」
 正助は二人の頭を順に撫でて、通りへ出た。
 その二日後の昼過ぎ、吉之助が平たい箱を紫の風呂敷に包んで携えてきた。中身はあの裃である。
「拙者の家でと思ったが、ちびたちがおうもので」
 吉之助がちびたちと言ったのは、十一歳になる三女安以下の三人をさしている。血染めの衣を目に触れさせるのは酷であろう。
「さいとて正助のごと閉め切って話せう部屋もなんゆえ」
 春に見せてもらった時は、吉之助の祖父竜右衛門が男たちのために場を作ってくれたのだ。竜右衛門のほか、そこにいたのは吉之助の父吉兵衛、弟の吉二郎そして我々だった。
「あん時はまだ生々しか色じゃったが」
 正助は桐の蓋を開け、きちんとたたまれた襟元に手のひらをあてた。白絹を染めた血は檜皮色(ひわだいろ)に変じている。
 切腹の作法は、二才衆の仲間入りをすると年長者から教わり、正助自身も伝えてきた。それを今、反芻してみる。
 襟は後ろへ外し、短刀を置いた三方を裏返して臀部に当てる。姿勢は前屈みになり、自然と首は突き出される。背後から介錯人が刀を振り下ろす呼吸は、一般には短刀が腹部に当てられた瞬間という。
「赤山様は、短刀を突き刺してから、首を切れと命じられたそうだ」
「さすが、薩摩隼人だ」
「うむ」と、満足気に頷く吉之助。
「広げてもよかか」
「構わぬさ」
 寄襞積(よせひだ)を軽くつまみ、両腕を伸ばした。鷗仕立(かもめじたて)の裃全体に、大きな血痕が重なるように散っている。
「そん瞬間、血飛沫は前方に散うのだろうが」
「あとからどっと流れ出てくうのじゃなかか」
 その場面を目撃したことのない正助は、他の十二名への思いも重ねながら、裃を簡略にたたんだ。
「赤山靭負様は日置島津家のご次男ときいておうが」
「同志の中では一番の名門だ」
 吉之助の父吉兵衛は赤山家の用頼(ようだのみ)といって、いろいろな用事を処理する役を担っていたため、身分は違うがよく出入りしていた。
「高崎様とも親交があったと聞いておう」
「そん他の主犯とみなされた近藤隆左衛門様、山田一郎左衛門様とは同役の物頭じゃった」
「あとちっとのとこいで発覚し無念であったろうな」
「靼韃冬(たんたとう)に名越時行様の屋敷があうが、そこでん密会が漏れたらしか」
「つまい、洩らしたもんがおうわけだ」
 父次右衛門は肥後平九郎という名前を挙げていたが、それは口にしなかった。
「あん姦女が」
 吉之助が突然、吐き捨てた。手は裃を握り締めている。
 側室お由羅が京都で人形を作らせたらしい。以前父からそのような噂があると聞き、吉之助に話したことがある。その前後に、斉彬の幼い男児が次々に亡くなっていて、それはお由羅の調伏(じょうぶく)によるのだろうと、正義党の間でも、まことしやかに囁かれている。それだけではない。斉彬と残る男児も呪い殺すつもりではないかとも。
「脱藩した加治木郷士だが」
「何か判ったか」
「実は郡部へ立つ前に、謹慎中の関広国様を密かに訪ねたのだ」
「そういえば出立の朝、父上が申しておった」
「何かのときは処分の軽い関様に相談せよと、な」
 加治木にこの度の内訌に詳しい者がいないか、一応尋ねてみたところ、白尾傳右衛門の名を告げ、四月に処分を受け、来年正月に大島遠島だから、こっそり訪ねてはどうかというではないか。
「関様が一筆認めて下さい、住まいも教えてもろた」
「さすが西郷さぁだ。で、首尾ゆうと会えたわけだな」
「今度は白尾殿が、岩崎荘左衛門殿へ一筆認めて下さい」
「家族に会えたのか」
「兄上だ。そこで判ったこたあ、二人は昨年八月末に近藤・山田・高崎・名越様の委任によい、江戸へ赴いておう」
「靼韃冬の屋敷で協議をしたのは、そん四人なのだな」
「らしか。使命は三つあい、一つは秘翰を島津久武様に届けうため」
「あん切腹なさった江戸詰家老の」
「庶子派の罪状及び斉彬様継嗣ん上申を綴った書状が黒田斉溥様へ達すうごと、援助を請うたのだ」
「二つ目は」
「同志の和田仁十郎が三箇所の寺社に参籠して、祈願した際の護符を齎(もたら)すため。そして三つ目は」
 吉之助はそこで大きく息を吐くと、顔を近づけた。
「斉彬様のご次男寛之助様の呪詛に関わったといわれとう牧仲太郎の暗殺だ」
「で、果たしたのか」
「叶わじ、年が明けて帰国してみうと、ことが発覚しておい」
「お三方は、既に切腹なさっていたのじゃっで驚いたであろう」
「それで、三月大島遠島が決まっておられた名越様へ密かに帰藩を告げにいったようだ」
「脱藩は名越様の指示だろうな。直接、黒田斉溥様へ訴ゆっ外は道なしと・・」
「はっきいは言われなかったが。六月、共に筑前へ亡命したちゅう」
 吉之助が呼吸を整えつつ付け加える。
「話は戻うが、正義党も、最後のころはかない人数が増えていたらしか」
「統制が取りにくいとあん近藤様がこぼしておられたようだ。父から聞いたこっがあう」
「そげんかにな草が混じっていたかも」
「充分考えられう」
「ほどよか人数ちゅうのがあるのかも知れぬ」
 吉之助が手にした裃を身につけた。威儀を正し、しばし瞑想する。
「拙者いも」
 羽織るなり、背筋が引き締まる。目蓋を閉じて、正義党の無念が心の襞(ひだ)の隅々まで染み渡っていくのを待った。
先達が流した血を無にしてなるものか。
 苦しくとすぐ道を行け・・・。
 いろは歌が胸中に広がる。
 過ぎ去った日々に学ばねば。
 静かに闘志が湧いてきた。
「薩摩国のためにな、なんとしても志の貫徹が必定」
 吉之助が拳を握る。
「企てが覚られぬごと、注意深く、注意深く・・」
 正助が応じた。
  
(続く)







最終編集日時:2010年12月14日 13時21分

このブログへのチップ   100100pts.   [チップとは]

[このブログのチップを見る]
[チップをあげる]

このブログの評価
★★★★★

[このブログの評価を見る]
[この記事を評価する]

◆この記事へのコメント
コメントはありません。

◆コメントを書く

お名前:

URL:

メールアドレス:(このアドレスが直接知られることはありません)

コメント:


くる天
officematsunaga
速報情報は、オリジナル取材ネタも含めてtwitterで無料公開!
twitter

【オフイス・マツナガのブログ】

【CONTACT/連絡先】

カレンダー
<<2010年09月>>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
マーケット情報
by 株価チャート「ストチャ」


FX経済指標


会員制システム
会費は月額1000円で、すべての記事、すべての連載、バックナンバーを見ることができます。また、一般には入手困難な資料等をダウンロードできます。
 購読の規約に関しては、くる天 よくある質問を参考ください。


会費の支払い方・課金の仕方

1:くる天へ会員登録する。
2:ポイントを購入する。
3:記事を購入する 。
 という手順となります。
 初めての課金の申し込み方

返金システムに関して

なお、会費を支払い購読されて「これは課金に値しない」と判断された方には、すみやかに返金に応じます。詳細は、返金システムに関してを参考ください。

入稿後は加筆・修正しません

有料会員制度のサイトという性格と、くる天さんのシステムから、有料記事に関しては入稿後の修正、訂正はきかないようになっています。そのため誤字・脱字・錯誤が含まれる場合があります。誤字・脱字・錯誤等の修正に関しては、別途、指摘させていただく場合があります。誤字・脱字・錯誤  修正情報

皆様へのお願い

 申し込まれたアクセスコード、パスワードを他人に教えたり、譲渡する行為は犯罪行為です。すでに、第三者におしえてしまった!という方は、すみやかにパスワードの変更をお願いします。やむなき場合は、しかるべき対応をさせていただきます。
皆様へのお願い  
当サイト連載コラム
週刊日程表

本日のマーケット

今週の永田町

永田町レポート

本日のオフレコ情報

遠藤顧問の歴史だよ

時代小説発掘(無料公開)

カテゴリ
全て (3356)
2014衆議院選挙当落予想 (12)
無料公開記事 (7)
週間日程表 (154)
選挙 (26)
政治 (86)
経済 (6)
社会 (17)
永田町レポート (67)
今週の永田町 (326)
本日のオフレコ情報 (71)
本日の日経225 (29)
本日のマーケット (1654)
特オチ最前線 (75)
瘋癲老人のレイジーな日々 (25)
扱い注意 (38)
ネットでメシウマ!ウェブマーケティングの虚実 (32)
伊藤博一の事件の眼 (23)
鬼デスクの酔いどれ日記 (44)
アダルトサイト運営奮闘記 (3)
遠藤顧問の歴史だよ (30)
業界記者の覆面レポート (2)
真名のケーザイ探検 (27)
ホッピー・モツ焼・闇市の世界 (4)
ネットでビビるな!ネット音痴の業界人へ (14)
今週のマスコミがびびったネットネタ by 野次馬 (10)
アラカルター久里&占い軍団 (46)
コーヒーブレイク・エクササイズ編 (64)
コーヒーブレイク・ボイスエクササイズ編 (12)
医読同源 (1)
永田町奥の院を新人記者「僕」行く (12)
アンコール (2)
「永田町に棲んだ女たち」2 (13)
「永田町に棲んだ女たち」 (15)
ぼやき三毛猫 (49)
白川司郎訴訟関係 (4)
動画で go !!!! (7)
縄文だよ!!!! (4)
【時代小説発掘】 (204)
2009年 衆議院選挙  最新調査データ (26)
衆議院選挙 選挙区レポート (4)
島田が行く!報道現場の盲点 (2)
誤字・脱字・錯誤  修正情報 (6)
見落とすな!ネット情報・リンク先・保存先 (3)
「永田町に棲んだ女たち・特別番外編」 (8)
雑誌販売動向 (7)
最近の記事
12/06 12:26 江戸浅草物語14「月こそ心よ花こそ心よ」 (無料公開)
11/15 15:30 〈助太刀兵法46〉北斎蛸踊り(8) (無料公開)
10/26 08:49 「本日のマーケット」(FX編)・・・今週は日米の金融政策イベントに注意。
10/26 08:40 「本日のマーケット」(株式編)・・・ 続伸後に日経平均株価が1万9000円台を回復。
10/21 08:39 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円ちょうどの壁を意識。
10/21 08:25 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、方向感の出づらい展開。
10/19 08:33 「本日のマーケット」(FX編)・・・午前11時に発表される中国の一連の経済指標に注目
10/19 08:23 「本日のマーケット」(株式編)・・・午前11時、中国経済の指標しだい。
10/14 08:48 「本日のマーケット」(FX編)・・・昨日に続き中国の経済指標。米9月小売売上高。
10/14 08:31 「本日のマーケット」(株式編)・・・前日の動きが継続し軟調な展開。
10/13 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・ドル円は120円大台を中心に方向感に欠ける動きが当面続きそう
10/13 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・5日線(前週末9日時点で1万8218円)が下値を支え
10/05 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京タイムではドル円やクロス円は押し目買いが優勢
10/05 08:34 「本日のマーケット」(株式編)・・・続伸後、日経平均株価が1万8000円に迫る。
10/04 12:07 江戸浅草物語13「天海僧正の結界が破られる時、魔界の者たちの進撃が始まるのか」 (無料公開)
10/02 08:44 「本日のマーケット」(FX編)・・・米雇用統計を控えた様子見姿勢
10/02 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・週末要因や米雇用統計を前にポジション調整
10/01 08:47 「本日のマーケット」(FX編)・・・9月日銀短観、9月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)などが材料。
10/01 08:35 「本日のマーケット」(株式編)・・・欧米株式の上昇を受けて買いが先行後、もみ合い。
09/30 08:52 「本日のマーケット」(FX編)・・・日中は119円後半のもみあい
09/30 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・反発後、上値が重い展開。
09/29 08:55 「本日のマーケット」(FX編)・・・株安・円高パターンの継続はドル高圧力を後退
09/29 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落後に落ち着きどころを探る展開。
09/28 08:46 「本日のマーケット」(FX編)・・・東京時間のドル/円は120円半ばを中心にもみあい。
09/28 08:36 「本日のマーケット」(株式編)・・・手掛かり材料難のなか、もみ合い。
09/25 08:53 「本日のマーケット」(FX編)・・・・朝方、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が年内利上げが適切との見方を
09/25 08:44 「本日のマーケット」(株式編)・・・引き続き弱含みで推移。直近の安値1万7415円61銭を意識。
09/24 08:37 「本日のマーケット」(FX編)・・・・連休明けの東京時間のドル/円は120円前半を中心にもみ合う展開。
09/24 08:26 「本日のマーケット」(株式編)・・・続落スタート。連休中にNYダウが軟調に推移。
09/20 10:55 〈助太刀兵法45〉北斎蛸踊り(7)(無料公開)
オフイス・マツナガのサイト
[現役雑誌記者によるブログ日記!by オフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガ書籍部]

[今週のキーワードbyオフイス・マツナガ]

[オフイス・マツナガのブログWordPress版]

[週刊日程表(アクセス規制有)]

[調査分析報道・資料倉庫]

【公にされない公の資料を公開】

【その他 オフイス・マツナガweb管理人】

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最近のコメント
風雲 念流剣 七 (無料公開)(鮨廾賚此丙郤圈)
宿志の剣 三 (無料公開)(会話スキル★吉野)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(管理人:kitaoka)
週刊・月間誌 販売動向13年3月6-7日(珈琲好き)
■この国の最大の問題点は「スパイ防止法案」がない点。マスコミだけでなく、政党にも外国勢力が跋扈。(珈琲好き)
イチローストレッチが止まらない!(バーバリー 時計)
■あまりにあっけなく、野田民主党惨敗。あまりにあっけなく、安部自民党大勝利(takeshi.komi)
時代小説発掘 !!!!!告知!!!!!()
〈助太刀兵法21〉 尾道かんざし燈籠 (無料公開)(モンクレール ダウン)
薩摩いろは歌 雌伏編(十一)痛撃(無料公開)  (株式の初心者)
ブログ内検索

RSS
携帯からも見られます!
QRコード対応の携帯で、このコードを読み取ってください。

Copyright (c) 2006 KURUTEN All right reserved