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くる天
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TALES OF  NIGHTINGALE-ブロくる
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TALES OF  NIGHTINGALE
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〜〜真実が浮かび上がるのは、夜。見つめるのは、ナイチンゲールの瞳。〜〜
「TALES OF NIGHTINGALE」にお立ち寄りくださいましてありがとうございます。当ブログでは、真実を見つめ続けるナイチンゲールの視点を借りて時事政治経済、フィギュアスケートなど関心のありますことについて硬軟問わずネットの森の片隅で語っております。
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たった一人の慧眼 〜C-C-Bが止まらない cross point C-C-B〜
 
2024年6月16日 18時59分の記事

9日、前日と同じ格好で寝ようとしたら、

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さ、寒い…、

真冬用羽毛布団とネルのパジャマ引っ張り出して、六月にまさかの冬衣装…、そしてそっからのこの暑さ…、盆と正月ならぬ、真冬と真夏が一緒に来たようなわやわやさ…、

さて、先週紹介したCCB動画、コメ読んでたら、



ってのがあって、話題性狙ってドラムだから起用、とかじゃなく、(そういう先入観なしに声だけ聞いて)笠をメインヴォーカルに起用、というのを見て、「あ、やっぱりそういう事だったのか!」って思いつつ、詳細を探るべく、下記動画視聴…、

https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=xEGEmgtpqWM

この動画、有るのは前々から知ってた、けど、扉の笠のハの字眉が気に入らなくて(笑)、ずっとスルーしてた、なんか上っ面はねただけのトーク番組のようにも見えたし、もっと早く見てればよかた、というのが今の率直な感想、

本題の前にまづ、タイトル間違ってるよね、内容に鑑みれば、

『筒美京平さんとC-C-B』

ぢゃなくて、正しくは、

『筒美京平さんと笠』

だよね…、もうひとつ、

『Romantic‐』のサビ部分、筒美の最初のヴァージョンでは下げてたのを笠の提案で上げてたんだな…それで前々からの疑問がひとつ氷解した、それについてはちょっと本稿の主旨から外れるのでまた機会をあらためる事にして、本題、

まず注目したのが、笠の声をして、

「デジタルサウンドに負けない声」

これは本当に穿ってる、常々ここで笠の声を沼から立ち上がる蓮の花に準えてるのはまさにこの意、これは言うならば、

電子音というデジタルに対する、「生身の人間の声」という究極のアナログの勝利

ともいえると思うんだけど、あれだけのデジタル音の洪水に放り込まれれば普通はのまれて埋もれるか負けるか日和るかしてしまうはずなんだけど、その音の海を向こうに回していっかな埋没しない、むしろデジタルがその対極に位置する笠の声の特質を際立たせてさえいる、というのは本当に不思議、
笠の声の特性というのは、人工合成ヴォイス等ではおそらく最も再現しにくい部類に属するじゃないかと思う…、

そして最もうなづき膝打ったのが、ここ↓、



「(笠の声は)ただきれいなだけじゃなくて何かちょっと引っかかりのある」

そう、笠の声の最大の持ち味とは、ぢつは、

ハイトーン

とかじゃなくてまさにこれ↑だよ、私は常々、

「軋み」

と表現してるけど、おそらく筒美が思う「引っかかり」と同じ部分だと思う、
あれだけ声が高いと、いきおいどうしてもそのトーンの高さに意識を奪われがちになるけど、単に高いだけじゃないよね、笠の声は、
独特のセンチメントというかカタルシスが生来的に内在されてる声、だからこそ、テアトロンで夕陽をバックに聞きたくなるんだよね…、その圧倒的な借景にもおそらく負けずに共振するであろうセンチメントを笠の声は内在させている、
これこそ、私に言わせれば、同じハイトーンで括られがちな、草野(スピッツ)や小田(オフコース)らとは決定的に違う点、単に声が高いだけではああはならない、

この「引っかかり」の部分、ハスキーとかダミ声とか、もともと癖のある声の場合は結構ある、というか往々にしてそれが最大の持ち味になってるわけだけだけど、

素直でクリアなハイトーンとノスタルジックな軋みを両立させてる

なんてのは、私の知る限り笠だけだな…、

それにしても筒美…、
単なる偶然や話題先行とかじゃなくてちゃんとこうした笠の特異性を「分かって」てリードヴォーカルに起用したのは、さすがというべき、
これまで筒美に関しては、単なるヒットメーカーとしか思ってなかったんだけど、この、言語化あるいは数値化されてない、要するに誰にでもわかるように提示されてない、笠の声の資質を(おそらくは瞬間的・本能的に)見極め、ちゃんと嗅ぎ分けてるあたり、やっぱり慧眼ならぬ慧耳(?)だな、長年浮き沈みの激しい音楽業界で身を立て続けててきただけのこたある、

面白いのは、というか、本人的に悲劇だったのは、美空とは違って、笠が自らの声のその稀有な特性を必ずしも自覚出来たわけではなかった事、

自覚出来ないという事は、確信を持つ事が出来ず、それを強みとする事が出来ないという事。

まぁ、この部分に関しては、逆にこうして理屈としては自覚できないような、感性優位の笠だからこそ、あの声を授かったと言えなくもない、意図して出せる声じゃないしな、
でも、だからこそ本人に代替して、正当にこれを判断し、評価できる他者あるいは環境はこれを維持するためには絶対的に必要だった、

果たしてそれは笠に提供提示されていたか?
笠の声はあるべき正当な評価を得られていたか?

この点については、到底足りなかった、という結論にならざるをえない、
さっきも書いたように言語化数値化されてないわけだから、そもそも気づける感性がないと認識出来ない、んだけど、ここは、感性オワコンの比類なき土人の国ジャップランド、

優れた物が理解されず、逆に冷遇される、なんてのは土人の国では良くあること、

かくしてこれほどの得難い声なのに、その真価を語られる事なく、
従って相応の評価を得る事なく、歌謡史のありふれた一里塚ないしは通過点化してしまったのは、そのポテンシャルがついに語られなかった「たま」同様、ジャップ歌謡史における最大痛恨の損失のひとつといって何ら過言ではない、

まぁたった一人とはいえ、筒美という、笠の知りえる立場でこれを評価していた存在が有ったわけだし、ヒットを連発してスターダムにものし上がったんだから、その存在が笠にとって救いだったのは間違いない、
でもこの一騎当千はあったにせよ、解散後のその後の展開を考えれば、自戒を込めていうけど、やはりもっと明確に笠に知らしめ、評価されてしかるべきだった、不遇と言わざるをえない、

笠の声についてはまたあらためて書きたいと思ってる、けど、優れた指導者なしにどんな優れた才能も花開かない、ってフィギュアのオーサー見る度思ったけど、やっぱり、同じく、才能を才能と認識出来る存在がないと、埋もれたままになってしまうよね…、この点については筒美い感謝してもしきれない、

この筒美の慧眼なくして、我々が今知るところのCCBは存在しえなかった、おそらく、関口か渡辺が無難にメインヴォーカルにおさまって全く違った形になっていたはず、その意味においてその慧眼は、CCBに提供された数々のヒット曲と同等、否、個人的にはそれ以上のCCBにおける最大の功績貢献だったと思ってる、

同時に、

まるでたった一つの心の拠り所ででもあるかのように、そのたった一人の理解者・筒美から贈られたというネクタイを大事そうに手にする笠を見るにつけ、もっと早く、もっとしっかりと評価されてしかるべきだった、という後悔は、とりわけ一昨年末来、猶更強く残る、





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