PSYCHO-PASS サイコパス 第10話「メトセラの遊戯」 &第11話「聖者の晩餐」 感想 | |
[PSYCHO-PASS サイコパス] | |
2012年12月31日 2時5分の記事 | |
第11話は衝撃的でした…。 第12話から本格的な鬱展開になりそうな予感。 更に面白くなりそうでもあるので楽しみですけどね。
第10話と第11話で一つのお話というか、一つの事件でした。 第8話で、槙島さんは狡噛さんに興味を持ち、次のおもちゃとして遊ぼうと決めたというかターゲットにしました。 でも槙島さんは、いつもいつも自分自身が直接行動するのではなく、他の潜在犯にやらせる(正しくは、槙島さん的に面白そうな潜在犯が実際に犯罪を犯せるように、槙島さんが裏で手引きしているという感じ)ので、今回もそうでした。 全身サイボーグ(脳と神経系以外全て)で、猟人みたいなおじいさんが実行犯。狩りをしているという感覚なためか、サイボーグの猟犬二匹も連れているという。 今までも2、3回くらい登場していた朱ちゃんの親友二人のうちの一人(ゆきちゃん)を、狡噛さんをおびき出すための囮にして、狡噛さんとゆきちゃんが閉ざされた空間(妨害電波が出ているので通信も不可)で必死に猟人から逃げ回るという感じでした。 第8話で槙島さんが狡噛さんに興味を持ってから、狡噛さんのことをいろいろ調べたみたいですが、調べるの早すぎな上に、かなり調べこんでますね。 朱ちゃんのことは、狡噛さんの同僚なので当然調べるでしょうけど、朱ちゃん自身を囮にするわけではなく、朱ちゃんの友人を囮に狡噛さんをおびき出しています。 かなり調べてないと、そういうちょっと遠回りなことはしないですよね。 朱ちゃん宛てに、友人からちょっと変わったメールが届く。 それを朱ちゃんがおかしいと思い、自分一人でその場所に行くのではなく、狡噛さんに相談して、狡噛さんを連れて二人で行く。 で、助けを呼べるようにするため、あの閉鎖空間へ二人で行くのではなく、朱ちゃんは外で待機。狡噛さんが一人で中を探索する。 そこまで想定した上でゆきちゃんを囮にしたり、いろいろ下準備していたわけですからね。槙島さんは。 逃げ切れる・助かるためのアイテムがいくつか置いてあったり隠されてあったりして、本当にゲームのような感じでした。 しかし、女の子の下着にアイテム隠すのはどうなの槙島さん…(笑) キャミ姿のゆきちゃんに上着を貸してあげたり、いつの間にか靴も貸してあげていたり、あの猟人なおじいさんを倒した後、銃弾を数発受けてボロボロなのに、ゆきちゃんのサイコパスの心配をして「ここを出たらすぐにセラピーを受けろ。あんたは、見るべきじゃないものを見過ぎちまってる。」と言ったり、相変わらずさりげない優しさ満載な狡噛さんでした。 戦闘シーンもめちゃくちゃカッコよかったし、ゆきちゃんじゃなくても「狡噛さん、素敵だった。」と言いたくなりますね。あれで惚れない女の子はいないんじゃないだろうか。 イケメン過ぎました。 で、アイテムのおかげで通信も可能になってみんなが駆けつけ、ドミネーターが狡噛さんの所へ到着したため敵を倒せて、狡噛さんは重傷だけどなんとか生還、ゆきちゃんも無事と思いきや。 ここで無事に終わらないのが虚淵クオリティ。 重傷なため意識が朦朧としてきている狡噛さんの目の前で、ゆきちゃんを攫って行く槙島さん。 狡噛さんはそのまま気を失ってしまい、駆けつけてきた朱ちゃんに「まだもう一人いる。お前のダチを連れてった。」と伝え、朱ちゃんが一人で槙島さんを追い掛けて。 征陸さんは狡噛さんの怪我の応急処置と、重傷なのに自分も追い掛けようとする狡噛さんを頭突きで止めてました。 征陸さんのイケメンっぷりも安定してますね。良い親父系な刑事さんはやっぱりカッコイイです。 そして、ゆきちゃんを人質にした槙島さんと、追い掛けてきた朱ちゃんの対峙。 朱ちゃんがドミネーターを槙島さんに向けても、犯罪係数は低くてドミネーターはロックされてしまいます。 最初に向けた時は犯罪係数70くらいで、その後ドミネーターを向けるたびにどんどん槙島さんの犯罪係数が下がっていき、最終的には犯罪係数0に。 最初から0でもびっくりですけど、どんどん下がっていくのはすごかったです。 槙島さんの得体の知れなさや不気味さを上手く表現しているなあと思いました。 ドミネーターでは槙島さんを裁けない。 そんな時、槙島さんが、さっきの猟人のおじいさんが使っていた猟銃を朱ちゃんに渡します。 槙島さんは、「僕を裁けるものがいるとしたら、自らの意思で人殺しになれるもの。」 とか言って、槙島さんがゆきちゃんを殺すか、その前に朱ちゃんがその猟銃で槙島さんを殺すか、の二択を朱ちゃんに迫ります。 朱ちゃん、一応震えながらもどうにか猟銃を持って撃ちますが、右手に猟銃、左手にドミネーターを持って撃ったため、当然当たらず。 しっかり狙いを定めたとしても、素人が簡単に撃てるようなものじゃないと思うし、ゆきちゃんに当たる可能性もあるしで、結局当たらなかっただろうとは思いますが。 まあでも、槙島さん的には、朱ちゃんが銃弾をちゃんと当てて殺せるかどうかとかは関係なく、朱ちゃんが完全にドミネーター(つまりはシビュラシステム)を手放して、自分の意思で人を殺せる道具(猟銃)だけを構えることができるかどうかを見たかったんじゃないかなあと思います。 ドミネーターを完全に手放して猟銃だけを構えることができてしまったら公安局の適正がA判定にはならなかったでしょうし、槙島さんもなかなか無茶な注文をしますよねえ。 そうでなくても、シビュラシステムができてからの世代の人々は、シビュラシステムを疑うことなんてほとんどないわけですから、朱ちゃんじゃなくても混乱して戸惑いますよね。 槙島さんは明らかに犯罪者なのに、シビュラシステムは彼を「執行対象ではない」と言っているなんて、混乱しない方がおかしいです。 なので、撃つだけでも頑張った方だと思うんですけどね。 で、最後までドミネーターを手放すことが出来なかった朱ちゃんに失望した槙島さんが、「君は僕を失望させた。だから、罰を与えなくてはならない。」とか言って、ゆきちゃんを、朱ちゃんの目の前で殺してしまいました…。 首はやめてー>< 見てるこっちも痛いです…。 その後、外で雪が降っていたのは、ゆきちゃんの死を間接的に表しているのかなあと思いました。 あの建物の外、簡易医療ベッド(?)の上で気がついた狡噛さんの第一声が「常守監視官は…?」なのが良いですね。 真っ先に朱ちゃんの心配という、仲間思いな狡噛さん。 で、朱ちゃんは近くで椅子に座って、呆然とした感じで泣かずにずっと「私がゆきを見殺しにした…私がゆきを見殺しにした…」とつぶやいていて。 そこへ、ベッドに寝た状態のまま狡噛さんがやってきて、手の甲でトン、と朱ちゃんの肩を軽く叩くんです。 それによって朱ちゃんが覚醒した感じというか、ハッと我に返ったという感じで泣き出しました。 狡噛さんが来たことで安心したのか、気が緩んだりしたのでしょうかね。 ここのシーンがすごく好きです。 二人の関係性がよく表れているし、朱ちゃんを気遣う狡噛さんが相変わらずイケメン過ぎて。 刑事ではあるものの、どちらかといえば傍観者的な立ち位置だった朱ちゃんですが、第11話で親友を槙島さんに殺されてしまい、部下を殺されて必死にその犯人(裏にいるのはもちろん槙島さん)を追い続けている狡噛さんと似たような境遇になってしまったということですよね…。 元々似たような優等生だった二人が、境遇まで似たようなことに。 衝撃的で辛いお話でしたけど、狡朱的にはすごくおいしいし物語的にも面白くなってきたなと思ってしまった私は犯罪係数高いのかもしれない。 似た者同士で似たような心の傷を抱えているとか、狡噛さんの前でしか泣けない朱ちゃんとかね、すごく良いなと思ってしまいました。 狡噛さんは、佐々山さんが殺された事件がきっかけで犯罪係数が上がってしまいましたが、朱ちゃんは色相もクリアなままで犯罪係数も上がらず、な感じになると予想してます。 12話が気になり過ぎる…!! | |
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