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| 軍都横須賀の闇市 |
| 2009年1月16日 9時57分の記事 |
聞き書き 大衆酒場 ホッピー・モツ焼・闇市の世界 第３回 横須賀ホッピー編 「忠孝」 筆者：ライター桶谷 プロフィール。 当方のボスと中学校の同級生。経済、企業、経営、高度医療のライター＆エディターで、財界、経済界に顔が広い。しかし、本人のライフワークは「ホッピー・モツ焼・闇市」。離婚歴2回（たぶん）、3人の子持ち（たぶん）。ボスとはいわゆる腐れ縁。今回、当サイトでは、ライター桶谷として登場。エントリーは、ひたすら「ホッピー・モツ焼・闇市」。本稿連載後、単行本になる予定なので無断転載禁止。 写真＝ソウル久我山 聞き書き 大衆酒場 ホッピー・モツ焼・闇市の世界 第３回 横須賀ホッピー編 「忠孝」  筆者：ライター桶谷 copyright ソウル久我山 軍都横須賀の闇市 横須賀の町には、闇市はあったのだろうか。調べてみたら『横須賀市史』に関連の記述を発見した。 少し長くなるが、引用してみよう。 「軍都横須賀の商業は、サービス部門といっても特に消費部門が多かった。概して全国的な景気の動きとは直接的なつながりの少ない歴史を繰り返してきたが、海軍軍人と工廠の工員に依存してきた本市の商業は、第二次大戦の終結とともにその機能を根底から失ってしまったのである。 終戦後しばらくの間は、いわゆる闇市全盛の時代で、（中略）どこから集まったのか名も知れぬブローカーが蝟集し、闇取引で闇市場は大賑を呈した。 （中略）アメリカ海軍基地司令部が本市に置かれ、連合軍の将兵が街に散策するにつれて、小売業者は土産物商を始め、（中略）米軍基地に隣接する地域に米軍人相手の土産物販売店（スーベニア）が開設され、これが地域社会の商業活動の動きの一つになっていた。そのほか、地域的マーケットもできはじめ追浜、田浦、船越、逸見、汐入、米が浜、大津、上町、衣笠、久里浜にいわゆる闇市が出現した。終戦直後は、このスーベニアと闇市の二つが商業者の新しいスタイルであった」 商業という視点から、特異なモノ作り都市だった横須賀の戦前の顔と、スーベニア（土産物販売店）、マーケット（闇市）が並立した戦後の顔が描きだされている。 いま横須賀中央駅の東口を出て、交差点をおおっているペデストリアンデッキ（横断歩道橋）を斜め右方向に歩き、右手を見渡すと、そこにも細い路地が縦横に走る、昭和の町並みがたっぷりと残されていることがわかる。 これが、米が浜地区。かつて闇市でにぎわった界隈であり、奥まったところにある、小さなスナック等の店が多い飲み屋街は、いまでもマーケットと通称されている。以前には、米兵相手の外人バーも多かったのだという。当然ながら、一帯には昔ながらの大衆酒場も点在している。 ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ |
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