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【自殺未遂者調査】男性は「40〜60代×無職×同居なし」女性は「離婚×家庭問題×精神疾患」がハイリスク |
2012年9月26日 10時38分の記事 |
東京都荒川区と、NPO法人自殺対策支援センター・ライフリンク、日本医科大学が協力して行なった「自殺未遂者調査」の報告書が完成しました。この調査は、行政機関が継続して支援することも含めた、支援一体型として行なったものとして、特徴的になっています。 これまで「自殺未遂者」の調査は、今年3月に秋田県が発表したものが一般的でした。秋田県の場合、消防本部での救急搬送における自損行為者に関する調査や、二次救急医療機関での自殺未遂者対応に関する調査を行ないました。これだと数量的な把握ができます。年代の極端な隔たりもありません。しかし、当事者の思いがどのようなものか、また、その後の支援につながっているのかは把握できません。 4月に発表した大阪府の場合は、府内の救急救命センターにソーシャルワーカーを配置し、カルテからの「基礎調査」と、自殺未遂者からの聞き取る「面接調査」を行いました。これだと、客観的なデータとしての「カルテ」と、未遂者の語りの両者を知ることができます。また、都道府県単位で一年間にわたり、数量的データと面接調査との組み合わせをした「自殺未遂者調査」は大阪が初めてではないかと思われます。 では、今回の荒川区の調査を見てみることにしましょう。なぜ、未遂者調査をしたのかといえば、最も深刻な「自殺のハイリスクグループ」とだからでしょう。 荒川区の自殺者数は、2009年は45人、2010年は48人、2011年は50人となっています。3年間で143人になっています。性別では男性が93人、女性が50人。男性は約2倍になっている。このあたりは全国的な傾向と同じです。年代別で特徴的なのは、女性では30代が最も多く10人で全体の20%を占めたことだ。荒川区がなぜ30代の女性が多いのだろうか....。 職業別には「無職者」が最も多い。職業が明らかな129人中、81人で、全体の6割を超える。「被雇用者・勤め人」は30人で、2割。「学生・生徒」は5人。「自営業者・家族従者」が4人だった。曜日別でも特徴があり、最も多いのは木曜日の13人だった。全国的には月曜日が多いのだが、なぜ、木曜日なのだろうか...。 こうした自殺の現状があるとすると、一般に、自殺未遂者はその10倍いると言われている。仮に10倍として考えてみると、3年間で1500人弱は自殺未遂をしていることになる。そのうち、この調査対象となったのは32人だ。未遂者の50分の1の調査だということになる。この数字が多いのか、少ないのか、という評価は、初めての調査ということで保留にしておきたい。 |
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