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【プロなんじゃろ?気付けや!】2012年11月6日
[仕事]
2012年12月9日 15時22分の記事



17:00頃‥


営業部長が3階まで上がってきて積算のK部長代理と何やらヒソヒソ打ち合わせている。

引合先からの苦情だろう。

Kが私を呼びつけ、尋ねた。(この時はまだ穏やかだった)

「先日出したT病院の地中配管の深さ何ぼで入れた?」

「800Hです。特に指定の無い時地中配管はいつも800Hで入力します。」

「桝は?いくら入れとるんや?」

「桝は一式で『既設桝接続費』が45,000円入っています。」

「既設じゃあるかいや?何で桝無いんや?
埋設排水管があったら桝あるの当り前じゃろうが!?」


だんだんKの声が大きくなってきた。

私はまずこの見積の内容を確認した。
桝は1個も入っていない。
但し、改修工事にはよくあることである。
この見積も改修だった。

次に私はこの見積を作成していた時の資料を袋から出して確認したが、入力ネタになるハズの桝リストは入っていなかった。

「元々桝リストが無いんです。私はもらってません。」

私は訴えるように担当のNAさんを見て言った。

「元々桝リストなんか無かったですよねぇ?」

「いや、あるよね。見たことない?」

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「!?」

「イヤイヤ、この袋の中に、器具表はあるんですけど桝リストは無いですよ。」

普段ネタを渡される時、機器表と器具表、桝リストをセットで渡されることが多い。

「ほら。」

NAさんがさらりと図面を持ってきた。

あちゃー!!!
私には全く見覚えが無い、初めて見る図面だった。

おそらくNAさんが私に渡し忘れたのだ。

だから私はこの物件に桝があること事態知らなかった。

そして出来上がった見積をチェックしたはずのNAさんも桝が落ちていることに気付かなかった。

さらに最終確認をしたK部長代理も出し値で、500万からする桝が落ちていることに気付かなかった。

そのまま出て行った見積は提出先のゼネコンから指摘されて気付いたらしい。



最悪なのはその後だった。

「気付けや!
プロなんじゃろうが!?
埋設配管があって桝が無かったらおかしい、って気付くじゃろ!?」


Kは大声で辺りに聞こえるように言った。
そうして私が全て悪いのだ。
私が気付かなかったから、見積落ちが起こったのだ。

後からこんなメールが送られてきた。



  営業部 M部長
    
この度、受注直前に衛生の見積不備があり、関係者の方にご迷惑をかけた事お詫びします。

今後、見積作成の際(いつもしている事だが、今回行ったかどうか?)機器、器具、配管のインプット時に再度のチェックを掛け、抜けのない見積作成をします。   

                       管理課 K

    

  積算部門各位


    見積インプット時の再度のお願い。

    

機器、器具、配管のインプット後確実に再チェックお願いします。
積算担当者は見積完成時に再チェックかけてください。    

※見積は当社の収益を左右する重要部門ということを再認識してください。
  
作業時間的に大変ですが、よろしくお願いします。                                                            管理課 K 




翌日営業部長の席に修正し直した見積の台帳を持って行った。

「T病院の台帳です。」

おずおずと机の上に差し出した。

「‥。」

完全無視だった。
Kは余程上手い事M部長に言い訳したんだろうな。。。

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