リチャード3世をさがして(Looking for Richard) | |
[インドア的生活(映画&DVD)] | |
2010年3月5日 23時22分の記事 | |
自転車・アウトドアーのネタからドンドン離れていっていますが、『映画』とかも好きなんですよね。 と言うわけで、気が向くままに映画の紹介なぞもしてしまいます。 今回は、ちょいとばかり、傾向が変わった作品の紹介です。 渋めというかなんというか・・・。
ロードショウを映画館で見ることも結構あるんですが、気に入った作品は DVDを買ってそろえてしまいます。 傾向的には、全く無秩序と言っていい感じで、アニメからシリアスものまで 気に入ったらなんでも良しっていう感じでそろえています。 あぁぁ、ホラーは少ないかな・・・。 と言うわけで、今回はドキュメンタリータッチ?の作品の紹介になります。 ようするに、シェイクスピアの史劇の中の 『リチャード三世』 を捜そう。 っていう主幸の映画なんですが・・・。 とっくの昔に亡くなった(っていうか、殺された)人でありますし、お墓を捜したところでどうしようもないわけで、 彼(リチャード三世)は ・どういう人物であったのか ・どのように考え生きていた人物なのか ってことを映画の中で見つけ出そうって言う作品な訳です。 リチャード三世の史劇を演じながら、色々な人から彼の存在や立場、生き方なんかをインタビューして、作品の中に盛り込まれているもんで、ちょっと普通の映画とは違った感じさえします。 私は面白かったです。 だけど、賛否は分かれるでしょうねぇ〜。 ご存じの通り、シェイクスピアは、多くの戯曲を残しています。 良く映画化をされた作品としては 『ロミオとジュリエット』 『恋に落ちたシェイクスピア』の中でも演じられていますよね。この作品での『ロミオとジュリエット』は、どちらかというとどうして作られたのかっていう感じでしたけど。 『ロミオとジュリエット』にでた女優は大成するって、昔は言われていたみたいですけれど(日本の『野菊の墓』と同じ意味合いだと思う)、あまり当たっていない気がします。 『真夏の夜の夢』 これも映画化されていますけれど、やっぱり演劇としてのほうが、有名なのは致し方ないのかも知れませんね。 シェイクスピアは 現代英語の基礎を作った作家とも言われていますし、彼がでる前までの英語はボギャブラリーも少なかったとも言われていますね。(中世英語史をやったわけではないので、あくまでも私の知り合いから聞いた話です) I love you. なんて言葉も彼が作ったと言われていますし・・・。 (ガセの可能性も高いけど。w) リチャード三世が生きていた時代は結構面白い時代で、英国史の中でも、有名な『薔薇戦争』があった時代で、このあたりをテーマとして作られたこの作品(シェイクスピアの「リチャード三世」などの史劇)は、かなり面白い物なんですね。 ただ、彼(リチャード三世)という人物が余りよく思われていないと言うこともあって、演じる人間もかなり苦労をする作品らしいんですよね。 演劇には、人物の掘り下げという作業が必要だし、そのためには どのような人物であったのか ということを捜す必要がある訳なんですね。 それで、この作品「リチャードをさがして」は、その辺にスポットを当てて作られているわけです。 西洋史の中で、英国史が好きな人やシェイクスピアの演劇が好きな人にとっては、かなり面白い作品だとは思いますが、興味がない人にとっては、苦痛なだけな作品かも知れません。 盛り上がりにも欠けるし・・・。(爆 ってことで、だれかさん(アル・パチーノ)が演じるリチャード三世。w どうです? かなり癖のある人物像でしょ? Since I cannot prove a lover, To enterlain these fair,well spoken days I am determined to prove a villain, And hate the idle plesurea of these days. 俺には恋人の役は務まらぬ このお上品な巧言令色の時代には合わせることなどできぬ。 だから悪党になってやろうと決めたのだ。 そして今の世の愚にもつかぬ快楽を憎んでやるのだ。 シェイクスピアの「リチャード三世」の中の台詞ですが、 どうです? 如何にもって言う感じじゃありませんか? そういうリチャード三世の本質を見抜いている人物。 狂気の中で、城の中をさまよい歩いている姿は、不気味です。 正直、こわいです。 リチャード3世はマキャベリズム的な生き方によって、自分の求めているものを手に入れていきます。 戦場で自分が殺した男の恋人さえも手に入れようとします。 だが、これはこの女性が美しいからでも、この女性の地位や財産を狙っているわけでもなく、ただそうすることによって自分が満足できるからなんですね。(少なくとも、この映画のリチャード3世は、そう解釈されて演技されている) 手に入れた後のこの勝ち誇ったような顔・・・。 見ておいて損はない作品だと思います。 私的には、かなりお薦めなんですけどねぇ〜。この作品。 邦題 リチャードを探して(1996) 原題 LOOKING FOR RICHARD メディア 映画 上映時間 112分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開(FOX) 初公開年月 1996/12/ ジャンル ドラマ 監督: アル・パチーノ 製作: アル・パチーノ マイケル・ハッジ 製作総指揮: ウィリアム・ティートラー 原作: ウィリアム・シェイクスピア 脚本: アル・パチーノ フレデリック・キンボール 撮影: ロバート・リーコック 音楽: ハワード・ショア 出演: アル・パチーノ アレック・ボールドウィン エステル・パーソンズ エイダン・クイン ウィノナ・ライダー ケヴィン・スペイシー ペネロープ・アレン ケヴィン・コンウェイ ハリス・ユーリン ラリー・ブリッグマン ブルース・マックヴィッティ ポール・ギルフォイル リチャード・コックス ダニエル・フォン・バーゲン ジェームズ・コルビー ニール・ジョーンズ F・マーレイ・エイブラハム ギル・ベローズ ケイト・バートン ドミニク・チアニーズ ポール・グリーソン ケネス・ブラナー ケヴィン・クライン ジェームズ・アール・ジョーンズ ローズマリー・ハリス デレク・ジャコビ ジョン・ギールグッド ヴァネッサ・レッドグレーヴ ヴィンセント ※ アル・パチーノの初監督作品です。 | |
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