ナショナル・トレージャー(National Treasure) | |
[インドア的生活(映画&DVD)] | |
2010年3月16日 11時12分の記事 | |
う〜〜〜ん フリーメイソンネタのこの作品 あちらでは好きですよねぇ〜。 フリーメイソンの陰謀説って奴ですか? 日本でも昔の子供向けのTVドラマとか、アクション系の映画とかには この手のネタが多く使われたりもしましたが・・・。
冒険映画やミステリー映画の楽しみ方というのは、色々とあると思いますが、その背景を知っていれば、より深いレベルで楽しめると思うんですよね。 もちろんどの映画も予備知識がなくても十分楽しめるようには作られていますよ。 あぁぁ〜〜。面白かったぁ〜〜〜。 ってみんな思って映画館を出ると思うんですが う〜〜ん、今イチ 判らないところが・・・。 っていうこともあると思うんですね。 でっ、 ナショナルトレジャーのより深い楽しみ方!! をストーリーを追いながら、書いちゃいます。 (って、そんなに自信を持って言い切って良いのかぁ〜。w) 皆さんは、フリーメイソン。 メイソンと一般的に言われる存在についてご存じですか? 実際にこの組織が実在していると言うことを知っていますか? では、ご存じの方に質問しますが、 どの程度知っていますか? 曰く『ユダヤ人の反キリスト教組織として作られた。』 曰く『世界を管理運営しようと陰謀を張り巡らしている。』 曰く『世界で起こる多くの凶悪事件の元凶である。』 と色々と言われていますよね。 さて、ナショナルトレジャーをより深く楽しむためには、これでおわかりの通り、 フリーメイソン というこの組織を知ることだと思います。 フリーメイソンの研究は結構古くからされていて、そうなった理由も 世界の敵!! 的なイメージが定着?していることから、それが事実であるかどうかという検証を含めての研究であることが多いんですね。 元々、フリーメイソンは、建築業者?の組織として発生したと言われているんですが、これは、建築技術自体が徒弟制という制度の上に成り立っていたことと、巨大な空間を作り出すと言うことで、秘儀とされていたところから それらの技術を継承し、また世界(ヨーロッパ諸国)を渡り歩いていたと言うこともあって、各国でそれらを守るために組織されたと言われています。 ようするに職能組合みたいなものだったんですね。 建築はある意味『総合芸術』であり、またその芸術を完成させるために『総合的技術力』が必要とされているわけで、それらを統合し守るために必要とされたようです。 (村の中央を通る道に巨大な岩があったのをてこの原理を利用してどけた旅人が魔法使い〔魔術師、魔導師〕として、魔女狩りにあって処刑された記録があります) 一般の人にとって不可思議なこと(柱もないのに巨大な空間を作る:ブリッジ技術)を行うことが出来る人達は、悪魔の技を持っていると思われたりもしたわけです。 当然、このようなことを思われていると言うことは、身の危険も伴うことになりますので、それを庇護する組織が必要となったということですね。 まぁ〜。メイソンが出来た時代は、 職業差別 が普通に行われていた時代ですし、秘密結社と考えても良いような職能組織が次々と生まれた時代でもあったので、なんの不思議もなかったのですが・・・。 (中世では、職業によって服装まで、ことなっていたんですよぉ〜。サッカーは、イタリアでは町どうし〔職業間〕の対決的な意味合いがあったと言うこともあって、かなり危険なゲームだったんですよね。勝ったチーム〔職業:町〕が一年間威張りまくれるということもあって、かなり真剣な対決(試合)だったんです) では、いつからメイソンが秘密結社的なものとして受け取られるようになったのかというと・・・。 ここで、魔術がらみの話が出てきます。 メイソンの成立は先に述べたように、『建築組合』(このいい方も微妙で、建築技術が石工達の加工技術や組み立て技術から出てくるので『石工組合』と言っても良いかもしれないです)から発展した物であるというのが、今主流の考えなのですが 他にも『聖テンプル騎士団』が関係しているとか『薔薇十字騎士団』が関係しているとかという話もあって(今は、これらの事実はほとんどないと言われていますが)この辺が『秘密結社』(魔術結社)としてのメイソンの話の始まりではないかと思われるんですね。 そこから、近世の魔術サークルとして、『黄金の夜明け教団』という存在が浮かび上がってくるのですが、この組織との関係性から今のスタイルになったのではないかとも言われています。 (『黄金の夜明け教団』は、クトゥルーの叫びの中で、『銀の黄昏教団』という名前で、変形して出てきます) まぁ〜。『黄金の夜明け教団』の話は、微妙なんですがね。 ナショナルトレジャーでは、この中でもメイソンの成立を『テンプル騎士団』としているようですが、通説としては よく言われている例ではあります。 でっ、メイソンの成立って言うことから、組織としてのメイソンを考えたときに、世界征服陰謀説として、俗説的に言われているのが『メイソンのメンバーには、有力者が多い』ということがあげられるんですね。 メイソンメンバーの多いアメリカにおいては、メイソンのメンバーの中から大統領が何人も出ていますし(有名なのは ベンジャミン・フランクリン (1706年生)、ジョージ・ワシントン (1732年生)、ジェームズ・モンロー (1758年生)、アンドリュー・ジャクソン (1767年生)、ジェームズ・ブキャナン (1791年生)など)、経済界や芸術家などにも多数存在するという事からも、言われているのだと思います。 また、『ユダヤ系の結社である』とか『世界の転覆』をとか言われていることは、今ではほとんどが否定されていると言うことから(よく言われる『シオンの議定書』などは、『偽書』であり、ナチス政権下において作られた物であることが証明されている。これも疑ったら疑えないことはないですが、言い出したがきりがない)そのような事実はないと言っても良いのではないかと思いますね。 ということで、『技術集団の庇護組織』から始まって『思想的な集団組織』へと変貌してきたメイソンのことはおわかりになったと思うのですが、これを踏まえて ナショナルトレジャー を楽しむとなると・・・。 話の始まりは、北極海で遭難した古い帆船の中から始まります。 歴史学者であり冒険家のベンの一族は『テンプル騎士団』の末裔であり、伝説としてメイソンがそのテンプル騎士団が集めた秘宝をイギリスからアメリカに持ち込んだということを伝え聞いていた一族で、その秘宝のありかを捜しているわけです。 (ここで、メイソンのテンプル騎士団説が出てくる) もちろん、トレジャーハンターとして探し続けるためには、莫大とも言える資金が必要になるわけで、ここで投資家としてイアン・ハウという人物が現れるのですが、この人物結構くせ者なんですよね。 長い時間と莫大な資金を掛けて、北極海で遭難していたこの帆船を見つけた物の見つけることが出来たのは、これだけ・・・。 この中に入っていたメシャム(海泡石)のパイプ1つだけです。 タバコのパイプというとブライヤーパイプ(木で出来ているパイプ:シャーロックホームズが咥えているいるタイプ)を思い浮かべる人が多いと思いますが、このパイプは新しい素材(十分古いけど・・・)で、メシャム(海泡石)の方が古いと言われているんですね。 非常に柔らかい素材で、無理に扱うと簡単に壊れますが、長期にわたって使っているとタバコのタールが染みこんで独特の風合いを醸し出すので珍重されている素材なんです。 多分、映画でこれを使ったのは、秘宝が移された時代がタバコがヨーロッパに持ち込まれた時代以降であること、脆い素材である(脆いが故に、いざというときに秘密を守りやすい。壊せばいい)と言うこと、加工しやすい(緻密な細工が行いやすい)ということ、ブライヤーと違って腐ることがない(ブライヤーも緻密な木材なのでめったなことでは腐りませんが・・・)などということから選ばれたのだと思います。 しかしベンは、このパイプのシャンクの部分に文字が刻まれていることに気がつきます。 ここから、急に謎が深まっていきます。 『この船に積み込まれていたと思っていた秘宝は、いったいどこへ』 『この言葉の意味することはいったい何なのか・・・。』 ここで、とんでもない事実が判明!! 『アメリカ独立宣言書』 ここに謎が隠されている!! ベンは、それを知ると宣言書が保管されている国立公文書館のチェイス博士やFBIにイアンの危険性を警告するがとりあってもらえないんですねぇ〜。 まぁ〜。ベンの一族は学会でも『おかしな一族』として有名ですし、大体持っていきなりそんなことを言われても、なんの証拠もなければ 相手にされないのは普通ですからねぇ〜。 んじゃぁ〜〜。しょうがない。 俺が守る!! とばかりに、『独立宣言書』を盗んじゃうんだから、発想がすごい。 それからが 走る走る。 次々に解き明かされてゆく謎。 追い込まれる主人公。 ラストシーン近くで、かなり印象的なのがこれ わかりますか? 指輪です。 カレッジリングのように、何かマークが・・・。 えぇぇ、そうです。 フリーメイソンのあのシンボルマークです。 ハッピーエンドの後の一齣。 落ち着いた時間をこれから過ごそうかと思っていた矢先に・・・。 ということで、『ナショナルトレジャー2』への暗示的な部分があったりして。 (^m^)プッ やるなっ、プロデューサー!! えぇぇ、見ますともさっ。Part2!! これだけ楽しませてくれたんだから。w 邦題 ナショナル・トレジャー 原題 National Treasure 監督 ジョン・タートルトーブ 製作 ジェリー・ブラッカイマージョン・タートルトーブ 脚本 コーマック・ウィバーリー マリアンヌ・ウィバーリー ジム・カウフ 出演者 ニコラス・ケイジ (ベン・ゲイツ(歴史学者、冒険家)) ハーヴェイ・カイテル (セダスキー(FBI捜査官)) ジョン・ヴォイト (パトリック・ゲイツ(ベンの父親、暗号学者)) ダイアン・クルーガー (アビゲイル・チェイス(公文書館責任者)) ジャスティン・バーサ (ライリー・プール(ベンの親友、敏腕ハッカー)) ショーン・ビーン (イアン・ハウ(トレジャー・ハンター)) クリストファー・プラマー (ジョン・アダムス・ゲイツ(ベンの祖父)) ※ 括弧内は配役です。 音楽 トレヴァー・ラビン 撮影 キャレブ・デシャネル 編集 ウィリアム・ゴールデンバーグ 配給 ブエナビスタ 公開 2004年11月19日 アメリカ合衆国 2005年3月19日 日本 上映時間 131分 製作国 アメリカ合衆国 言語 英語 | |
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1. コービィー 2010年3月17日 3時37分 [返信する] どうもお邪魔致します。 昨日はアドバイス有り難う御座いました。 この作品はDVDで2度、観ました。 2度目は1度、観たのを忘れて・・・ (最初ではなく途中で気付くバカっぷり。) 続編は手元に有りますが、まだ観てません。 自分は単純なヤツなので、こういうアドベンチャー(?)ものが好きですね。 インディ・ジョーンズでハマッタくちです。 自分としては、インディは3まででヨカッタかなと思ってます。(4はやり過ぎ?) 夢卯民さんは幅広いですネ。 自分はミュージカルものはダメなんで…。 また、おヒマがあれば 覗きに来て下さいマセ。m(_ _)m
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