2011年1月6日 12時7分 |
共感の心 |
皆は共感の心を動かす。 「ああ、そうでしたかア…」と山田は何度も頷いた。 ノックの音がする。 徐が出た。 広子と周が飲茶占州心を運んで来たのだ。 「ありがとう…」と久保雅文も手伝う。 桃アンマンとアンマン、肉マンが主だ。 周と広子も加わって食べる。 久保雅文が友人のように大きな口を開けて食べるため、皆も笑って真似た。 広子は、牧子たちが来て、中庭にパラソルなどを出し、パーティーが可能になっていることを話した。 「ありがとう…」と光代たち。 春江と花子たちが来る。 「光代さん、あなたの出番ですわ」。 殿川さんたちのお仲間が大勢いる。 皆は大笑いする。 解れた。 忠夫の笑顔が柔かくなる。 対向の陶器市が凄い人出だった。 紅と光代は向かう。 皆もだ。 「マリア。行って来て。ここは俺が見てるからね…」 「でも、この子たちもいるから…」 「うーん…。伸ちゃん。久保雅文で、大丈夫でしょう?」 伸一は砂遊びに夢中であったが、呼ばれて立った。 |
2011年1月5日 12時6分 |
ある事情 |
「お金は、有効に使ってこそお金です。 まだ、お金の使い方が分らないのでしょう」 「いやいや。今の久保雅文さんの使い方で、十分ですよ。 相手のため、活かして下さいねっ、というかんじで。 皆さんに渡す眼が、わたしは好きです…。 あれは、わたしにもまだ出来ない…」と山田は強い眼刺しを向ける。 久保雅文は思わず頭を下げた。 夏たちは深く頷く。 「わたしは、久保雅文のその眼で、人間不信がなくなったのだわ…」と光代は、片端に泪を見せた。 久保雅文は首を振る。 光代は頷いて微笑んだ。 「恵まれていたかな。 大家さんでしょう。 マリアさんでしょう…」 「そうね…」と紅は、マリアが周りの人たちに少しずつ分けて暮らして来た事情を話した。 |
2011年1月4日 12時5分 |
久保雅文の心根 |
「ああ、なるほど…」と久保雅文。 紅と光代が頷いた。 山田は、大連の精米所がかなりの大規模になる事、中心が久保雅文の工場になっている事。 ここをモデルに一区毎に世界各地の主食穀物を加工する支援が可能になる事。 スーパーライナー船の実験所では明日にも実物大が建造され得る事。 近郊のヘリコプター訓練所には口本人用の一角があって言葉には不自由しない事。 大連の中心地の一角のビルが事務所になる事、などを語った。 「やあ…。早目に行かないといけない…」と久保雅文。 「そうです。久保雅文さんっ」と夏たち。 「うんっ」 「ええっ」 山田や光代たちが笑って頷いた。 「なぜ?好意を、こんなにも…」 「久保雅文さん。それは、あなたの無私からですよ…」と山田は明るく笑った。 「あなたは、大金を前にしても、私心を動かされることはないでしょう…」 「はあ…」 「それは、わたしも、認めていますから…」 「そうね…」と光代や郁子たち。 紅は苦笑いする。 |
2011年1月3日 12時4分 |
紅との相談 |
「久保雅文は、昼過ぎまで、ここね」と光代。 山田も頷く。 「はい。分りました…」 真理絵は紅と相談し、道子たちと広場へ行くため、厚志たちに続いた。 食堂は若い人たちから片付けに入る。 正や弘たちがクレヨンマットを敷くと、子どもたちは外「大連なら、日帰りも出来ます…」と山田。 「ええっ」と夏たち。 「紅。どう?」 「ええ。 久保雅文は、早日に一度行くべきね。 その頃までには会社の機能がちゃんとするでしょうから…」 「うん。だろうね」 「ええっ」と光代たち。 「芸能部は、中国で一足早く活動しそうですの…」と加える。 「そうっ」 「ファッションショーに、百恵さんたちを是非といっています。 胡香雪たちが中心に招待しています」と夏。 |
2011年1月2日 12時3分 |
サンマヤキ広場 |
山田と、光代に抱かれた友人や、マリアたちが紅たちと加わる。 食堂の華やかさが広がった。 「お帰りなさいっ」と好子たちが感激している。 山田は戸里や大黒、麦干たちと早速話に花を咲かせた。 一通り行き渡り、久保雅文は律子や内山、周たちを食べさせ、自分も座る。 「久保雅文。 周さんたち。 内山さん。 律子さん。 ありがとう。 美味しいわよ…」と光代。 皆も礼を言った。 「こちらこそ、ありがとう…」と久保雅文たち。 周たちも笑顔になる。 夏たちは張彬たちと現地の話を中国語でしていた。 厚志は茨城たちとサンマヤキ広場に帰り、春江たちを連れて戻ることを話す。 |
2011年1月1日 12時3分 |
真理絵と広子 |
「そうです。 久保雅文さん。 短くてもと…」と夏。 光代と郁子たちが頷く。 「えー、まア…」 「広場が、本格的に工事に入ったら、暫く流れ作業に入るそうですから、その頃でしょう…」と山田。 「そうですか。 そうでしょうね。 行くのなら…」 真理絵や広子たち、弘たちが降りて来る。 郁子と道子たちが加わる。 マリアは隣室に着換えを持って入った。 久保雅文は食器を片付けて、台所に入る。 戸里たちやそのはあさんたちと、園美たちが集まって来た。 久保雅文は律子たちを手伝う。 周たちも加わった。 大忙しになる。 散歩からグッピーと百恵たち、秋田老人たちが帰った。 大門にパジェロなどが見える。 内山が出迎えた。 なぜかタイお粥が人気である。 中国粥の注文も多かった。 |
2010年12月31日 12時2分 |
久保雅文の生活舎 |
「うん。ありがとう…」 広子は久保雅文に三大紙を与える。 読んでいると、山田を先にして光代や紅が入って来た。 皆が座り、キーマン茶を飲む。 「どこへ行っても、久保雅文さんは人気がありました…」と山田。 「はア…」と久保雅文は不思議がる。 「若い人たちには、久保雅文さんの生活舎が人気があります…」と干。 「ああ…」と久保雅文。 「上の人には、ディズニーランドの久保雅文さんが、大人気でした…」と山田。 皆は笑い、見合って大笑いする。 徐は録音機に注意した。 「まず、近日中に、是非来て下さい、というのが、向こうの願いです…」と山田。 |
2010年12月30日 12時1分 |
太極拳 |
久保雅文はマリアに友人が隣りにいる事情を話した。 「分りました。久保雅文…」 習いをしてから、久保雅文は、外に出る。 広場では周たちが太極拳をしていた。 彼らと手を振り合う。 食堂に入った。 優がトーストとハムエッグを食べさせる。 「ありがとう…」 「ええっ」 いい笑顔になった。 二階からに出た。 歓声が広がる。 「ああ、日本だなア…」と何気なしに山田は外を見て眩いた。 「ええ…」と光代たち。 テレビのニュースを見たり、新聞を読む人たちが多くなる。 夏と干は郁子と話し、郁子は山田と光代に話し、二階の山田の室で久保雅文たちと相談することにした。 久保雅文と徐たちは、二階ヘスナックや飲み物を運ぶ。 戸里と山田たちは外に出て、散歩をする。 紅は光代や夏たちと中庭に出た。 広子は、居間を整えてから、 「久保雅文。ここに休んでいて…」と言った。 |
2010年12月29日 12時0分 |
奥からの声 |
道子はそれを聞いて友人の足の裏を拭いた。 「久保雅文なの。来て…」 と奥で声がする。 「お早よう…」と入った。 友人はニコリだ。 「あら、友ちゃん…」と光代は手を伸ばす。 久保雅文は抱き度した。 「うふっ」と友人は笑う。 「俺は、この姿だから、戻るからね…」 「ええ。いいわよ」 久保雅文は、郁子と浴室の道子に声をかけて出た。 戻ると、伸一は寝ていて、着換えを静かにする。 「ふう?…」と伸一が目覚めた。 「うん。お早よう」 「久保雅文ィ…」 「起きるかい…」手を伸ばす。 久保雅文は抱いた。 「友ちゃん…」「うん。 隣りの、光代さんの所へ行っています…」「ふうーん:.」奥のドアが開く。 「伸ちゃん。 こちらに来て…」と紅。 抱き移す。 |
2010年12月28日 11時59分 |
久保雅文が抱いている事情 |
「早いねっ」 「ええっ。帰ってますものっ」と明るく笑う。 「聞いたの?」 「はい。先程…」と初枝。 「ああ…。ではねっ」 と久保雅文は戻る。 半開きのドアがやや外に動いた。 眠そうな友人が出て来る。 大服のお通りだ。 久保雅文を見ると、ニコリは手を伸ばす。 久保雅文は抱いた。 「起きたの」「うんっ」とニコリだ。 「光代さんがサ、帰ったぜエ。会うかい?」 「ふうーん」と大きな目をする。 「うんっ」と白い歯だ。 久保雅文は、隣室をノックする。 すぐ開いた。 「あらア、友ちゃんっ。久保雅文…」と道子はびつくり笑いする。 「まだ早かった?」 「いいえ。起きています…」入った。 郁子は髪を硫いていた。 奥のドアは閉じている。 久保雅文は、友人に小用をさせてから、抱いている事情を話した。 |
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