古いイタリア映画 | |
[イタリア文化] | |
2010年5月6日 0時23分の記事 | |
昔見たイタリア映画で、「苦い米」というのがありました。 主演はシルバーナ・マンガーノという女優さんで、当時まだ18歳くらいだったはずです。 彼女は、ルキノ・ビスコンティ監督の「ベニスに死す」で、美少年タジオの母親役でも出ていましたね。 ストーリーは田植えの時期の季節労働者にスポットを当てたもので、南イタリアだと思っていたのですが、実は北イタリアが舞台だったそうです。 というのも、あまりにも性に奔放過ぎて身を持ち崩していく若い女性の姿は、現在の北イタリアのイメージとはほど遠いからです。 (南イタリアが自堕落という意味では決してありません。) この映画の最期は悲劇的で、少女の自殺という形で幕を閉じます。 季節労働者という響き自体が暗いものですが、それが現実だったんですね。 戦後イタリアの実態を知る貴重な映画となりました。 北イタリアを流れる川と言えばポー川ですが、かなり濁った水でしたね。工業地帯だからでしょうか。 豊かな田園風景はアスティへ向かう車窓から見ることが出来ましたが、そんな暗い歴史があったとは信じられません。 | |
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