金融経済大恐慌に備えての対策(金融資産)(2); | |
2011年12月8日 23時3分の記事 | |
金の値打ちは不変です、ドルと円が下がっただけ! S&Pなどの格付け会社の攻勢が凄まじく、ドイツ、フランス国債の従来「AAA」格やドイツ銀行、BNPパリバなどの大銀行、さらにはEFSF(ユーロ金融安定基金)やECBの本体まで格下げを狙ったネガティブに指定して、まるで、ユーロ圏の全ての国、金融機関をネズミ一匹出入りできないほどに取り囲み一挙に攻め入る体勢にあるようです。その攻撃の合図は明日から始まる、ユーロ首脳会議とEU首脳会議で出る結果により行われます。いや、結果がどうあれ、すでに攻撃命令が出ているのかも知れません。
まさに世界中が身構えている状態ですが、マスコミでほとんどニュースにはなっていませんが、ギリシャやユーロー圏で市民による銀行預金の引き出しが始まっており、「静かな取り付け」状態にあるようです。 このようにまもなく始まる世界同時金融経済大恐慌を目前にしてどのように備えるかについては以前にお伝えした「金融経済大恐慌に備えての対策(金融資産)」の通りですが、昨日のロイターで 「バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は6日、FRBの緊急貸し出しに関する最近の報道には「ひどい間違い」があると述べ、FRBのプログラムの正当性を主張した。議長は上院銀行・下院金融両委員会の委員長に宛てた書簡で「(FRBの緊急貸し出しに関する)最近の報道にはさまざまなひどい間違いが含まれている」と述べた。 ブルームバーグ・マーケッツ・マガジン誌は前月、FRBが金融危機時に7兆7700億ドルを超える資金を銀行に融資していたとする記事を掲載。FRBには2009年3月時点で、金融システム支援向けに同額のコミットメントがあったと指摘した。 バーナンキ議長はブルームバーグを含めいかなる報道機関名も名指ししなかったものの、当該の数字や推定貸し出し額は「極めて不正確」と指摘。いずれの日においても、緊急流動性プログラムの信用額が約1兆5000億ドルを超えたことはないとした。 その上で「当該記事には、ひどい間違いや誤りが色々含まれている」と述べた。 ブルームバーグの広報担当者は、記事内容に誤りはないと主張した。」 と報じられています。 また、WSJではWSJ 2011/12/07 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、2008年の金融危機の間にFRBが実施した緊急融資の規模とその米国民への影響を伝えた報道記事について、「とんでもない間違いだ」としていつになく強い言葉で反論した。 とも報じられていることから、 以前にお伝えしたGAO(アメリカ会計検査院)によるFRB立ち入り検査で発覚した、FRBにより16兆ドルの金融機関等への隠し融資が行われているとの情報に俄然信憑性が出てきました。ということは以前に指摘したとおり1ドルは13円程度の値打ちしかないというのがドルの現実であることになります。そして、円もまた日銀の株価で示されているように額面100円が実際には20円程度の値打ちになっている可能性も高くなってきました。このように「世界乗っ取りの三種の魔器」でお伝えしたように最終ターゲットは日本国債、円、米国債、米ドルなのです。 これは当然、世界で一番大きくて強いものに集中させ、それを一気に崩壊させれば、それから得られる利益も最大になるということから当たり前のことですが、そのようになるように仕込みも終わっています。そうでしょ、既にドルは1/6、円は1/5になっているわけですから簡単です。ここでも、 サブプライムローン問題=将来破綻確実な者にローンを組ませる。 ギリシャデフォルト=将来デフォルト確実な国をユーロに加入させる。 と同じ手口で最終仕上げを狙っているようです。そして、世界が大混乱を起こした後に世界通貨を発行し支配するというシナリオです。 このような最終局面を迎えようとしている中でどのように備えるかは「金融経済大恐慌に備えての対策(金融資産)」をご覧下さい。 この中で金融商品などは極力処分をすることを薦めています。 しかし、この金融経済大恐慌時にはやり方によれば大きく金融資産を増やせるチャンスでもあります。あまりお勧めしませんが、例えばFXであればスイスフランをベースにしてドルとか、円を売るポジションを取る方法があります。ただしこの激変時には大きく振り回される危険性が極めて高いので、ロスカットを掛けていても成立せずに逆方向に大きく動き元金の何倍もの損失が発生するリスクがあると思われるのでレバレッジの倍率とかロスカットの値幅なども相当余裕を持っていないと全てを失う危険性があります。また商品の先物取引なども同様のことなので充分注意が必要です。 将来、食料不足が懸念されますが、一時は、むしろ世界経済恐慌で商品相場が極端に下がる可能性の方が高いと思われます。また、市場が強制閉鎖され再開時には極端に下がった状態で再開される危険性もあります。FXも同様です。 このようにチャンスはありますが、元々為替市場、金融市場、商品市場の価格は世界支配層の手の中にあり、彼らの都合でどのようにも上下するイカサマ市場であり、資金収奪の一つの手段でもあります。このことを十分に認識すべきです。 ですから、この世界同時金融経済大恐慌時にあっては極力現物で持つべきだと思います。 金の値打ちはいつの時代も不変です。10年前に比べ金が対ドルで6〜7倍になり、対円で4.5倍に値上りしているように見えますが、ドルが1/6に下がり、円が1/4.5になっただけです。先程の1ドルは13円、円は額面100円が20円になったとほぼ一致します。 皆さん騙されないようにしましょう! | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | |
1. ホーチミン在住者 2011年12月9日 10時15分 [返信する] 有益な情報ありがとうございます。 ユーロが更に危機になり円が高くなるまでは 5−6倍のレバレッジでユーロ売りをかけて その後はすぐにユーロ危機で一時的に下がるであろう金の現物を購入したいと思っております。
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