もう1つの「硫黄島からの手紙」;日本人が悪魔に告げたメッセージ | |
2012年1月19日 21時34分の記事 | |
「硫黄島からの手紙」は日米双方の激烈な戦いの当事者からそれぞれの家族へ手紙を送る物語として何年か前に日米で同時に上映されました。 ご記憶の方も多いものと思います。 日本側は渡辺健が演じる陸軍の栗林忠道中将が家族に送る手紙を「硫黄島からの手紙」として描かれていました。 「硫黄島からの手紙」は死を目前にした他の日本兵、米兵ともに多くの家族への手紙があったものと思います。 しかし、もう1つの「硫黄島からの手紙」は家族へ宛てたものではありませんでした。
それは、何と、日本海軍の市丸利之助中将が敵国大統領のルーズベルトに宛てた手紙だったのです。 精錬で強き心を持った日本人が弱き心の悪魔に告げたメッセージだったのです。 「ねずきちの ひとりごと」さん 1月19日の記事 「ルーズベルトニ与フル書 市丸利之助中将」 より http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1416.html#more 【口語訳】ルーズベルトに与うる書 日本海軍市丸海軍少将が、フランクリン・ルーズベルト君に、この手紙を送ります。 私はいま、この硫黄島での戦いを終わらせるにあたり、一言あなたに告げたいのです。 日本がペリー提督の下田入港を機として、世界と広く国交を結ぶようになって約百年、この間、日本国の歩みとは難儀を極め、自らが望んでいるわけでもないのに、日清、日露、第一次世界大戦、満州事変、支那事変を経て、不幸なことに貴国と交戦するに至りました。 これについてあなたがたは、日本人は好戦的であるとか、これは黄色人種の禍いである、あるいは日本の軍閥の専断等としています。 けれどそれは、思いもかけない的外れなものといわざるをえません。 あなたは、真珠湾の不意打ちを対日戦争開戦の唯一つの宣伝材料としていますが、日本が自滅から逃れるため、このような戦争を始めるところまで追い詰めらた事情は、あなた自身が最もよく知っているところです。 おそれ多くも日本の天皇は、皇祖皇宗建国の大詔に明らかなように、養正(正義)、重暉(明智)、積慶(仁慈)を三綱とする八紘一宇という言葉で表現される国家統治計画に基づき、地球上のあらゆる人々はその自らの分に従ってそれぞれの郷土でむつまじく暮らし、恒久的な世界平和の確立を唯一の念願とされているに他なりません。 このことはかつて、 四方の海 皆はらからと 思ふ世に など波風の 立ちさわぐらむ という明治天皇の御製(日露戦争中御製)が、あなたの叔父であるセオドア・ルーズベルト閣下の感嘆を招いたことで、あなたもまた良く知っていることです。 わたしたち日本人にはいろいろな階級の人がいます。 けれどわたしたち日本人は、さまざまな職業につきながら、この天業を助けるために生きています。 わたしたち軍人もまた、干戈(かんか)をもって、この天業を広く推し進める助けをさせて頂いています。 わたしたちはいま、豊富な物量をたのみとした貴下の空軍の爆撃や、艦砲射撃のもと、外形的には圧倒されていますが、精神的には充実し、心地はますます明朗で歓喜に溢れています。 なぜならそれは、天業を助ける信念に燃える日本国民の共通の心理だからです。 けれどその心理は、あなたやチャーチル殿には理解できないかもしれません。 わたしたちは、そんなあなた方の心の弱さを悲しく思い、一言したいのです。 あなた方のすることは、白人、とくにアングロサクソンによって世界の利益を独り占めにしようとし、有色人種をもって、その野望の前に奴隷としようとするものに他なりません。 そのためにあなたがたは、奸策もって有色人種を騙し、いわゆる「悪意ある善政」によって彼らから考える力を奪い、無力にしようとしてきました。 近世になって、日本があなた方の野望に抵抗して、有色人種、ことに東洋民族をして、あなた方の束縛から解放しようとすると、あなた方は日本の真意を少しも理解しようとはせず、ひたすら日本を有害な存在であるとして、かつては友邦であったはずの日本人を野蛮人として、公然と日本人種の絶滅を口にするようになりました。 それは、あなたがたの神の意向に叶うものなのですか? 大東亜戦争によって、いわゆる大東亜共栄圏が成立すれば、それぞれの民族が善政を謳歌します。 あなた方がこれを破壊さえしなければ、全世界が、恒久的平和を招くことができる。 それは決して遠い未来のことではないのです。 あなた方白人はすでに充分な繁栄を遂げているではありませんか。 数百年来あなた方の搾取から逃れようとしてきた哀れな人類の希望の芽を、どうしてあなたがたは若葉のうちに摘み取ってしまおうとするのでしょうか。 ただ東洋のものを東洋に返すということに過ぎないではありませんか。 あなたはどうして、そうも貪欲で狭量なのでしょうか。 大東亜共栄圏の存在は、いささかもあなた方の存在を否定しません。 むしろ、世界平和の一翼として、世界人類の安寧幸福を保障するものなのです。 日本天皇の神意は、その外にはない。 たったそれだけのことを、あなたに理解する雅量を示してもらいたいと、わたしたちは希望しているにすぎないのです。 ひるがえって欧州の情勢をみても、相互の無理解による人類の闘争が、どれだけ悲惨なものか、痛嘆せざるを得ません。 今ここでヒトラー総統の行動についての是非を云々することは慎みますが、彼が第二次世界大戦を引き起こした原因は、一次大戦終結に際して、その開戦の責任一切を敗戦国であるドイツ一国に被せ、極端な圧迫をするあなた方の戦後処置に対する反動であることは看過すことのできない事実です。 あなたがたが善戦してヒトラーを倒したとしても、その後、どうやってスターリンを首領とするソビエトと協調するおつもりなのですか? およそ世界が強者の独占するものであるならば、その闘争は永遠に繰り返され、いつまでたっても世界の人類に安寧幸福の日は来ることはありません。 あなた方は今、世界制覇の野望を一応は実現しようとしています。 あなた方はきっと、得意になっていることでしょう。 けれど、あなたの先輩であるウィルソン大統領は、そういった得意の絶頂の時に失脚したのです。 願わくば、私の言外の意を汲んでいただき、その轍を踏むことがないようにしていただきたいと願います。 市丸海軍少将 ========== 以下、「ねずきち」さん解説 上の写真は、市丸利之助(いちまるりのすけ)海軍中将のことを書いてみようと思います。 市丸中将といえば、「ルーズベルトニ与フル書」が有名です。 この「書」は、市丸中将の死後、「死に臨んだ日本の一提督の米国大統領宛の手紙」と題されて、米国の各大手新聞で、その全文が紹介されました。 また、戦後ベストセラーになったジョン・トーランドの「昇る太陽−日本帝国滅亡史」でも紹介された。 そして全米で、大絶賛されています。 「書」はいまも、ナポリスの海軍兵学校の博物館に展示されている。 市丸中将は、硫黄島の戦いで散華された方です。 硫黄島の戦いは、昭和20(1945)年2月19日の米軍上陸から、3月26日の玉砕まで繰り広げられました。 日米の島しょに置ける戦いでは、唯一、米軍の死傷者数が日本軍のそれを上回った戦いです。 島にいた日本の守備隊は、陸軍が栗林忠道中将率いる1万3,586名、海軍が市丸利之助中将率いる7,347名、合計2万933名です。 米軍は、そこに11万の大軍をもって挑みました。 武力においても、火力においても、兵員の数においても、はるかに勝る米軍との激戦において、市丸中将は、最後の総員突撃を敢行するに際して、「ルーズベルトに与うる書」を遺されています。 その内容は、ひとことで要約すれば、強国が弱国を蹂躙し、支配し、奪うのが当たり前とする19世紀的覇権主義を否定し、世界の人種それぞれがそれぞれの地域で自主独立し、もって恒久的世界平和を実現するという、まさに現代の世界の人々にとって立派に通用する内容のものとなっています。 市丸中将は、なぜ、死に臨んでこの「書」をしたためられたのでしょうか。 それは単なる遺書だったのでしょうか。 かなわぬ敵と戦うに際しての単なる愚痴だったのでしょうか。 当時、米軍は、戦いの後、日本兵の遺体から所持品を確かめていました。 市丸中将は、それを知って、この「書」をしたためられています。 市丸中将が、最後の突撃攻撃を行って散華されたのは、3月26日です。 その9日前の3月17日、中将は、地下20メートルの洞穴に、動けるものを全員集めました。 そして副官である間瀬式次中佐が、一歩前に出て、「ルーズベルトニ与フル書」を読み上げた。 朗読が済むと、この書の和文のほうを通信将校の村上大尉が腹に巻きつけました。 英文のものは赤田邦夫中佐(二七航戦参謀)が身に付けた。 そして市丸中将は、栗林中将とともに、軍服にある一切の肩章を外し、ひとりの皇国臣民として、最後の突撃を行っい、散華されています。 この最後の突撃のときの遺体の数は、わずか196柱でした。 陸海合わせて2万933名いた守備隊は、3月26日の吶喊攻撃のとき、動ける者は、すでに196名になっていたのです。 「ルーズベルトに与うる書」は、米海兵隊員の手で二人の遺体から発見されました。 従軍記者エメット・クロージャーは、発見の経緯と手紙の本文を4月4日、本国に向けて打電した。 そして「書」は、米国内の様々なメディアで紹介され、「書」に書かれた理想は、形を変えて米国の理想となり、いまや世界の人類の常識とまでなっている。 軍人にとっての勝敗は、もちろん戦いに勝つことです。 それが島の守備隊であれば、島を敵の手に渡さない、島を守りきることが軍人としての使命です。 けれど国を挙げての戦争は、国家の目的と目的がぶつかったときに、その紛争を解決するための最後の手段です。 大東亜戦争に関していえば、「優秀な白人種」が「劣勢民族である有色人種」を絶対的に支配し、蹂躙し、奪うのが当然とする価値観と、人種の平等と合い共に繁栄することを求める理想との戦いです。 戦いに「かつ」ということは、単に戦闘に勝つということだけを意味しません。 「克つ」は「勝つ」と同じで「かつ」と読みます。 「克つ」は、成し難きことをしおおすことを意味し、戦いに「克つ(かつ)」ことは、戦いの究極の目的を遂げることです。 思うに、市丸中将は、自らの死を目前として、たとえ硫黄島が奪われ、我が身が土に還ったとしても、人が人として生きることの大切さをこの「書」にしたためることで、死して尚、日本の描いた壮大な理想、悠久の大義のために戦い続けようとしたのではないか。 そう、思うのです。 当時の駐米英国公使であるロナルド・キャンベルは、ルーズベルトについて、英国外務省に宛てた手紙で次のように書いています。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ルーズベルト米大統領は、優秀な白人種とアジア人との交配によって新しいアジア系民族を産み出し、立派な文明と社会をアジアに建設しようと考えている。 〜〜〜 ただ大統領は、白人より二千年も遅れた頭がい骨をもつ日本人はこの対象から除外し、もとの四つの島に隔離して次第に衰えさせようと考えている。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 残念ながら、ルーズベルト大統領その人は、市丸中将の書簡が米本国に打電された8日後に他界しています。 けれど、市丸中将の「書」は、全米の良心を動かし、いまや人類の常識として後世に立派に生き残っている。 そこで今日は、市丸中将の遺稿となった、その「ルーズベルトに与うる書」の全文を、口語訳、原文、英文の3つでご紹介しようと思います。 まだこの「ルーズベルトに与うる書」をお読みになったことのない方は、是非、ご一読されてみることをお勧めします。 死してなお戦い続けた中将の心は、ついに世界を動かした。 市丸中将のまさに血を吐く思いで書き綴ったこの「書」は、当時の日本の心を描いた普及の名著だと思います。 尚、口語訳は、できるだけ原文に忠実にボクなりに訳させていただきました。 訳の不備は、すべてボクにありますことをお許しください。 尚、口語訳の下線も、ボクです。 転載終了 いかがでしたでしょうか。 市丸中将は「悪魔帝国アメリカ」の20世紀最大で極悪な大統領ルーズベルトの「弱き心」を見抜いていたのです。 ルーズベルトは日本人のことを12歳の精神年齢だと見下していました。 だから、日本人を騙すのは簡単だと。 ルーズベルトが考える精神年齢とは、「騙す」、「欺く」、「強奪する」、「殺す」為の精神年齢を基準にしていたものと思います。 確かに、その基準での精神年齢では、当時の日本人は、市丸中将も含めその通りであったと思います。 そして、現在もあまり変わらないものと思います。 いや、戦後、アメリカに「洗脳」され毒されて、その部分については成人になっているかもしれません。 しかし、この部分、「騙す」、「欺く」、「強奪する」、「殺す」の精神の究極は、市丸中将の手紙にもあったように、足るを知らないで強欲な「人類の滅亡」に繋がる精神そのものです。 いくら生まれ変わっても過ちを繰り返す精神そのものです。 いかにも弱く成長が無い「下等な精神」そのものです。 日本人であるなら、そんな下等な精神を望むものはいません。 強く成長し続ける「精神」は、時代が変わっても持ち続ける日本人の宝ではないでしょうか。 | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | ||||||
1. たかぼう 2012年2月4日 11時5分 [返信する] このサイトにたどるまで、私の頭の中も同じことを考えていました。 端的にいえば 人類の悪魔 白人 貴サイトの文章を読んで、ほぼ同じ結論に至りました。 真実に向かい合う勇気ある日本人に多くの人がなって欲しいと思います。
2. 森川 2012年2月13日 21時38分 [返信する] こんな素晴らしい日本人がいたことを、日本人として誇りに思います。 こんな素晴らしい手紙をもっと多くの方に読んでいただきたいと思いました。 今回、ご紹介いただきましたこと、お礼申し上げます。
3. 帝国主義 2012年2月26日 16時2分 [返信する] 2次大戦で日本の立場(入場)を論ずる前に, 先に日本が隣り国である朝鮮にどんな態度を見せたのか分からなければならない. 日本は無力で脅かして朝鮮に進軍したし, 日本に抵抗するために外交的努力をした明成皇后を弑害して後には初めから朝鮮の椅子とは無関係に朝鮮を合併してしまう. '守ってくれる' '奪ってしまう' は全然違った話だ. 日本は朝鮮を守ろうとヘッドンゴッではない. ただ自分たちが強まるために踏み躪ってイヨングハンゴッだ. 太平洋戦争が起こると日本はまた朝鮮人たちの意志とは無関係に朝鮮人たちを強制に徴用して戦地に行かせたし, 武器を作るためにすべての物心を強奪して朝鮮人たちは食事するさじゾザ残っていなかった. その以前にもうすべての食糧をおさめて行って食べる食糧さえ残っていなかった. 女達を取って来て慰安婦で使ったことも悪名高い. 日本は慰安婦が自発的参加だったと主張するが, どんな気が抜けた女がいつ死ぬかも知れない戦地で一日にも数十人の軍人たちを相対する事に資源するか. ビージーにお金をくれたこととも言うが, 朝鮮は最初に売春婦というのになかった国であり, なおかつ戦争で国庫の底が見えた日本が果してお金をくれて慰安婦を募集する状況だったのか? お粗末な言い訳に過ぎない. これが日本が他の国を手伝ってくれる方式か? 中国, 朝鮮, 東南アジア各地で良民虐殺をやらかしたことはまた何の言葉で撫でさしようか? 助けを与えたくても助けを借りる方で手伝ってもらうのを拒否したらやめるのが常識だ. 朝鮮は日本から独立するために全国でデモが起って独立運動が起こった. 日本はそんな朝鮮の独立意志を無力で押えた. 手伝ってもらうのを拒否する人を取って来て捕縛して刀で脅威しながら手伝ってくれるという人は誘拐犯に犯罪者だ. そして日本は今そんな誘拐犯, 犯罪者の論理で帝国主義欲望に染まった自分たちの過去を美化しようと思っている. 日本人たちが子を育てる時一番強調するのが '他人に被害を与えてはいけない' と聞いた. どうしてそれを守らないか? 朝鮮に工場を建てて鉄道をおいて近代化をさせてくれたという日本の主張は不合理説だ. それはただ日清戦争, 露日戦争で勝利するために朝鮮を兵たん基地とさせたことであるだけ, 近代化目的とは連関がない. そして何より, 朝鮮を脅かして合併したことは何でも弁解することができない帝国株意義だ. 朝鮮人たちに日本名前に改名することを強要して, 彼らの伝統衣服, 伝統文化を変えようと思ったし, 朝鮮人の字, 言語さえ無くそうと思った. これが日本が他の国を手伝ってくれる方式か? 考えて見なさい.
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