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米中間の報復関税合戦で貿易戦争と米朝首脳会談に向けた凄まじい裏協議が同時進行で進む!! |
[政治] |
2018年4月5日 0時0分の記事
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ついに米中両国の貿易戦争が勃発しました!!
4月3日にzakzak by 夕刊フジが「米中貿易戦争ついに開戦! 中国が128品目に「報復関税」 二の矢、三の矢も用意か」の題で次のように伝えました。
『米中貿易戦争がついに開戦した。トランプ米政権が鉄鋼とアルミニウムに高関税を課す輸入制限発動への報復措置として、中国の習近平政権が米国から輸入する果物や豚肉など128品目を対象に、2日から高関税を課すと発表した。米中ともに二の矢、三の矢を携えており、本格交戦も懸念される。
中国の財政省が公表した。課税対象となるのは128品目で、果物やステンレス製パイプなど120品目に15%、豚肉など8品目について25%の関税を上乗せする。対象品目の去年の輸入額は30億ドル(約3190億円)にのぼる。
ただ、この報復は序章に過ぎない。トランプ政権は、中国の知的財産権侵害を理由に、情報通信や航空、宇宙など最先端分野の中国製品を標的に一律25%の追加関税を課す方針を打ち出した。総額は年間500億〜600億ドル(約5兆3130億〜6兆3760億円)相当の巨額だ。
これが実際に発動された場合、中国側の第2弾の対抗措置として浮上しているのが大豆や自動車、航空機への制裁だ。さらには、中国が国別で世界最大の保有国となっている米国債の購入減額も視野に入っている。
そして今後焦点になりそうなのが米アップルの「iPhone(アイフォーン)」だ。 iPhoneは日本、韓国、台湾などの各国から部品を調達して中国で組み立て、米国を含め各国に輸出している。米国が昨年、中国から輸入した最大の品目が携帯電話という構図だ。
米国が中国から輸出されたiPhoneに関税をかけた場合、米国内で値上がりすることは避けられず、消費者の反発を招くのは必至だ。 米中が水面下で落としどころを探りながらの貿易戦争突入だが、トランプ大統領が何をするか、読み切れない部分も多い。』
筆者の見解では、恐らくトランプ大統領がぶち切れたフリをして「更なる追加制裁」を北朝鮮への制裁の名目で中国などにも押し付けてくるでしょう。
一方、北朝鮮の最高指導者である金正恩党委員長が先日、電撃的に中国を訪問した事実は、北朝鮮が追い込まれているとの見方が有力視されています。
4月3日11時50分に産経ニュースが「【正論】訪中で聞こえてきた金正恩氏の悲鳴」の題で次のように伝えました。
『 □モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力 金正恩朝鮮労働党委員長が訪中し、習近平国家主席と会談した。私には、この訪中から金正恩氏の悲鳴が聞こえてくる。対北圧力を最高度に高めて政策を変えさせるという、安倍晋三首相とトランプ米大統領が主導して進めてきた戦略が効果を上げてきた。
軍事圧力と経済制裁で窮地に 金正恩氏を追い込んだのは、軍事圧力と経済制裁だ。昨年秋頃、金正恩氏は自分の動静情報が米軍に漏れているのではないかという強い疑いを持ち、米軍が本当に自分を暗殺する軍事作戦を実行するかもしれないとおびえだした。
私は金正恩氏の恐怖は一定の根拠があるとみている。米軍はブッシュ(子)政権時代、ステルス戦闘機を北朝鮮上空に入れて、金正日総書記が潜伏している場所の上で急上昇をさせて大きな音を出すという心理戦を行った(『エアフォース・タイムズ』2008年4月14日)。今、同じことを行っている可能性がある。
昨年8、9、12月に中国も賛成して決まった国連安保理制裁は非常に厳しいものだ。ついに一部に餓死者が出始めている。ただ、全国のチャンマダン(市場)の物価は高騰していない。なぜ餓死が出るのかと関係者にたずねると、中国への輸出がほぼ全面的に止まったためチャンマダンの商売全体が大きく縮小し、老人や子供だけの世帯などが食糧を買うことができなくなっていると説明した。
金正恩氏は以上の2つの圧力に音を上げて、昨年12月頃、平昌五輪を使って韓国に接近して米国との交渉に入るという方針を決めたという。当初は、大陸間弾道ミサイルなどの放棄などをカードにして、核放棄と在韓米軍撤退をバーターする取引を考え、文在寅政権との連邦制による統一という、自分たちに都合の良いシナリオを考えていたのではないか。
平昌五輪開会式と閉会式への特使派遣、その答礼として文在寅政権が送ってきた特使と3月5日に平壌で会って、米朝会談をしたいから米国に伝えてくれと極秘で語ったところまでは、金正恩氏のシナリオ通りだった。
核の完全廃棄迫るボルトン人事 ところが、トランプ大統領はその術中に引っかからなかった。3月8日に金正恩氏が核を廃棄すると言っているなら会ってもよいと韓国特使に告げたが、金正恩氏からの直接のメッセージではないため、米国は同席せず韓国特使から米朝首脳会談受諾を公表させた。
13日に北朝鮮に対して融和的な姿勢だったティラーソン国務長官を更迭し、後任に強硬論者のポンペオ米中央情報局(CIA)長官を指名した。22日にはマクマスター米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任し、ボルトン氏を充てると発表した。ボルトン氏は北朝鮮の核放棄はリビア方式でなくてはならないと一貫して主張してきた。リビアが核放棄をしてテロとの戦争のターゲットからはずされたときには、国際原子力機関(IAEA)などの国際機関ではなく、米英の情報機関が国内に入り徹底的な査察を行った。
ボルトン氏は拉致家族会と6回以上面会し、横田めぐみさん拉致に対して顔を紅潮させて怒った熱血漢でもある。このタイミングでのボルトン氏起用は、米国は核・ミサイルの完全廃棄という要求を下げない−具体的にはリビア方式を求めるというシグナルだ。
金正恩氏はリビア方式を容易にはのめないはずだ。金正恩氏の訪中は電撃的に決まった。これは本人が習近平氏との会談で認めている。ボルトン人事で慌てて訪中を決断したのではないかと私は推測している。習近平氏は会談と晩餐(ばんさん)会で、あたかも父親が息子に対するような横柄な態度で2回も「戦略的意思疎通」を取れと強調した。何かをするとき事前に報告せよという命令だ。それに対し、メモをとりながら習近平氏の発言を聞いていた金正恩氏も「戦略的意思疎通」に努めると答えている。
拉致被害者の一括帰国を訴えよ 金正恩氏は習近平氏に対して、トランプ大統領に会うとき、核問題でどこまで譲歩するつもりかということについて報告したのではないか。それなしの「戦略的意思疎通」はないからだ。
中国は金正恩氏の核が自国の安全保障にとっても障害になり得るという認識を持っており、中朝核共同管理を求めてきたという北朝鮮内部情報がある。金正恩氏がそれをのめば、中国は裏で経済制裁を緩めるなどの支援をするかもしれない。しかし、そうなればトランプ政権は中国銀行などメガバンクにドル取引停止を命じる2次制裁を発動するだろう。従って金正恩氏は一息ついたとはいえない。
勝負は5月の米朝首脳会談で金正恩氏がどこまで具体的に譲歩してくるかだ。その中に全拉致被害者一括帰国がなければ、日米は圧力を緩めないという強いメッセージを繰り返し発信するときだ。今月中旬の日米首脳会談が山場だ。核・ミサイルのリビア方式での全面廃棄と全拉致被害者一括帰国なしには圧力は緩まない。金正恩政権が生き残る道はそれしかないと伝え続けることが肝要だ。(モラロジー研究所教授、麗澤大学客員教授・西岡力 にしおかつとむ)』
経済制裁は軍事制裁以上に効果のある「国家の行動」です。
米中間の報復関税合戦で貿易戦争と米朝首脳会談に向けた凄まじい裏協議が同時進行で進む!!
日米両国は連携を強化して対処せよ!!
2017年11月5日、日米首脳会談で日本を訪問したトランプ大統領(左)と、出迎える安倍首相(右) 出典:トランプ大統領夫人のメラニア氏自身のツイッター
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