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ず、ずるいわけでは・・・
[散策とか小旅行みたいなもの。]
2010年2月26日 23時30分の記事

だ、だって更新してなかったんだもん・・・。


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いえ、だから、意識的にしているわけではなくですね・・・。ジタバタジタバタ

えぇぇ〜〜。気を取り直して・・・。


川越市立博物館


の続きです。

過去から現在へという感じの展示がされているこの博物館は、川越という街の成り立ちや過去の遺跡物などの展示が主にされています。

展示方法は、

『生活展示』(だったと思う。)

というその時代の生活風景を展示する方法をとっている物や、学術的(?)な形での展示を行っている物がありますが、見所は やはり


過去の川越の風景ジオラマ


じゃないかと思います。




過去の川越

今の街の大きさからすれば、さほどとは思えないまでも、街並みが揃っていて、時代から考えれば大きな町です。




新河岸川の風景

整備された河川とそこを行き来する船。
川越の主力産業は、川船による運送業でした。




川越の豪農

父方も母方も戦前(第二次世界大戦:大東亜戦争・太平洋戦争)は、豪農だったそうです。
幼いときに父方の田舎(本家)に行ったときに、同じような風景を見た記憶があります。
もっとも、父方の田舎は潮来でしたので、周りは水路ばかりでしたが・・・。








川越の街

生き生きとした人達の姿。
栄えていたんですねぇ〜。




川越の街並み

ところどころに、蔵の壁面が黒いものがあるのがおわかりでしょうか?
これが『江戸黒』と呼ばれる江戸で流行っていた黒い蔵壁です。
これを作るための技術は、大変難しかったらしく、また費用もかなり掛かったようです。
川越は江戸から近いことと、城主が江戸での重役に就いていた為もあるのか、江戸趣味が好まれていたようです。




川越の防火壁

『うだつが上がらない』という言葉を良く耳にしますが、『梲』(うだつ)は、商家や民家の防火壁のことです。
厳密に言うのであれば、屋根の軒下などにあるものを示すようですが、川越には『梲」はありません。
その代わり、壁自体を高くして防火壁としての能力をつけたようです。

川越という街は、古くから交通の要衝であり、特に河川を用いての物資移動の集積地と言うこともあって、かなり栄えた街です。

今のように、鉄道やトラック輸送が無かった時代においては、大量の物資輸送は 船によって行われるのが普通でしたし、江戸時代になっては 大量消費地である>江戸から一日の距離にあると言うこともあって、多くの物が集まり、また送り出された街でもあります。
今は見る影もない新河岸川ですが、荒川が冬期において、渇水することによって、船による運搬が難しかったのに比べて、いつでも使えたこの河川を用いての輸送は、かなり有利だったと思います。

『川越の芋』と有名ではありますが、実際は生産地としては、千葉や茨城の方が遙かに大規模で行っていました。
しかしながら、輸送方法という意味においては、川越は、新河岸川を利用することによって、江戸市中へ翌日配送(こんないい方はないと思います)が可能であったことから、有名になったものと思われます。

『九里より甘い十三里』(栗より甘い甘藷)という言葉が有名ですよね。

現在の川越は、鉄道路線の整備が遅かったことや、道路の整備の関係で 東京から比較的近郊にかかわらず 田舎の風景を残している街です。

城下町であったことで 市内の道路整備に関しても決して良い状態とは言えないと思います。(道が狭い、判りづらいのは城下町特有の構造から来ている)

それでも、徐々に整備が進み 良くなってきてはいるのですが、その分 昔の面影が消えつつもあります。(鍵型に曲がった城下町特有の構造の道も道路整備で、面影だけになってしまいました)

観光で成り立っている街、文化遺産がたくさんある街

そういう街は、すべての建物がそうなっている訳じゃありません。

生活している人達がいて、今を生きている人達がいる限り、どこかで折り合いをつけてゆかなければならないのだと思います。

川越はまだたくさん電柱が残っています。

随時、電柱を地中化していって、将来的には 空の広い街、電柱や電線がない街にする予定になっているそうです。

道が狭く、電線や電話線などの架空線が混み合っている街の構造上、中々 地中化の工事も進まないようですが、そうなってくれると 少しだけ街並みも綺麗になるでしょう。

職員の方が説明してくださったときにおっしゃっていました。

「川越の街の蔵は、大火に見舞われた時に、蔵だけが残ったから、それから一気に進んだと言われています。また、飾り壁(海鼠壁や漆喰壁画?彫刻?)が少ないのは、江戸から近く、『江戸黒』と呼ばれた黒壁が好まれたためだとも言われています。現在も壁が残ってはおりますが、江戸黒の壁は補修が難しく、また費用も大変かかる(壁を治すだけで、億以上掛かるそうです)ため 無くなってしまうかもしれません。残念なことですが個人で維持することは難しいでしょうし、補助に関してもそこまでは出せる状態ではないと思われるからです。」


本当に残念なことです。

文化遺産に指定されると、勝手に立て直すことが出来ません。もちろん、補修に対しても条件が厳しく、今の生活と言うことを考えると『文化遺産として指定されない方がよい』と考える方がいらっしゃるのももっともだと思います。

残されていく街並みと消えてゆく街並み。

展示物を見ていて、私は この街に住む者としてもう少し真剣に考えなければならないのではないかと思いました。







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