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8mm(8mm)
[インドア的生活(映画&DVD)]
2010年3月15日 18時23分の記事

アメリカという国の暗部といってもよいかもしれません。
私は面白かったですが、気分を害する人もいるんじゃないでしょうか・・・。
お薦め度は、微妙ですかねぇ〜。


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アメリカという国は、『自由の国』であると同時に『個人主義の国』でもあり、また犯罪大国と言っても良い国でもあると思います。

犯罪の質は日本を完全に超えていますし、内容も濃いですし、とんでもない犯罪が多発している国でもあるんですね。

曰く『インターネットで募集した恋人をSMプレイの上で殺人』
(Mの女性を十数人殺して 河に捨てたり 森林に埋めたりしていた。)

曰く『少年愛の上での殺人。自宅の床下に多数の死体を隠した男』
(子供好きな人物として知られていた男が、少年に薬を飲ませて犯した後に殺していた)

曰く『ハイカーを殺して食べていた食人一家』
(映画『Texas・chain saw』の元ネタの話)

曰く『キッドナップ(幼児誘拐)快楽の生け贄』
(インターネット上で、まったくあったことのないもの同士が自らの快楽のために幼児を誘拐することを計画していたが、FBIのおとり捜査により実行直前に捕まった)

日常的に起きているわけではないですが、こういうことが実際におこっている国でもあったりします。

DV(Domestic・Violence)という言葉は、アメリカから来た言葉ですし かなり日常的に起きていることでもあるようで、ストーカー(Stalker)という言葉もそうですよね。
(日本になかった訳じゃないけど アメリカの場合は殺人までいってしまうことが多い)
なにせ、『マーダー・カード』(だったかな? 発売中止になったはずなので、今ではレアーなカードになっているはずです。コレクションしてみます?苦笑)という犯罪者のコレクションカードが発売されて、子供達の間で流行って大問題になったりもしましたからねぇ〜。
(すげぇ〜〜〜。こんなことやった人なんだ。かっこいぃ〜〜。ってね)
で、このカード5枚を警察に持って行くと『ポリスマン・カード』と交換してもらえるという回収作戦まで行われたりもしたんですよね。

インターネットの中には『アンダーグランド』というエリアがこっそりあったりして、(日本でもそう言うサイトがあることが発覚して、大問題になりましたよね)ここでは犯罪計画が練られたり、武器の密売が行われていたり、細菌兵器や毒ガス兵器、爆発物の作り方まで公開されていたりもするし・・・。
(言い分としては、細菌・毒ガス・爆発物に関しては、作り方を知っていれば対策方法も判るから・・・。というとんでもないことを言っていたりもする)
もちろん FBIやDIAなんかがチェックをしているのですが(おとり捜査用のサイトまである)それでも無くならないんだから、すごいというかとんでもないというか・・・。

えぇぇ〜〜っと、映画の筋から外れそうなので、この話はこの辺にしておきますが、この映画、そういった

アメリカの暗部

をテーマに作られた作品なんですね。

話は、ペンシルバニアに住んでいて、いたって普通な生活をしている私立探偵のトム・ウェルズに大富豪の奥様からの依頼が来るところから始まります。
(アメリカの保守層が多い場所です。アメリカの良識と言いたいのかな? なにげに隠れた人種差別層が多いところでもあったりするんですが・・・。苦笑)




『主人が亡くなって、その遺品からこんな物が出てきた・・・』

と8ミリフィルムで撮影されていた映像を見せられます。
そこに撮されていた内容はとんでもない物でした。




スナッフ・フィルム(殺人をしているところを撮された映画)

だったんです。
そうです、まさに殺人を行っている過程すべてが撮されている映画なんですね。

この手のアンダーグランドの噂は結構昔からあって、かなりの高額で取引されている物らしいのですが、そのフィルムが亡くなった大富豪の旦那様が持っていたんです。

『このフィルムに撮されている内容が事実なのか、この女の子はどうなっているのかを調べて欲しい』

という高額な依頼を受けます。

私は

『きたきた、きたぁ〜〜〜。』

っていう感じでしたね。

わずかな手がかりで、その少女の実家にたどり着いたウェルズは、少女の母親に会うことになります。



そこで、少女は夢見がちで

『女優になりたい』

という夢を持っていたことを知ります。
ハリウッドに行って、女優になることが夢であったことを知ったウェルズは、ハリウッドに向かいます。
何もつてがないまま、調査をすることは難しいことを悟ったウェルズは、ポルノショップで、一人の青年と出会います。

この青年、実は結構お堅い人物で、雑で野卑なしゃべり方をしていながら 本当は知性派という青年なんですね。

そこが笑えるんです。
ポルノ小説のカバーをつけていながら、実際は結構真面目な本。




『黙ってくれよな。ばれたらポルノショップを首になるから・・・』

って・・・。

う〜〜〜ん、人間の二面性?w

この青年の紹介で、アンダーグランドの世界に入り込んでいくウェルズ・・・。

欲望と究極の快楽に身を投じる人々・・・。





『こういう取引は、もうじき無くなっていくだろう。インターネットの世界に移ってゆくことは間違いない』

こういう言葉が出てくるんですよね。
映画が作られたのは20世紀の終末。
たしかに、時代的にはインターネットがかなり発展していて、色々なことが問題になってきた時代ではあります。

『文明は欲望によって加速し(発展し?)、文化はその文明によって作られる』

と言う言葉を聞いたことがありますが、まさしくそういう時代でもあったんですね。

アンダーグランドの世界で、ようやくキーらしき物を見つけたウェルズは、その人物への接触を試みます。



ここからストーリーは急速に展開していくのですが、エンディングにいたる過程は あまり気持ちの良い物ではないかも知れません。

最後の最後に救いはあるのですが・・・。



このフィルムの謎を追っていくうちに ハリウッドのアンダーグランド・ポルノ業界の話が出てくるのですが、この辺がかなり事実に近いらしく

怖い

です。
実際はこの映画のように甘い話ではないらしいのですが・・・。

それでも十分すぎるぐらいに怖いです。

(日本でもアダルト女優が殺されて死体を遺棄されていた事件、ありましたよね。覚えていますか?)
映画のタイプとしては、ホラーというよりもスリラーでしょうけれど、彼女と一緒に見るタイプの映画ではないですねぇ〜。
もちろん

お子様向け

では、決してありませんので ご注意を・・・。




邦題    8mm
原題    8mm
監督    ジョエル・シュマッカー
製作総指揮 ジョセフ・M・カラチオロ
製作    ギャヴィン・ポローン
      ジュディ・ホフランド
      ジョエル・シュマッカー
脚本    アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
出演
      ニコラス・ケイジ       (トム・ウェルズ)
      ホアキン・フェニックス
      ジェームズ・ガンドルフィーニ 
      ピーター・ストーメア
      アンソニー・ヒールド
      クリス・バウアー
      キャサリン・キーナー
      マイラ・カーター
      ジェニー・パウエル
      エイミー・モートン
      ジャック・ベッツ
      レイチェル・シンガー
      ノーマン・リーダス

音楽    マイケル・ダナ
撮影    ロバート・エルスウィット
編集    マーク・スティーヴンス
配給    アメリカ合衆国 コロンビア/SPE
      日本 COLTRI
公開
      第49回ベルリン国際映画祭 ドイツ
      1999年2月26日 アメリカ合衆国
      1999年5月   日本
上映時間  123分
製作国   アメリカ合衆国
言語    英語





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