最終破壊ターゲットは米国債・米ドル、日本国債・円 | |
2011年9月12日 21時19分の記事 | |
9月12日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)のシナリオに基づいた作業をしていないと言明した。 9月12日(ブルームバーグ):米国債相場は12日の時間外取引で上昇。10年債利回りは過去最低を更新した。
今日のブルームバーグではEUとアメリカで相反するニュースが流れていました。 EUではギリシャのデフォルトのシナリオに基づいた作業をしていない。ウソだろ! 米国債相場は上昇、10年債利回りは過去最低を更新。考えられない! EUは最悪のシナリオは想定していない。もし、それが起きれば想定外のことにしたい。どっかで聞いた話ですが、単なる市場に動揺を与えないウソの方便であると思われます。 一方、国際金融のリスク回避の流れが米国債、米ドルに流入し、米ドルの安定と、米国債過去最低利回りの結果になっています。 本来、リスク回避先のスイスフランは通貨防衛のため無制限の外貨買い取りを宣言し、リスク回避の通貨津波が来ないように通貨の堤防を築きました。 アメリカはリスク回避の通貨津波は大歓迎でその結果、米国債が大人気で利回りが史上最低を記録した。ということです。 日本はどうでしょうか?。相変わらず極めて低い堤防しか築いておらず、通貨津波は乗り越え放題の状態ですが、現在はEU対アメリカの綱引きの状態なので、小康状態となっています。しかし、ギリシャという震源地が爆発すると、たちまち、EU全体が激震に襲われ、さらに、大きな通貨津波がアメリカと日本に押し寄せてきます。 その反応は極めて早く、今回のギリシャ危機が即、米国債上昇につながっている事で証明されています。そして、いよいよ、世界中で最も大きな市場の米国債、米ドルと日本国債、日本円に巨大な通貨津波が押し寄せ、やがて、それが水蒸気爆発のように消えてしまう。やはり、米国債、米ドルと日本国債、日本円は最終破壊ターゲットのようです。 EU:ギリシャデフォルトのシナリオに基づく作業していないー欧州委 9月12日(ブルームバーグ):欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は、ギリシャのデフォルト(債務不履行)のシナリオに基づいた作業をしていないと言明した。その上で、ギリシャの最新の赤字削減策を評価するために欧州と国際通貨基金(IMF)当局者がアテネに戻る日程は未定だと明らかにした。 欧州委のアルタファイ報道官は12日ブリュッセルで記者団の質問に答え、「いずれの質問に対する答えもノーだ」と述べた。欧州委と欧州中央銀行(ECB)、IMFの代表団は「条件が整った時点で」アテネに戻り作業を「再開する」と説明した。 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Akiyo Kinoshita 木下 晶代 akinoshita2@bloomberg.net 更新日時: 2011/09/12 19:38 JST 米国債:時間外で上昇、10年債利回り最低−ギリシャデフォルト警戒 9月12日(ブルームバーグ):米国債相場は12日の時間外取引で上昇。10年債利回りは過去最低を更新した。ドイツがギリシャのデフォルト(債務不履行)に備えているとの観測から、安全性が高いと見なされる米国債の需要が高まった。 指標となる米10年債は3営業日続伸。ドイツ政府経済諮問委員会(5賢人委員会)のメンバー、ラルス・フェルト委員は欧州首脳らの7月の合意はギリシャのデフォルト(債務不履行)を回避するのに「十分ではない」との見解を示した。 ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ロンドン時間午前10時45分(日本時間午後6時45分)現在、10年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.90%。一時は1.8770%まで下げ、過去最低を付けた。5年債利回りも過去最低となる0.7846%まで低下した後、ほぼ変わらずの0.80%。 記事に関する記者への問い合わせ先:Anchalee Worrachate in London at aworrachate@bloomberg.net;Wes Goodman in Singapore at wgoodman@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先:Daniel Tilles at dtilles@bloomberg.net 更新日時: 2011/09/12 19:43 JST | |
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