混迷深めるEU危機、多大な犠牲と大混乱の予感 | |
2011年9月16日 22時22分の記事 | |
今日のブルームバーグニュースでEU関連は以下のように沢山ありました。 紙面の都合でとても入りきりませんので表題だけ載せました。
欧州の銀行は「ひどい資本不足」−ブラウン前英首相 メルケル首相:ドイツはユーロの将来に貢献を−共同債構想には反対 債務危機、担保や条約でもめる欧州に米財務長官もECB総裁も苦言 ロンドン外為:ユーロ反落−ギリシャ融資担保の合意難航との見方 ユンケル議長:EFSFの拡大は米財務長官と話し合っていない ユーロ圏はギリシャ救済融資の次回実行について10月3日に決定目指す ユンケル議長:ユーロ圏に裁量余地ない−財政刺激策は不可能 昨日のサル芝居3者会談で表面上取り繕った結果、今日の非難ゴーゴーのニュースの数々です。 私が7月20日に「美しい地球と伴に」http://blog.kuruten.jp/katukan01「EUの財政強化と統合」、「この会議でEU債の発行についても内々に決断するものと思われます。これにより、EU加盟国の財政の主権がEU統合組織に移管される仕組みが出来るものと思われます」。と投稿しましたが、どうも内々に決断できていなかったか、出来てはいたが、ドイツ世論の反対があるので、メルケル首相は当面反対の立場に立つということにしたのかも知れません。 そして、今日の非難ゴーゴーの意味は、昨日のジョージ・ソロス氏のEU財務省を創設せよ!との提案というか、世界支配層のシナリオが順調に進んでいない状況に痺れを切らして、ブラウン前英首相、米財務長官、ECB総裁、ユンケルEU議長などがいっせいに早くシナリオ通り実施するように急かしていることだと思います。 で、結局、ユーロ圏はギリシャ救済融資の次回実行について10月3日に決定目指す ことになったようです。決定ではありません、決定を目指すといっています。しかし、ギリシャは10月末でショートすると表明しています。間に合うのでしょうか。また、先月初めのアメリカのようにヒヤヒヤさせられるのでしょうか。しかし、今回のEUの問題はギリシャだけではありません。後々にポルトガル、スペイン、イタリアなどが控えています。ですから、アメリカのように単純に解決はできないかもしれません。 ま、最終的にはシナリオ通りの、金融機関の統合、EU共同債の発行、EU財務省の創設、そして、EUの政治・財政・行政の統合へと進むと思われますが、それまでに相当混乱し、荒れて、大きな犠牲が出そうです。金融機関の倒産や取り付け騒ぎ、暴動や治安の悪化、経済の大混乱などが予想されます。ヨーロッパ旅行を計画されている方はくれぐれもお気をつけ下さい。 | |
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