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北朝鮮の新型ミサイルと見られる弾道ミサイル発射でロフテッド軌道の弾道は脅威、新対策を!! |
[防衛] |
2017年5月15日 0時0分の記事
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5月14日早朝、北朝鮮が新型ミサイルと見られる弾道ミサイルを日本海に向けて発射しました。 5月14日朝、防衛省は次のように発表しました。
『1.現時点までに得られた諸情報を総合的に勘案すると、北朝鮮は、本日5時28分頃、北朝鮮西岸の亀城(クソン)付近から、1発の弾道ミサイルを東北東方向に発射した模様です。発射された弾道ミサイルは、2,000kmを超えた高度に達し、30分程度、約 800km飛翔し、北朝鮮東岸から約400kmの日本海上に落下したものと推定されます。
なお、落下したのは、我が国の排他的経済水域(EEZ)外と推定されます。詳細については現在分析中ですが、度重なる弾道ミサイルの発射は、我が国及び地域の安全保障に対する重大な脅威であり、断じて容認できません。 2.これを受け、防衛大臣は「引き続き、情報収集・警戒監視に万全を期せ」との指示を出しました。その後、関係幹部会議を開催するとともに、防衛大臣が国家安全保障会議四大臣会合に出席し、情報の集約及び対応について協議するなど、対応に万全を期しているところです。 3.防衛省・自衛隊としては、引き続き、大臣指示に基づき情報の収 集・分析及び警戒監視に全力をあげるとともに、今後追加して公表 すべき情報を入手した場合には、速やかに発表することとします。』
また、同日07時54分にロイターが「北朝鮮のミサイルは新型の可能性、稲田防衛相「高度2000キロ超は初めて」」の題で次のように伝えました。
『[東京 14日 ロイター] - 北朝鮮は14日早朝、同国西岸から弾道ミサイル1発を発射した。ミサイルはおよそ30分間、約800キロ飛んで日本海に落下した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側の日本海に落下したとみられる。
北朝鮮による弾道ミサイル発射は、韓国で文在寅・新大統領が就任して以降初めて。 稲田朋美防衛相は防衛省で記者団に対し、ミサイルは高度2000キロ超に達したことを明らかにした。北朝鮮のミサイルの高度が2000キロを超えたのは初めて。稲田防衛相は、飛距離が約800キロ、飛行時間が約30分間だったことと合わせ、新型ミサイルの可能性があるとした。
会見した菅義偉官房長官は、日本のEEZ外に落下したと推定されるとした。付近を航行する航空機、船舶への被害報告はないという。 安部晋三首相は官邸で記者団に対し、「断じて容認できない。強く抗議する」と発言。「度重なるミサイル発射はわが国に対する重大な脅威であり、国連の安保理決議に明確に違反する」と述べた。
弾道ミサイルの発射を受け、日本政府は国家安全保障(NSC)を開いた。 *内容を追加して再送します。』
明らかに、今回の北朝鮮が発射した弾道ミサイルは、以前のものとは大きく性能が向上しており、少なくともロシアのSLBMを改良したムスダン型の発展型IRBMか、宇宙空間に衛星を打ち上げる能力を持つ「弾道ミサイル」の可能性が大きいでしょう。 北朝鮮でも、既にミサイル防衛体制が整備され尽くした、スカッドBの改良型や発展型であるノドンやテポドンだけをいつまでも発射している訳にも行かない事くらいは、分かっています。
既に日米両国はMD(ミサイル防衛)体制を整えていますが、高度2000km以上のロフテッド軌道での弾道ミサイルを確実に迎撃するには、現在開発が終了して生産開始へ向けて準備が進むSM−3ブロック?Aや国産の03式中距離地対空誘導弾(改)、PAC−3の改良型であるMSEの更新配備や実戦配備が必要になります。
また、二重、三重の防備を固めるには、在韓米軍が保有しているTHAADミサイルシステムや、ICBM対応を目的とした、弾道ミサイルを迎撃ミサイルに「変換して使用している」GBIミサイルシステムも必要不可欠です。
更に、北朝鮮などからの脅威に対抗するには、これらのミサイル防衛システムを開発や配備するだけではなく、反撃能力や報復能力も日本は防衛力の一環として今後保有強化していかなければなりません。 既に短距離弾道ミサイルや現行射程の2倍レベルの中距離地対艦ミサイルの開発が進捗しており、巡航ミサイルトマホークの導入検討も急がれますが、長距離を移動出来る戦闘攻撃機や戦略爆撃機、空母機動艦隊、巡航ミサイルを発射出来る大型潜水艦、宇宙往復機や大型の長距離輸送機、海兵隊や宇宙軍、統合化された緊急展開部隊など世界的な監視や展開能力も必要になってきます。
北朝鮮の新型ミサイルと見られる弾道ミサイル発射でロフテッド軌道の弾道は脅威、新対策を!!
更なる日本の自主防衛力整備を急げ!!
5月14日朝、首相官邸にて、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けた対応などを記者会見する安倍首相 出典:首相官邸HP
現在のミサイル防衛体制の模式図 出典:平成20年度版防衛白書
これだけでは、最早手に負えないところまで北朝鮮などからの脅威は現実化しています!!
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