くる天 |
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プロフィール |
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飯島浩樹 さん |
シドニー通信員の『豪リークス』 |
地域:海外 |
性別:男性 |
ジャンル:ニュース 世界情勢 |
ブログの説明: オーストラリア在住 某民放局シドニー通信員からの情報。 |
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2012年のサバイバル |
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2012年1月23日 8時15分の記事
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洪水、地震、火山噴火…。 まさに激動の1年だった2011 年。当コラムも、当初の予想 に反して豪州やNZで相次い だ自然災害や日本の大震災に 関するニュースについて書く ことが多くなった。まるで 映画のような出来事が現実に 次々と起きた11年を振り返り ながら、今後ますます世界の 注目が集まる「アジア太平洋 地域」において、新たな年を どう「サバイバル」していく かを考えてみたい。
◇2011災害多発の年 大地鳴動、天変地異の災害が世界各地で起きた2011年。オーストラリアでも年明け早々大規模な洪水が発生。QLD州トゥーンバでは1月10日に鉄砲水が襲い、「津波」のような濁流が小さな町のショッピング・モー ルに押し寄せた。乗用車やトラックなどがまるで木の 葉のように流されていく様子が、インターネット の動画投稿サイトにアップされると、その映像は 瞬く間に全世界に配信された。それはまさしくこ の年に起こったさまざまな自然災害の発生を暗示 するかのような光景だった。
その洪水がひとまず収まった矢先の2月3日、 今度は同州北部ケアンズに超大型サイクロン「ヤ シ」が上陸した。一時アメリカで甚大な被害を出 したハリケーン「カトリーナ」に匹敵する「カテ ゴリー5」までその勢力を拡大した「ヤシ」。交 通が遮断され電話も通じなくなる中、ツイッター やフェイスブックでなどで情報を得た住民が、い ち早く安全な場所に避難したことも手伝い、ほと んど人的被害は出なかった。
それから約3週間後の2月22日、今度は隣国 ニュージーランド(NZ)で大きな災害が発生 した。NZ南島最大の都市クライストチャーチを 襲ったマグニチュード6.3の直下型地震。市内中 心部の大聖堂が、ガラガラと音を立てて崩れる様 子がこちらオーストラリアでもリアルタイムで映 し出され、ツイッターのタイムラインも現地の生 の声で埋まった。我々取材チームは何とか翌日に 現地入りすることができたが、昼夜問わず大きな 余震がひっきりなしに続き、生きた心地がしな かった。
現地の語学学校に通っていた日本人留学生など 28人を含む181人が犠牲となった今回の地震。ク ライストチャーチ市内中心部は、地震発生後1年 近くが経とうとしている今も立ち入り禁止のまま で、完全復旧のメドはたっていない。
3月11日、日本で大地震が発生したとの一報が 入ったのは、クライストチャーチ国際空港で取材の 真っ最中であった。いったい何が起こったのか ? 手 持ちの携帯電話端末に刻一刻と情報が更新されて いく。急いで、宿泊場所に戻ると、NZの各放送 局も通常の番組を中断し、仙台空港が津波に飲み 込まれていく様子など日本からの中継映像を流し ていた。今やどこにいても世界各地の災害の映像 や情報を瞬時に得ることができる時代となった。
世界中に広まった東日本大震災被災者支援の輪 は、ここオーストラリアでも盛り上がりを見せ た。現地在住の日本人らがフェイスブックなどで 呼びかけたチャリティー・イベントや募金活動は 全豪各地で行われ、多額の義援金が赤十字社など を通じて被災地に寄付された。また、シドニーの地元小学生などが心を込めて折った折り鶴に書き 込んだ思い思いのメッセージは、きっと日本の多 くの被災者に届いたことだろう。
東京電力福島第1原発事故。オーストラリアで も一時、日本への渡航自粛勧告が出され、日本か らの輸入食品のみならず、輸入中古車などにも放 射線検査が課せられるなどした。日本の原発で使 用される多くのウランを輸出する豪北部のウラン 鉱山周辺に住む先住民アボリジニの人たちも、 日本の惨状に心を痛めた。世界最大規模のレン ジャー鉱山周辺の伝統的土地所有者であるミラ ル族の長老イボンヌ・マルガルラさんは、原発事 故直後の4月、潘基文国連事務総長に「地震、津 波、原発事故の被害を受けた日本国民への同情 と悲しみ」を綴った手紙を送った。イボンヌさん は、ミラル族のウェブサイトに日本語で「頑張れ 日本、頑張れ東北」と大きく載せている。
◇45歳日本人ボクサーが豪で世 界王者に 写真:45歳で世界王者となった西澤ヨシノリ選手(左)と筆者(2011年 12月2日Cronulla Leagues Club)
そんな中、明るいニュースもいくつかあった。 10月には北部ダーウィンからアデレードまで豪 大陸縦断3,000キロを走破するソーラーカー・ レースが開催され、日本から出場した東海大学 チームが大会2連覇を達成した。このレースで は、途中山火事や悪天候に見舞われるなどアクシ デントも多々あったが、沖縄の高校生中心のチー ムなどが悪戦苦闘する様子がツイッターやフェイ スブックに投稿され、おかげで我々取材チームも 逐一情報を得ることができた。
また、12月2日には45歳の日本人最年長現役 ボクサーがシドニーで世界タイトル戦を行った。 元・東洋太平洋ライトヘビー級チャンピオンの西 澤ヨシノリ選手は、2007年に日本ボクシング・ コミッションから引退勧告を受けた後、オースト ラリアなど海外のリングに上がり続けてきた。 WPBFとUBCの世界クルーザー級など3つのチャ ンピオン・ベルトをかけ、シドニー郊外のクロヌ ラで行われたタイトルマッチの相手は17歳年下 のタイ人選手。体力で勝る相手に積極的に向かっ ていく西澤選手は、1ラウンドから相手のダウン を奪うと、その後も優勢に試合を進めた。地元在 住の日本人らの声援もあり、迎えた5ラウンド35 秒、西澤選手の強烈な左フックが炸裂、見事KO 勝ちを収めた。「中年が頑張ることで子どもた ちが夢を見ることができれば嬉しい。今元気 がない同世代の人たちに『勇気』というメッ セージを送ることができた」 と、2012年1月に 46歳になる「中年の星」“オヤジ・ボクサー”は、 喜びに満ちた笑顔で我々に語ってくれた。
マイナー団体のタイトルということもあり地元 テレビの中継などはなく、日本でもほとんど報道 されない試合だったが、西澤選手の雄姿は、イン ターネットの動画投稿サイトなどで見ることができる。
◇2012年を生き抜くカギとは.......?
続きは日豪プレスのサイトで http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/32751/
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