景気の影響も | |
2010年11月8日 10時10分の記事 | |
区域トラック事業の経営指標の推移をみると、石油ショック前の好況とその直後の混乱期における輸送需要の増加と実勢運賃認可運賃の上限をはるかに上回るものもあったといわれるの上昇によって、近年にない好調を示した48年度を別にすると、39〜40年の不況以後収益性は決して高いとはいえない。 また、昭和39〜40年、46年、49年と不況時における経営成績の落込みが激しい。 この点は経済の好不況が経営成績に及ぼす影響の大きいことをはっきりと示しています。 特に49、50年と続けて経営が悪化しています。 サンプルのとり方が異なり、区域トラック事業40社のサンプルについて一社当たりの損益状況をみたものですが、50年度の営業収入は前年度を2.4%下回る有様で、営業費用が3.6%減少したために赤字幅が減少したものの、経常損益は2年連続赤字になっています。 倒産や転廃業が続出したのも当然でしょう。 51年度は輸送量が微増するとともに、51年12月の運賃改定が部分的に寄与したので、営業収入が14・9%増加して営業費用の増加を上回ったから営業損益は黒字に転じました。 経常損益も営業外損益の赤字が減ったのでどうにか2年ぶりに黒字に転換しました。 52年度は景気の立直りとともに経営はさらに改善されています。 運送業界アナリスト大木一雄
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