原価構成 | |
2010年11月9日 10時11分の記事 | |
原価構成についてみると路線トラック事業と比較して、運送費の比率が低く一般管理費の比率が高いこと、人件費の比率が低いことが注目される。 長距離輸送が多く、交代運転手を要する路線トラック事業の性格による差異が出ているものと思われます。 ちなみに一車両当たりの運転者数(昭和51年度)は、区域トラック事業の1.09に対して路線トラック事業は1.53です。 車キロメートル当たりの営業利益は、『道路運送法』の改正により小型自動車運送事業が区域事業に併合されて一本化された昭和46年度を別にして、不況だった40年度の1.84円を最低に3〜4円台で、昭和47〜9年と51年度だけが5円を超えているに過ぎません。 すでに述べたように、区域トラック事業は路線トラック事業と比べてより競争的であるだけでなく、好不況の経営成績に及ぼす影響が大きい。 車キロメートル当りの営業損益が過去最高だった48年度は、好況に続く石油ショックで荷動きが活発になり、認可運賃を上回る運賃がまかり通ったといわれていますが、運賃は46年度以来変わっていなかったのに、車キロメートル当たり営業収入が前年の47年度の122.57円から一挙に162.83円へ急上昇しています。 一日一車当たりの走行キロは前年比で減少しているのであるから、この急上昇は積載効率の上昇があったとしても実勢運賃が高騰したことによると考えざるを得ません。 運送業界アナリスト大木一雄
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