平成13年行政書士試験過去問 問40 民法 | |
[平成13年行政書士試験過去問] | |
2011年5月25日 9時19分の記事 | |
次の事例で、文中の空欄に入る甲の民法上の権利を、解答欄にそれぞれ漢字10字以内で記入しなさい。 産業廃棄物の排出事業者が産業廃棄物の処理業者にテレビやパソコンなどの電気機器の廃棄処分を委託した。排出事業者は適法に処分されているものと思っていたところ、処理業者は甲所有の山林に不法に投棄していた。この場合、甲は排出事業者に原状回復のため[A]を行使することが考えられ、処理業者には投棄した廃棄物の除去に代えて[B]を行使することも考えられる。 <合格する人はこう考える>
正解:A「妨害排除請求権」(7字) B「損害賠償請求権」(7字) 排出事業者自体は違法なことをしていないため、山林の所有権を侵害されている甲は、不法行為に基づく損害賠償請求はできない。 そこで、原状回復のため所有権に基づく「妨害排除請求権」を行使することになる。 廃棄物は、その処分を処理業者に委託したとしても、あくまでも所有者は排出事業者になるからである。 一方、物権的請求である妨害排除請求権は、処理業者に対して、行使することができないが、不法投棄という不法行為をしているため、不法行為に基づく「損害賠償請求権」を行使することができる。 (文 朝日久義) | |
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