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カルロス・ゴーン被告の逃亡劇に元米国陸軍特殊部隊員が関与、関与した民間軍事・警備会社の問題は多い!! |
[防衛] |
2020年1月7日 0時0分の記事
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既に多くの報道がなされていますが、2019年年末のカルロス・ゴーン被告の逃亡劇は日本のみならず世界にも大々的に報道されました。
筆者は、事件の報道がなされた段階から「どうも怪しい」と見ていました。 それは、余りにも銭ゲバでド素人の発想のカルロス・ゴーン被告にそのような行動的で、かつ入管手続き等の裏を掻く事は一人では出来ないことや、雇われた「逃がし屋」が背後に居る、と感じていたからです。
1月5日23時50分に産経新聞 THE SANKEI NEWSが「関空、荷物のエックス線検査せず ゴーン被告逃亡」の題で次のように伝えました。
『前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件で、被告が出国に使ったとみられるプライベートジェット機に持ち込まれた荷物が、関西空港でエックス線検査を受けていないことが5日、関係者への取材で分かった。
プライベートジェットの保安検査の要否は運航会社や機長の判断に委ねられており、関空関係者は「利用者の多くは搭乗実績が豊富なため保安チェックは甘くなる」と指摘。荷物のエックス線検査はしないケースが大半だといい、手薄な検査態勢の隙を狙った可能性がある。
海外メディアの報道では、ゴーン被告は昨年12月29日夜、関西空港から出国したとみられる。ジェット機の荷物はスーツケースと高さ1メートルを超える大型ケースが数点ずつ。被告が大型ケースに身を隠して機内に入ったとの臆測が出ている。』
空港警備の隙を突く形で、カルロス・ゴーン被告の逃亡劇が成立した、という事になるでしょう。
また、同日09時20分に同メディアが「元米特殊部隊員同行と報道 ゴーン被告の逃亡手助け トルコ、操縦士ら5人逮捕」の題で「ゴーン被告逃亡」の特集項目にて、次のように伝えました。
『前日産自動車会長カルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件で、米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は3日、米陸軍特殊部隊グリーンベレーで活動した経験を持つ民間警備会社の人物ら2人が経由地のトルコ・イスタンブールまでゴーン被告に同行し、逃亡を手助けしていたと報じた。トルコの捜査に詳しい情報筋らの話としている。
またトルコの検察当局は3日、ゴーン被告が民間機で非合法にトルコに入出国していたことが確認されたと発表。ゴーン被告を運んだジェット機2機の操縦士4人と、ジェット機の運航会社「MNGジェット」の幹部1人を逮捕した。
同紙によるとグリーンベレーの経験があるのはマイケル・テイラー氏。アフガニスタンで2009年、反政府勢力タリバンに拘束されたニューヨーク・タイムズ紙の記者救出に関わるなど警備業界では著名な存在という。(共同)』
米陸軍特殊部隊グリーンベレーは、かのケネディー大統領によって設立され、ベトナム戦争や湾岸戦争、ソマリア紛争、アフガニスタンやイラク戦争、そしてISIL掃討作戦等にも参加し実績を挙げている有名な部隊です。
ある元グリーンベレーに言わせれば、インタビュー記事で「米国最高の特殊部隊」と公言しています。
本ブログは一般公開記事なので、あまり突っ込んだ事は書きにくいのですが、米軍の特殊部隊の訓練や装備は確かに高度ですが、多くの問題もあります。
それを一言で申し上げるならば、何でも特殊部隊に任せれば無茶苦茶な命令でも実行され成果が挙がるとの上層部や政府首脳らの思い込みと、特殊部隊隊員達に渦巻く訓練や装備、運用方法や給与等の面での不満が高い事です。
ですから、対テロ戦争が本格化した頃から、特殊部隊隊員の定着率の低さ、つまり「離職率」の高さ等が問題になっており、特に21世紀に入り発展を遂げている「民間軍事会社」「民間警備会社」等に高額の報酬や高いスキルを求めて転職する人材が多いのも実情です。 勿論、これは米国の特殊部隊隊員のみらず、米軍全体、いや、日本を含めた世界の軍隊や軍事組織が抱えている「基本的な問題」「官僚組織の最たる軍事組織の重い課題」でもあります。
引用記事にもありました通り、カルロス・ゴーン被告の逃亡に関与した人物『グリーンベレーの経験があるのはマイケル・テイラー氏。アフガニスタンで2009年、反政府勢力タリバンに拘束されたニューヨーク・タイムズ紙の記者救出に関わるなど警備業界では著名な存在という』は、確かにアフガニスタンの記者救出では「善行」をしたのでしょうが、今回の逃亡では「立派な犯罪行為」をしでかしています。
これは、何を言っても許されざる行為です!!
特殊部隊経験者は軍を除隊しても、軍などと「直接雇用契約」を結んで派遣される事もあるようですが、民間軍事会社や民間警備会社は、イラク戦争等でも見られましたが利益追求の「企業」に過ぎません。 その中にはかなりアコギな事をしでかす連中や企業ぐるみの犯罪を重ねる者達もいます。
ご希望や反響があれば、「カルロス・ゴーン被告の逃亡とその対策」などについて、後日、特集を組みたいと存じます。
カルロス・ゴーン被告の逃亡劇に元米国陸軍特殊部隊員が関与、関与した民間軍事・警備会社の問題は多い!!
関西国際空港を管理する関西エアポート株式会社のwebのトップ画面の一つ 出典:関西エアポート株式会社
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