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アボリジニにナデシコとサムライ魂を見た
 
2011年10月9日 12時21分の記事



◇カカドゥのジャンヌ・ダルクに会う

ユネスコの世界遺産(複合遺産)に指定されている北部準州のカカドゥ国立公園は、自然と野生動物の宝庫であるが、地下には大量のウランが眠ってもいる。そのためカカドゥのウラン鉱床がある地域は、世界遺産の指定から除外され、そこから採掘されたウランは、長年日本などに原発の燃料として輸出されてきた。しかし、今年3月に起きた福島第一原発事故後、カカドゥのウラン鉱山周辺の伝統的土地所有者である先住民ミラル族の長老イボンヌ・マルガルラさんは「自分たちの土地から掘り出されたウランが日本の原発事故の一因になった」とし、日本国民への深い悲しみとウラン採掘中止を訴えた1通の手紙を国連事務総長宛に送った。

1998年に元ミュージシャンで今は政治家となっているピーター・ギャレット氏とともに、カカドゥのジャビルカ鉱山を数千人で封鎖した大規模抗議運動のシンボル的存在として一躍有名になり、環境保護に功績のあった活動家に与えられるゴールドマン環境賞も受賞しているイボンヌさんに会うべく、我々はカカドゥへと向かった。

ダーウィンから東へ約250KM。カカドゥ観光の拠点で日本人観光客も多く訪れる人口1100人ほどの小さな町ジャビルーの一角に、当地のアボリジニ、ミラル族の支援団体グンジェイッミ先住民法人のオフィスがある。建物は小じんまりとはしているが、革張の椅子と大きなフラットスクリーンモニターが設置された立派な会議室もあり、そのオフィスのテラスには、月に1度のミーティングのためミラル族の理事たちが集結していた。



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理事のほとんどは女性で、その中にイボンヌさんもいたのだが、写真やニュース映像の中で拝見していた数千人のデモ隊の先頭でウラン鉱山を睨みつける、まるでジャンヌ・ダルクのような勇ましい姿のイメージとはかけ離れたシャイな感じの女性で、こちらがあいさつをすると、はにかんだ笑顔で握手をしてくれた。

しかし、その後カメラを向けてインタビューを始めると、彼女の表情はまるで別人のように変わっていき、ミラル族の言葉で「私たちの土地からの物(ウラン)が、日本の原発事故の一因になったことは間違ったことで、心から悲しく思う」と熱く語ってくれた。半ばだまされるようにウラン鉱山開発の同意書にサインをさせられ、失意のうちに亡くなった父の跡を継ぎ、若くしてミラル族の長老となったイボンヌさんは未婚だ。まさに先祖から受け継いだ土地を守るためにその生涯を捧げているといっても過言ではない。

インタビューが終わり柔和な表情に戻ったイボンヌさんは、我々をオフィスの裏庭に呼び寄せ、草の葉で伝統の籠の作り方を見せてくれた。イボンヌさんには大変失礼だが、その仕草や眼差しは、幼い頃日本の田舎で草笛の作り方を教えてくれた祖母の姿と重なった….。
◇50億ドルを蹴った男

もう一人、自然の命を育む大地を守り続ける男にも会った。フランスの世界最大の原子力関連会社アレバ社が権益を持つクンガラ・ウラン鉱床の伝統的土地所有者であるジョック族のジェフリー・リーさん(40)だ。彼は今年6月、アレバ社の本社があるパリで開催されたユネスコの世界遺産委員会に乗り込み、良質なウランが地下に埋蔵されているため世界遺産から除外されてきたクンガラ地区を世界遺産に付け加えるよう訴えた。
「お金なんて重要じゃない。この大地に意味があるんだ。今ここを掘り、荒らしてしまうなら、永遠に元通りの姿には戻らないんだ」アボリジニの壁画が多数残るノーランジロックの岩山を見渡す高台で我々のインタビューに答えたジェフリーさん。アレバ社側からは諸々のインセンティブなどを含め総額50億ドルにものぼる保障が提示されたというが、日本円にしてわずか20万円ほどの月給で国立公園のレンジャーを続ける道を選んだ。小柄だがしっかりと前を見据える彼の眼光の鋭さに何か戦国武将に相通ずるものを感じた。

続きはこちらで....
http://nichigopress.jp/nichigo_news/goleaks/28827/

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