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今年のG7サミットは米国トランプ大統領が吠えまくり他国と深刻な対立が表面化した歴史転換点だ!! |
[政治] |
2018年6月11日 0時0分の記事
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外交の場、特にG7サミットとなれば国益と国益との激突の場になるのは分かりきった話なので、このような大きな首脳会合では「事前調整」「各国の意見の摺り合わせや事前討議」が当然とされています。
しかし、筆者が先日指摘した通り、今年のG7サミットは「前例に囚われない」米国トランプ大統領を筆頭にした「新しい風」のためか、実に、実に歴史的なG7サミットになりました!!
トランプ大統領はG7でのけんか腰の外交を早々に引き揚げて、12日に控えた米朝首脳会談の方に心が動いている模様です。
6月10日08時51分に産経ニュースが「トランプ氏が機中から米朝でツイート 「刺激的な一日に」「一回限りの機会無駄にせず」」の題で次のように伝えました。
『【ケベックシティー=加納宏幸】トランプ米大統領は9日、先進7カ国(G7)首脳会議(シャルルボワ・サミット)があったカナダから米朝首脳会談が開かれるシンガポールに向かう大統領専用機内でツイッターに「シンガポールでは北朝鮮や世界のため本当に素晴らしい結果を成し遂げる機会がある。(会談のある12日は)刺激的な一日になるだろう」と書いた。
トランプ氏はまた、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「自国に平和と繁栄をもたらす、これまでほとんどなされたことのない事柄に一生懸命に取り組もうとしている」と指摘。「金氏と会うのを楽しみにしている。一回限りの機会は無駄にされないと思う」と会談への意気込みを示した。
トランプ氏は出発前のシャルルボアでの記者会見でも、北朝鮮にとって今回の対話が「一回限りの機会」になると指摘し、非核化の前進を求めた。』
その一方、トランプ大統領はG7サミット、特に米国が主張する貿易不均衡赤字や今回のサミット参加国に怒り心頭の様子で、反発も買っている模様です。
同日10時31分に同メディアが「【G7サミット】米、G7内の関税ゼロ提案 米大統領、輸入制限正当化「米は各国に強奪される貯金箱だ」」の題で次のように伝えました。
『ドナルド・トランプ米大統領は9日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開かれたカナダ東部シャルルボワで記者会見し、7カ国間の貿易で関税を全てゼロにすることを提案したと明らかにした。米国は貿易赤字削減に向けた「非常に強い措置を持っている」と述べ、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限をはじめとする強硬策を正当化した。
トランプ氏はサミットを途中退席して会見した。巨額の貿易赤字を垂れ流している米国を「各国にお金を強奪される貯金箱のようなものだ」と例えた。その上で、こうした状況は「ばかげていて、もはや受け入れられない」と強調した。
米国からの輸出の障害になっている各国の高関税を批判し、サミットでは関税ゼロに加え、輸出促進を目的に政府が支出する補助金の廃止も提唱したと説明。「それがあるべき姿だ」と語った。
会見に同席した米ホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長は「6カ国の首脳はトランプ氏の提案に聞き入り、長時間にわたって議論した」と話した。(共同)』
また、同日10時35分に同メディアが「【G7サミット】米輸入制限を強く批判 「侮辱的」とカナダ首相」の題で次のように伝えました。
『先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の議長を務めたカナダのジャスティン・トルドー首相は9日、閉幕後の記者会見で、米国による鉄鋼やアルミニウムの輸入制限措置などについて「侮辱的だ」と強く批判した。
会見でトルドー氏は輸入制限について「軽く見ていないとトランプ大統領に直接伝えた」と指摘。米国が自国の安全保障を輸入制限の根拠としていることに関しては「われわれは遠く離れた戦場でも米兵と協力してやってきた」と反論した。
その上で、米国に対して報復関税を課すと改めて強調し「(米国には)振り回されない」と語気を強めた。(共同)』
更に、同日11時26分に時事通信が「米大統領、首脳宣言に異議=カナダ首相発言に不満か−G7」の題でトランプ大統領の強硬姿勢を次のように伝えました。
『【シャルルボワ時事】トランプ米大統領は9日、先進7カ国(G7)首脳会議閉幕後、ツイッターに「G7首脳宣言を承認しないよう米代表団に指示した」と書き込んだ。G7首脳が既に採択した宣言に反対するのは極めて異例だ。
トランプ氏は9日、サミット2日目後半の討議を切り上げ、米朝首脳会談の舞台となるシンガポールに向かった。自身が去った後、議長国カナダのトルドー首相が記者会見で、米国の鉄鋼輸入制限措置を「侮辱的」と非難したことが不満なようで、加首相を「誠意のない軟弱者」とこき下ろした。
ただ、他のG7首脳も米通商政策を痛烈に批判した。鉄鋼、アルミニウムに対する追加関税について、メイ英首相は「欧州連合(EU)が対抗措置を取るだろう」と強調。メルケル独首相も「貿易は国際ルールに基づくべきだ」と語り、米国の一方的な措置をけん制した。 トランプ氏の書き込みが、採択済みの首脳宣言に与える影響は不透明だ。米加両国は北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉でも鋭く対立している。』
G7のホスト国を参加直後に、ここまで批判した米国大統領はこれまでには居なかったでしょう。 少なくとも表向きには。 英国のメイ首相は今回のG7にてトランプ大統領との個別首脳会談には応じなかったとされています。 余程、鉄鋼やアルミ等での米国の反ダンピング課税に頭に来ているのでしょう。
今年のG7サミットは米国トランプ大統領が吠えまくり他国と深刻な対立が表面化した歴史転換点だ!!
4月9日、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)が開かれたカナダ東部シャルルボワにて、腕を組む米国のトランプ大統領(手前右端)に、机に手をついて議論を吹っ掛けているドイツのメルケル首相(中央左)
尚、トランプ大統領の奥側隣には強硬派で知られる米国のボルトン首席補佐官、その左隣には腕を組んでいる日本の安倍首相が「トランプ大統領がメルケル首相に対して見ている顔や視線と同じような雰囲気の顔や視線で」見つめています。 出典:トランプ大統領支持者のツイッター
このシーンが正に、今後、歴史的な転換点と言われることになるG7サミットの画像になるのでしょうか。
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