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世界支配層は所詮、世界人類覚醒の徒花(あだばな)に過ぎないかも?(1)
 
2011年10月21日 23時23分の記事

(1)世界情勢の混沌はますます深まっている。残念ながら世界支配層のシナリオの通り進んでいる。

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○ 中東の戦火危機
カダフィ大佐は無残にもリンチのように殺されました。本来なら裁判に掛けられるべきですが、
捕捉した攻撃隊の中にCIAやMI6の意を受けた「アルカイダ」がリンチをしたのかもしれません。リビアの民衆は「悪魔から解放されて自由になった」と喜んでいるようですが、リビア暫定政府の軍隊の主力メンバーは元アルカイダであり、暫定政府の各首脳の思惑はバラバラなので、今後、以前に増して不安定になるかもしれません。
いずれにしても、カダフィ大佐は見せしめとして殺されたようです。
[カイロ 20日 ロイター] 42年にわたってリビアを支配した元最高指導者カダフィ大佐が20日、潜伏先の出身地シルト近郊で死亡。アラブ諸国では、大佐の死亡が数十年にわたる独裁体制を敷く他のアラブ諸国の指導者に「同様の結末が待ち構えている」とのメッセージを送ったという見方が出ている。


これによりシリアがより不安定になり、また、サウジアラビアとイランの関係が険悪になりつつあり、この原因はイランがサウジアラビアの在米大使暗殺を計画しているとのことがアメリカで報じられたからです。これらのことから中東での戦火が大きく燃え上がる危険性が出てきました。世界で各政府や金融機関への抗議のデモが激しくなっていますが、中東の独裁政権に対する「民主化」運動や反政府攻撃は、単に民衆が立ち上がっただけでなく、米英の工作機関が深く関与していると疑われます。
さらに、イスラエル、トルコ、中国、ロシアがそれぞれの思惑で絡んでくる可能性もあり、中東情勢は今後益々混迷を深めていくものと思われます。

[ワシントン 20日 ロイター] 複数の米当局者はロイターの取材に対し、イラン革命防衛隊の精鋭組織「コッズ部隊」が海外での動きを活発化させており、駐米サウジアラビア大使の暗殺計画を超えるような攻撃を企てている可能性があると警戒感を示した。
 米司法省は先週、駐米サウジ大使の暗殺計画に関与したとされるイラン人の男など2人を訴追したと発表。イラン側は事件への関与を否定しており、2国間の関係は一段と緊張感が高まっている。また、逮捕された容疑者の1人はコッズ部隊所属ともされており、これまで米国内では活動の見られなかった同部隊への警戒感が強まっている。
 「彼らはますます攻撃的になっている。イラク国内だけでなく、世界中でだ」。匿名を条件に語った米当局者の1人はこう強調する。米当局者はこれまで、イラクやアフガニスタンでの駐留米軍への攻撃の背後にはコッズ部隊がいると非難してきた。
 今回ロイターの取材に応じた米当局者は、証拠についての詳しい情報提供は差し控えたが、コッズ部隊が攻撃を企てていると考える根拠は複数あると説明。現時点で差し迫った危険はないとした上で、「コッズ部隊が頭に思い描いている野望というだけではない。実際に動きのある計画が存在する」と述べた。


○EUの金融危機
そして、EUのギリシャのデフォルトから始まる金融危機への対策は、フランスがEFSFの銀行化によりレバレッジを効かせた保証が可能となりEFSFの基金4400億ユーロを数倍に高めることが可能となると主張していますが、ドイツとECBは反対しています。そして、EFSFの基金はギリシャ対策分を除くと2800億ユーロしかなく、このままではレバレッジを効かせたとしても不足する可能性が大きい状態です。
そのため、一時的措置の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と恒久的な救済枠組みである欧州安定化メカニズム(ESM)の統合を検討し、9400億ユーロ規模にする案も出ています。その他ドイツとフランスでEFSF基金をさらに増額することに合意との情報もありましたが、来月のG20首脳会議を控えて、EU首脳は23日と26日に協議するとのことです。
このように色々の案が出ていますが、案が多いほどまとまりにくくなることも考えると、まだまだ予断を許さない状況にあることに変わりはありません。

以下、ブルームバーグ ロイター 転載
EU:対立解消へ2救済基金統合案、9400億ユーロ規模に−関係者(1)
  10月20日(ブルームバーグ):欧州各国政府は、域内債務危機の解決策として、一時的措置の欧州金融安定ファシリティー(EFSF)と恒久的な救済枠組みである欧州安定化メカニズム(ESM)の統合を検討している。協議に詳しい関係者2人が明らかにした。統合すれば、基金の規模は最大9400億ユーロ(約99兆5100億円)に増大する。
  政治的な最終決断が下されていないとして、匿名を条件に語った同関係者によると、EFSFの能力拡充案をめぐり欧州中央銀行(ECB)が反対、ドイツとフランスの間で意見が対立したことから、その打開策として2つの救済基金を2012年半ば時点で統合する案の検討が加速した。
  危機対策をめぐる行き詰まりで20日の市場では財政基盤の比較的弱い国の国債や欧州の株式、ユーロが売られたが、2基金統合案は手詰まり感を解消する一つの方策となる。こうした論争を受けて欧州連合(EU)は10月23日の首脳会議に続いて26日にも追加会議を開くと発表した。
  ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ通貨ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は電話取材に対し、「漸進主義の方が従来の考え方に固執するよりましだ」と述べ、「これは漸進主義だ」と語った。
  EFSFの規模は4400億ユーロ。このうち、ギリシャへの融資を含めて約1600億ユーロはすでに利用されたか用途が決まっている。EFSFは2013年半ばに規模5000億ユーロのESMに移管される予定。
  関係者の話によると、ESMの発足を2012年半ばに前倒しする方向で意見がまとまりつつある。
記事についての記者への問い合わせ先:James G. Neuger in Brussels at

[東京 21日 ロイター]
EU首脳会議では、欧州金融安定化ファシリティー(EFSF)の拡充度合いに注目が集まっているが、「市場の期待を下回るリスクがあり、その場合は金融市場が不安定さを増すだろう」と池田氏は予想。ユーロの下落幅が拡大するのみならず、株価を含む金融市場全体が動揺すれば「米国の追加緩和期待が盛り上がり、日米金利差縮小の連想からドル/円が76円付近まで下落する可能性がある」と池田氏は続けた。
 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は20日、ギリシャおよび欧州の債務危機は米国経済に悪影響を及ぼしているとの見解を示した。 上院議員との昼食会で述べたもので、ダービン上院議員が記者団に対し明らかにした。 同議員によると、バーナンキ議長は、欧州債務危機の状況が懸念されるとしたうえで「米経済に影響を及ぼしている」と発言した。
 EFSFの強化方法をめぐっては、フランスは、EFSFを銀行に転換し、欧州中央銀行(ECB)から資金を調達できるようにすれば、最も効果的にEFSFにレバレッジをかけることができると主張しているが、ECBとドイツが反対しているため、実現は難しいとみられている。
 このため、加盟国が発行する新規国債について、損失が出た場合に、EFSFが発行額の2─3割程度を保証する案が浮上している。発行額全額を保証する場合に比べ、EFSFの資金力は3─5倍に拡大、1兆─1兆5000億ユーロ規模となる。 ただアナリストは、この案が国債市場の二重構造につながる恐れがあると指摘。EFSF保証付きの国債が保証のない国債に比べ高値で取引され、市場の混乱に拍車がかかるとの見方が出ている。
 ロイターが20日入手したEFSFのガイドライン文書によると、EFSFは、ECBとユーロ圏財務省当局者が加盟国の要請を承認した場合、流通市場から国債を購入することができる。


○アメリカの金融機関の危機とFRB
FRBが住宅ローン担保証券の購入を再度検討しているとのことですが、これは経営危機が噂されるバンク・オブ・アメリカとシティ・バンク救済のためと思われます。しかし、これは全米に広がる99%デモを完全に無視することになり、ほんとに実施することになれば怒り狂った民衆が暴動を起こすことに繋がりかねません。
· さらなる緩和に向かうFRB―住宅ローン担保証券購入を検討 (16:13)
 連邦準備理事会(FRB)の幹部らは、住宅ローン担保証券の新たな買い取りプログラムを開始し、経済の活性化を図ることを検討している。 ただし、直ちに実施されることはなさそうだ。

以上のように中東での戦火の危機、EU金融危機、アメリカの金融危機と暴動の危険等々、世界の状況は益々混迷を深めていますが、これらのことは、残念ながら世界支配層の計画通りに進んでいるようです。このまま、世界は世界支配層の思惑通りなってしまうのでしょうか。
私は、最終的にはそうならないと思っています。世界支配層は一時花を咲かせるかも知れませんが実を得ることが出来ない、所詮、世界人類の覚醒のための徒花に過ぎなのではと思っています。

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