くる天 |
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田中_jack さん |
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防衛省・自衛隊がミサイル防衛網を強化の方針 鉄壁の防空体制を築けるのは日本だけだ |
[防衛] |
2014年6月29日 5時34分の記事
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6月23日にロイターが伝えたところでは、米国防総省は22日、北朝鮮の核・ミサイル開発に対抗するためにアラスカ州に追加配備する予定のある、「地上配備型迎撃ミサイル(GBI)」を、2008年の成功を最後に失敗が続いていた迎撃実験を実施し成功したと発表した。GBIはミニットマン型ICBMを改造した迎撃ミサイルで、射程が2000kmクラスと言われている。
一方、時事通信が21日に伝えたところでは、防衛省は北朝鮮などからの弾道ミサイル開発に対処するため、現在、射程1200km以上の海上発射型SM-3と、射程20〜40kmのペトリオットPAC-3の2段階迎撃システムでは限界があるとして、新たに大気圏外から地上に向かって再突入してくる弾道ミサイルを高々度で撃ち落とす、米軍が2008年に配備を開始した射程が200kmクラスの「終末段階高々度地域防衛(THAAD)」ミサイルと、イージス艦に搭載し発射する射程1200km以上の「海上配備型迎撃ミサイル(SM-3)」の地上型導入に向けて研究開発を開始すると共に、米国と協議を開始した。 何故、日本は今になってTHAADミサイルとSM-3の地上発射型ミサイルの配備を始めようとしているのだろうか?
その理由は中国や韓国が500km以上の巡航ミサイルや1000km以上の長射程の弾道ミサイルや弾道ミサイル型対艦ミサイルを開発や配備していることに対抗するためである。また、地上配備型のPAC-3の能力ミサイル迎撃能力だけでは日本国土の防空は事実上不可能であり、現在開発が進んでいる射程数十kmの03式中SAMの改良型や、THHADミサイル、そしてSM-3の地上発射型ミサイルが不可欠であるからだ。
確かに、イージス艦に搭載し発射できるSM-3は改良も進み、将来的にはICBMの迎撃も可能になるミサイルやそれを支えるレーダー等の探知通信システムも出来る予定ではあるが、移動できる艦船とはいえ、イージス艦の内部は約290人もの乗員が必要であり、かつ他の兵器や居住スペース等も押し込まれているので、SM-3ミサイルの搭載数や予備ミサイルの搭載にも限界がある。 また、イージス艦は非常に高価な艦船であり、対艦ミサイルや砲爆撃、機雷、魚雷攻撃などへの対処も考慮しなければならず、整備の面や費用対効果の面でより運用しやすい地上配備型のSM-3を求める声は次第に高くなっている。 米国は欧州のミサイル防衛の一環として、ルーマニアに日米が共同開発したSM-3ブロックIIAの地上配備型ミサイルを2015年に配備する計画である。
一方、GBIミサイルはSM-3やTHHADミサイルに比べて信頼性が低く、固定基地運用であるので扱いにくい欠点がある。日本などの運用には適さないと言えよう。
防衛省のミサイル防衛の強化策であるTHAADミサイルとSM-3の地上発射型ミサイルの配備が探知レーダーの向上や通信システムの向上と共に、各地域に、それぞれ100基、200基の数量が配備されれば、日本のミサイル防衛力も飛躍的に向上し、世界に先駆けて鉄壁の防空体制を築けるだろう。 日本の防衛力強化のためにも、一日も早く実現して頂きたい。
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