ベクシル-2077日本鎖国- | |
[DVD] | |
2008年2月3日 20時28分の記事 | |
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ロカルノ映画祭でオープニングを飾ったCGアニメ。いよいよDVD化。 21世紀初頭。ロボット開発は飛躍的な進歩を見せ、特に日本は開発・生産において他国の追随を許さなかった。 やがてロボット技術は人体の機械化、アンドロイド開発に段階に突入するが、国連はこれに対し厳しい規制を設けた。 国連の決定を不服とする日本は、国連を脱退し鎖国政策を布き世界から孤立していた。 西暦2077年、日本の鎖国から10年。 アメリカの特殊部隊SWORDは、日本を牛耳る巨大企業ダイワの要人サイトウを国際規約違反で追っていたが、後一歩で逃げられてしまう。 SWORDはサイトウとダイワを追い、日本潜入作戦を実行する。
CGアニメといううたい文句だけど、ピクサーなどのCGとは違ってモーションキャプチャーとトゥーンシェーディングで作られたアニメです。 同じ手法で作られた映画に「アップルシード」がありますが、さすがにあちらよりは技術は進歩しています。 アップルシードもよくできていましたが、プラスチック人形西か見えませんでした。 今作では、キャラクターに「体重」を感じることができました。 でも、トゥーンシェーディングを突き詰めていくなら・・・実写でやった方がいいじゃん!ってことになりそうな気もするんですが・・・。 ストーリーはとっても残念な出来。 士郎正宗の世界に酷似していて、攻殻機動隊やアップルシードが好きな人は期待がふくらみますね。 でも、期待しちゃいけません。 士郎正宗のバッタもんというのも忍びない。 伏線らしい伏線はないし、登場人物の紹介もなし。 いきなり「キサラギは私が!」とか「タカシー!」って言われても、観ているこっちは「キサラギって?誰?っつか、なんであんたが名前を知っているの?あの人タカシって言うんだったの?!」ってポカ〜ンです。 そもそも冒頭の説明で「国連を脱退し鎖国を」って言われた時点で、ふつうの人はポカ〜ンでしょう。 見終わった後から考えれば巨大企業ダイワがそれに一枚も二枚もかんでいることは想像(あくまでも見ている側の想像で、劇中にそれらの描写は一切なし)できますが・・・。 そこをしっかり説明しなきゃ、「これってつっこみを楽しむ映画なのか」って冒頭でいきなりC級映画扱いになってしまいます。 実際僕がそうなってしまったし。・・・いや、見終わった感想としては、まごう事なきC級映画に間違いなかったわけですが・・・。 あとさぁ、声優さんを使おうよ。 ジブリもそうだけど、俳優さんを声優として使うのはオマケゲストくらいにしませんか? たまにうまい人もいるけど・・・ 本作も脇をベテラン声優が固めているから、主役級の人たちの声が・・・ちょっと・・・。 特にマリア役の松雪泰子。イメージがキャラクタに合っていなくてガッカリです。 黒木メイサと谷原章介は、思ったよりはよかったけど。 ・・・残念ながら本作は・・・お勧めできません。 強いてお勧めするなら 「観ないことをお勧めします」 | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | ||
1. らぎ 2008年2月4日 12時30分 [返信する] はじめまして! イラストのかっこよさに惹かれてやってきました! そして、ついでに「ベクシル」について今さらっと検索して見てきました。 私はこちらのブログではちょっと異色の匂いをかもし出してますが(w)、もう一つのブログでは「攻殻機動隊」中心のブログ書いてます。 なので、予想通り期待が膨らんだ訳ですが・・・ 「お勧めできない」と断言されているので、ちょっと観るか観るまいか悩んでますw アップルシードも見ました。 「攻殻程の期待をしないようにね」と言われて観たのですが・・・やっぱり「攻殻」レベルは無理なのか?!でした。 が、この手の作品は好きなのでチャレンジする方向でいます。(結局観てみたい) 「観ないで後悔するより、観て後悔する!!」を選んでみます。 いつになるか分かりませんが・・w 確かに声優は俳優さんではなく声優さんを使って欲しいですね! お初で沢山のコメント失礼しました!
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