どろろ | |
[エイガ] | |
2007年2月12日 0時56分の記事 | |
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手塚治虫原作、未完の傑作「どろろ」を、妻夫木聡、柴咲コウ主演で実写映画化。 戦国時代。 醍醐景光は48匹の魔物と、自分の息子の体を与える代わりに天下統一に手を貸す、という契約を結ぶ。 やがて生まれてきた子供は体の48カ所が欠落したおよそ人間とは呼べない姿だった。 生まれてきた子供は、川に流され死んだものと思われた。 しかし、子供は呪い師が拾われ、戦争で死んだ子供の死骸から秘術もって欠落した48カ所を作り育てられた。 やがて、呪い師は死に、一人残された子供に不思議な声が告げる。 「体を取り戻したくば、体を持っている48匹の魔物を左腕に仕込まれた刀で殺せ。」 こうして、少年の体を取り戻すための過酷な度が始まった。
まぁ〜・・・みなさん、なぜ映画を観ながらペチャクチャ喋ったり、携帯を開いたり、がさごそ菓子の袋を開けたり閉めたりできるのか!? それがいやだから話題作は時期をずらして、公開から数週間たって観に行っているのに・・・今回はそんな観客のオンパレードで、とても不快な思いをしながら観てきました。 そもそも、周りを見渡すと「どろろ」なんて知らなさそうな年代ばかり。しかもカップル。 デートで映画は観るなっ!! さて、原作は少年サンデーに連載されるも打ち切り。その後「冒険王」で第2部として連載が再開されたものの、子供向け路線に変更され、一応完結したものの消化不良。 ファンの間では「どろろ」は未完の作品として語られています。 主人公はどう考えても百鬼丸ですが、作品タイトルはどろろ。 まだまだ年端のいかない孤児・どろろを柴咲コウが演じます。 ・・・が、やはり違和感ありまくり。 「どろろ」を読んだことのない世代には問題ないのでしょうけど・・・。 そして、CGによる魔物が・・・存在感なさ過ぎ。 いや、これまでの日本映画のレベルを考えれば、相当レベルアップしているのですが。 なぜ、CGと俳優の合成になるとコマ落ちしたカクカクした動きになるのか? CGとフィルムのフレーム数をちゃんと合わせてもらいたいです。 そして一番困ったのは色調。 わざと色調をいじっているのはわかりますが・・・やり過ぎ。 観ていてすごく疲れます。 あそこまで変化させる必要があったのでしょうか? そんな違和感・不満をのぞけば、かなり楽しめる映画に仕上がっているのではないかと思います。 はじめて「どろろ」に触れる人にはお勧めです。 「怪奇物」なので、ショッキングなシーンがそれなりに登場します。 その点だけ覚悟して観てください。 覚悟がいるほどショッキングでもないですけどね。 | |
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◆この記事へのコメント(投稿順) | |
1. Ageha 2007年2月17日 21時40分 [返信する] ラブストーリーではないはずなんですが リアルで恋人同士のふたりが主演で(笑) しかもどろろが実は女の子だったってのも 原作にはあるそうなんで 主役に合わせて話をなんだかまるで 恋愛もののようにもってっちゃったから 主役2人のファンは そこだけ見て十分楽しんだんでしょう。 エヘラーな妻夫木くんがえらいかっこよかったんで 携帯だの、ぺちゃくちゃだのしてる子は そこしか見てないでしょ、多分。 怪物ヘチョイし、城の構造はむちゃくちゃやし、 ・・・手塚作品のもつ、命だの愛だの平和だの 2時間そこらでそこまで果たして 伝わったかどうか・・・。 2. のろろ 2007年2月19日 21時24分 [返信する] >Agehaさん へぇ、妻夫木聡と柴咲コウってそうなんですか!? 芸能人が誰とつきあっても、結婚してもあまり興味がなくて・・・。 そういうことを知って観れば、また違った見方ができるかもしれませんね。 手塚漫画の共通テーマは「人間賛歌」。 映画自体がテーマを持っていなくとも、映画を観て興味を持ち原作を読む人が増える。と考えれば、役目は果たした・・・と言っていいのかな?
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