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シドニー通信員の『豪リークス』-ブロくる
飯島浩樹 さん
シドニー通信員の『豪リークス』
地域:海外
性別:男性
ジャンル:ニュース 世界情勢
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オーストラリア在住 某民放局シドニー通信員からの情報。
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2011年3月25日 19時13分
NZ地震と孤独のメッセージ
 

3月1日、ニュージーランド・クライストチャーチ付近で起きた大地震の復旧活動をしていた作業員が、地震で大きく崩れた大聖堂前で倒れた銅像の台座の中に埋め込まれた羊皮紙が入れられたガラス瓶を発見した。

約150年前のものと推定されるというその羊皮紙にはなにやらメッセージが記されており、地元メディアは、これはまさに「メッセージ・イン・ア・ボトル」だと大きく報じた。

「メッセージ・イン・ア・ボトル」というと、同名のタイトルの映画を思い出す人も多いかと思うが、私はロックバンド「The Police」の名曲「Message in a bottle(邦題)孤独のメッセージ」のメロディーが真っ先に思い浮かんだ。そしてあの有名な歌詞“I'll send an SOS to the world..(SOSを世界に流そう..)”のフレーズ…。

この発見から10日後、日本に未曾有の大災害が襲うとは…。

この「メッセージ」を書いた人物は人類にSOSを送ろうとしていたのだろうか..?
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2011年3月18日 8時8分
豪小学生から激励メッセージ
 


東日本大震災の被災者を支援する動きが世界中に広がっています。今年はじめ洪水やサイクロンなどの自然災害に見舞われたオーストラリアの小学校では、生徒たちが折鶴に日本の被災者への励ましのメッセージを書き込みました。

シドニー北部にある公立小学校です。現在こちらの小学校では、日本の大地震による被災者を何とか励まそうと、昼休みに4年生から6年生までの生徒50人以上が集まって一緒に鶴を折りました。

生徒たちは折鶴に、「愛」や「平和」「日本がんばれ!」など日本語で励ましのメッセージを書き込みました。

○5年生女子「新聞でとても小さな男の子がお母さんをなくしたのを知ったわ…負けないでがんばって、私たちは日本でもうこれ以上悪いことが起きないように願っています。」

○6年生男子(日本の友だちに言いたいことは?)「僕が言わなくても君たちはわかってくれているよね。備えはあるし情報もあると思う。日本の政府も一生懸命君たちを守ってくれている。だからあきらめないで、前に進んでください。」

これらの折鶴は、日本人会などが開催する、東日本大震災被災者支援のチャリティー・イベントで、募金をしてくれた人にお礼として手渡すことになっています。

○先生「きょう子どもたちと一緒に折っていて、みんなもっと折りたいという気持ちになってきているので、もう千羽、2千羽とできるようでしたら、日本で元気必要な方々、病院ですとか、学校に送らせていただければと思っています。」

また、シドニーの日本人コミュニティの間でも被災地を支援する活動がすでに始まり、募金口座が開設されるなどしています。

○シドニー在住日本人女性
「姉のご主人が気仙沼出身なんですが、そこにお母様とご兄弟と親戚の方がいらっしゃるんですが..まだ行方不明で、ちょっと覚悟しなければいけない状況で、心配してます..とにかく元気出して頑張って欲しいと…。」

東日本大震災のニュースは、オーストラリアでも連日メディアで大きく伝えられていて、オーストラリア各地の教会で日本のために祈る集会が開かれるなどしており、今後一般のオーストラリア人の間でも日本の被災地を支援する動きが高まりそうです。

<折鶴を持った小学生集合>
○「Don’t Give up! がんばって(日本語)!」
(了)
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2011年2月17日 20時29分
豪多文化主義の危機?
140カ国以上の国からの移民で構成される多民族、多文化国家であるオーストラリアは、マルチカルチャリズム(多文化主義)を国策としているが、この「多文化主義」の是非については、これまで何度となく議論されてきた。

最近では、アジア移民のストップを唱えた「ワン・ネーション」党の躍進などがあったが、いくら豪州が多文化主義を国策としているとはいっても、マジョリティのアングロサクソン系国民とマイノリティの“非白人”系移民との間で問題が起こるのは、悲しいかな避けられない現実なのだ。

折りしも、“豪国民の不満の捌け口”または“失政から国民の目をそらす戦術”として、“豪政府が執拗にクローズアップさせている”→あくまで個人的見解です..)捕鯨問題に関して、「南極海での日本の調査捕鯨が中断に追い込まれた」というニュースが報じられた16日、またまた「オーストラリアの多文化主義の論議」を再燃させる出来事があった。

昨年12月、このブログでも詳しく書いた(「クリスマス島の悲劇」http://blog.kuruten.jp/sydneyreport/146109 )豪領クリスマス島で起きた難民船(厳密に言えば、難民認定を希望する政治亡命者たちを乗せた船)が、岸壁に衝突大破して死亡した犠牲者の葬儀がシドニーで行われ、思わぬ騒ぎに発展した…..。

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2011年2月11日 18時14分
TPP上から目線の豪州
きょう(11日)海江田経済産業相とエマーソン豪貿易相がシドニーで会談した。議題の中心はもちろん日豪経済連携協定(EPA)と、環太平洋連携協定(TPP)。

会談後の記者会見では、双方とも「交渉中」の懸案という理由で、具体的な話し合いの内容等については多くを語らなかったが、日本人記者の「豪はあくまでTPPにおいて関税100%撤廃を原則とするのか?」という質問に、エマーソン貿易相は「日本が開かれた貿易をすることは日本のためになる」との見解を繰り返し述べた。

現状でも日本は大量の資源、食糧を豪州から輸入していて、もしTPPで100%関税撤廃になったとしても豪州の日本向けの輸出が飛躍的に伸びると言うわけでもない(より多くのオージービーフが牛丼店にでまわるかもしれないが...)。

オーストラリアには中国やインドなど他にもお得意さんはたくさんいて、昔のアメリカのように日本の市場開放を“無理強い”するという感じではない。

豪州は日本とのEPAやTPPの交渉をあくまで”上から目線”でしているように感じる...。

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2011年2月4日 18時51分
洪水去ってサイクロン
 
このほどシドニーの月間邦字紙「日豪プレス」に同名の連載記事執筆を始めたことを受け、今月から「シドニー通信員ブログ」は、シドニー通信員の『豪リークス』に新装開店!
連載記事の第1回目の内容は、「ウィキリークスとシーシェパード」。
先月インターネット電話を通じて行った南極海の抗議船上のシーシェパード、ワトソン代表や日本人女性乗組員へのインタビューなども掲載。記事はこちらで
http://top.25today.com/column/goleaks/1_42.php

◇洪水去ってサイクロン
ここ数日間、超大型サイクロンが襲ったオーストラリア北東部クイーンズランド州のケアンズへ取材に行っていた。
クイーンズランド州は、先月州都ブリスベーン周辺で記録的な大洪水が発生し大きな被害を出したばかりだが、今度は北部の観光都市ケアンズに巨大サイクロンが直撃と相次ぐ自然災害に見舞われた。

ケアンズは世界遺産のグレートバリアリーフへの玄関口として日本人観光客も多く訪れる場所だ。

2005年にアメリカを襲い約1300人の犠牲者を出したハリケーン「カトリーナ」と同等の勢力を持つ超巨大なサイクロンが迫っており、「生死にかかわる甚大な被害を及ぼす規模だ」とのクイーンズランド州当局の発表に、地元メディアはこぞって現地に向かった。

私も、ケアンズには多くの日本人観光客が滞在していることもあり急行することになったのだが、当初はサイクロンの上陸が予想される4日未明にあわせて3日に現地入りする予定が、3日はケアンズ空港が閉鎖される可能性が高いとの情報を得て、急きょ2日の最終便の飛行機に飛び乗った…。

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2011年1月30日 13時56分
アジアカップと国際的アジア人
日本の劇的な勝利で幕を閉じた2011サッカーアジアカップ決勝戦。オーストラリアに居を置く者としては、豪州国民にはいささか申し訳ない気持ちもあるが、半ばPK戦にもつれ込むことを覚悟したところにまさかのゴール。豪州サポーターを前にして笑顔で喜んでしまった。

キックオフは、シドニー時間(豪東部夏時間)で日付が変わって30日(日)の午前2時。とんでもない時間にもかかわらず、シドニー市内のスポーツパブには多くの人が集まった(すべてがサッカーファンというわけではないが..)。

試合開始から押し気味にゲームを展開する豪州代表。今では大ベテランとなったエースFWキューエルが、初っ端からエンジン全開。バンバンシュートを日本ゴールに放ち、それをGK川島がスーパーセーブすると、悲鳴のような叫び声がパブ全体に響き渡った。

日本のスポーツニュースでは、このアジアカップ決勝の話題で持ちきりだったようだが、29日の土曜日の夜、オーストラリアでは全豪オープンテニスで素晴らしい活躍をした1人のアジア人女子選手に注目が集まった。

中国人として初めて4大大会シングルス決勝に進出した李娜だ。

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2011年1月24日 1時16分
NZ「神の彫刻」ミルフォードサウンド探訪
ニュージーランド南島のクイーンズタウン。名前の由来が“女王にふさわしい町”というだけあって、コバルトブルーに輝く水深378メートルの氷河湖ワカティプレイクの湖畔に佇む美しい町だ。

緯度の関係で夜の10時ごろまで明るいクイーンズタウン。真夏ではあるが、北島のオークランドなどに比べると気温はぐっと低く、青空がのぞいたかと思うとあっという間に長く白い雲が、氷河湖に沈水した急峻な山々を覆う。

先住民マオリ族は、ニュージーランドを「アオテアロアAOTEAROA―長く白い雲の地」と呼ぶそうだが、まさにその言葉通りの場所である。

今回、ある取材を兼ねてクイーンズタウンを訪れたが、幸いにも予てから一度は行ってみたかったユネスコの世界自然遺産「ミルフォードサウンド」にも足を運ぶことができた。

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2011年1月16日 15時47分
洪水去って愛来たる
オーストラリア北東部クイーンズランド州で起きた大洪水。フランスとドイツを合わせた広さに及ぶ地域を襲い、7500人の日本人も居住する州都ブリスベーンにも洪水が直撃した。

オーストラリアの地元新聞は、1974年以来というこの大洪水を“BIBLICAL FLOOD”もしくは“BIBLICAL DISASTER”と大見出しで伝えた。直訳すれば「聖書的洪水」または「聖書的大災害」ということになるが、キリスト教文化圏の人に“BIBLICAL FLOOD”と言えば、旧約聖書に登場するノアが巨大な箱舟で生き延びたあの“大洪水”だとすぐにピンとくる。つまり“BIBLICAL..”とは、この世の終わりに匹敵するようなとてつもない...という形容詞なのだ。

ブリスベーンの西約120キロにある内陸部の町、トゥーンバを襲った鉄砲水は、目撃者が「テレビの映像で見たような”大津波”だった」と表現するように猛烈な勢いで人や車を飲み込んだ。その場にいた人は、きっと「この世の終わりだ!」と思ったに違いない….。
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2011年1月14日 12時32分
ブリスベーン大洪水の爪痕
 

オーストラリア北東部クイーンズランド州を襲っている大洪水。これまでに20人以上が死亡、今も50人超が行方不明だ。

10日には、内陸部のトゥーンバ周辺で激しい鉄砲水が発生。「津波」のような濁流があっという間に小さな田舎町のメインストリートに押し寄せた。
歩行者は為す術もなく、重量4トンのミニバンがまるで木の葉のように流された。

神をも怖れぬ“怪物”と化した濁流は、ついに昨日(13日)、豪州3番目の大都市の中心を大蛇のように這うブリスベーン川に到達した。

日本人も多く居住するブリスベーンに広がっていた光景とは……
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2011年1月10日 19時49分
豪洪水被害拡大
 


オーストラリア北東部クイーンズランド州で続く大規模な洪水の被害が拡大している。10日、ブリズベーンの西100キロほどのところにある町トゥーンバ中心部に鉄砲水が押し寄せ、ショッピングモールが瞬く間に冠水し、道路では車が押し流され街路樹に激突した。泥水が押し寄せる様は、スマトラ大地震の際に津波がビーチ沿いのホテルに押し寄せる映像を想起させる。

地元テレビ局などでは、水害義捐金を募る特別番組を急きょ放送するなどし、ギラード首相の呼びかけもあり、寄付金はこれまでに日本円にして30億円集まっている。
だが、被害総額は400億円を超えるものとみられていて、被災地域では今後も大雨の予報が出ており、更なる被害の拡大が懸念されている。
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