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第16話「たくさんのネコが見ていた」 |
2018年12月4日 19時0分の記事 |
祈りのカタログ・完全版 第16話「たくさんのネコが見ていた」 幽霊や、神さまが生まれることを、「生みなす」と言います。 これは、「生まれた」と言う言葉を使うのではなく……また、「生まれる」と言う言葉も使いません。 それは、まさしく、生みなすからです。 この「生みなす」とは、「生まれて、そのものなる」と言う意味です。 ですので、ただ生まれただけでは……生まれたことには、ならないのです。 人は、生まれたら……それが、例え、どんな人でも……「物心」と言うものが、宿ります。 物心のない人は、いませんね? これは、余談ですが……私の場合、物心がついた瞬間を覚えていて……それはとても、不思議な体験でした。 ふと、気がつくと……私はまだ、幼な子で……ベビーベッドの中から、天井を見ていました。 そこには、くるくるまわる……あの赤ちゃん用の、回転玩具(これの名前は知りません)が……くるくると、楽しいげな音を立てて、回っていたのです。 その音に、まるで合わせるかのように……たくさんのネコたちのシッポが……ゆらりゆらりと揺れていました。 そして、私が寝かされているベビーベッドのまわりに……どこから入ったものか……たくさんのネコたちが集まって、この私の顔を……まるで、神妙に、祈るように……じっと見つめていたのです。 窓が開いていたので……たぶん、そこから入って来たものと思います。 しかし、当時の私にとっては、そのネコたちが……まさしく、生まれてはじめて見た……記憶に残った、知性を持つ、何か……だったのです。 つづきをご購入いただけます(500円) 購入方法はこちら 後半には、 子供の頃の話、「ものごころ」について、「憑依と頼み」について、「お中元」「はっさく」「踊る祈り」についてが紹介されています。 |
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