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第八話 「白い手のことなど」 (近世百物語)
2009年6月1日 14時0分の記事
 
◎近世百物語・完全版
 第八話 「白い手のことなど」



 多くの人が体験する「金縛り」と言うものに出会ったのは……記憶している限り一度しか、ありません。
 中学生くらいの頃、自分の部屋で寝ていると……夜中に目が覚めても、身体が動かなくなりました。
 そして、そのまま声も出なくなりました。
 「ただの金縛りというものだ……。」と、思い、様子を見ることにしました。
 すると……なんだか分からない物が、白い手をのばし、首を締めて来たのです。
 その白い手は……肘くらいまでしかなく、その先はだんだんに透明になっていて……実体が、ハッキリとしていませんでした。
 でも、確実に首を締めています。
 そして、その手の実体が近付いて来る気配だけが……次第に、ハッキリして来ました。


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はじめまして、播磨陰陽師の尾畑雁多《おばた・かりんど》です。

 陰陽師には京都系統の「都《みやこ》陰陽師」と、播磨の国の「播磨陰陽師」の二種類の系統があります。  播磨陰陽師は、応仁の乱の時に京の都から播磨に戻った陰陽師達の子孫のことですが、播磨の国はもともとの陰陽師達のふるさとでした。

 播磨陰陽師には、夢に関してや、武術のことなど様々な伝承を持ちますが、今回はその中から「不幸のすべて」に関するお話と私が体験した不思議な体験「近世百物語」をお届けさせていただいております。



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