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第二十四話「お月さんいくつ・胞衣の手が触る」(近世百物語) |
2009年6月17日 14時0分の記事 |
◎近世百物語・完全版 第二十四話「お月さんいくつ・胞衣《えな》の手が触る」 「お月さんいくつ、十三、七つ、まだ年ゃ若けぇな、この子を産んで、あの子を産んで………」の「十三、七つ」は、二十歳(はたち)を意味します。 満月の夜は、眠れないことが多いです。太陽の光が、月に反射して地上に到達する夜……様々な不思議な出来事がおきる夜でもあります。 この世とあの世が、つながるといわれている満月の日も……年に何度か存在します。そして私の不思議な体験も、満月の日の付近が多いのです。 何年か、満月の深夜に外出していた時期があります。その頃は……満月のよく見える、人のいない場所に行って……朝までひとりで過ごすのが習慣となっていました。 京都一条戻り橋の橋の上で、満月の深夜を過ごした日もあります。鞍馬山の奥の院で過ごした夜も、あります。不思議と満月の夜は、不気味な場所に……人は、いません。暗闇の中に、明りも持たずに座っているだけなので、人が見ても分からないかも知れませんが……。 闇の中を、明りを持たずに歩くのも、好きです。気配を消して、ゆっくり歩くと……近くを人が通っても、気づく人もいません。 夜の気配に溶け込んで、夜の気を吸うのは、とても心地よいと思っています。 満月が近くなると、人や獣の心が騒ぎますが……心のみの「霊」と呼ばれる存在は……なおさら騒ぐようです。 特に、水子《みずこ》の霊はよく騒ぎます。 つづきをご購入いただけます(200円) 購入方法はこちら |
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[カテゴリ:近世百物語・完全版] |
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