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第11話「最後に」
[夢の構造講座]
2018年11月7日 19時0分の記事

第1回・夢の構造講座
第11話「最後に」

 
 
 夢は、現実の物質として脳の中に「記憶痕跡」を残します。
 
 これは直接、脳内に蓄積され……未来の行動や意思決定に……影響を与えています。
 
 そして、人生は、あなたの思うままになるのですが……

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 ここで、少しでも、マイナスの考え方をしたならば……せっかく蓄積された、夢の記憶が、上書きされてしまいます。
 
 ですので、
 
「現実になるのはマイナスの思考だけだ」と思うようになったまま……多くの無駄な時間を、過ごして行きます。
 
 人は、夜、眠ろうとして布団に入ってから完全に眠るまでのわずかな時間に、人生の多くの不幸を作るマイナスの思考を作り出します。
 
 一生懸命、夢を見て……様々な物事を想像し、前向きに生きてきたとしても、この時間の中のワナを何とかしない限り、小さな不幸ばかりが続くのです。
 
 それは、自分自身の心が作り出した、不幸です。
 
 
 夢の国の住人は、不幸も幸福も無関係に、心の内にあるものを取り出して、
 
「精一杯、現実にしよう」と、働いてくれます。

 
 
 彼らは働き者ですが、現実の世界の概念を、持っていません。
 
 ですから、どんな望みでも……夢の中では、叶えてくれます。
 
 
 そして、生きる希望と、力を、与えようとしてくれるのです。
 
 
 しかし、「不幸な出来事」と「幸福」の区別がつかない為……多くは悲惨な出来事の方を、現実にしてしまうのです。
 
 この時間をなくして、マイナスの思考がおきないようにする方法があれば、不幸にはならないことになります。
 
 それには、強い意思と訓練が必要となるのですが、それはそれなりのコツやノウハウがあります。
 
 最後に、そのコツとノウハウを、少し書きとめておくこととします。
 
 
「悪しきものを 祓い清めて つねに 正しきことを行わしめ 給え」
 
 ……と、心の中で、唱えながら寝て下さい。

 
 
 他のことは、考えないで下さい。
 
 この時、口にしては、唱えないで下さい。
 
 口にすると、眠れなくなります。
 
 この言葉を、「祭文」と呼びます。
 
 この祭文は、別に他の何かでも良いのですが……長年、使われて来たものでもありますので……新しいものを、考える手間が必要ありません。
 
 また、新しいものを考えた時……かえって、その言葉が、悪夢や未来の不幸の原因となるかも知れません。
 
 ですので、祖先達が使って来た、この「祭文」が便利なのです。
 
 
 この「祭文」は、
 
「自分に害を行うような悪いものを、どこかへ祓って……それから、清めてプロテクトし……常に、正しいことだけを、行うようにして下さい」と言う意味です。
 
 それを、神に願おうと、潜在意識に刷り込もう……どう解釈しても自由ですが、心の奥底に、無意識の記憶として残ります。
 
 その残った記憶が、
 
 
「無意識の未来に、良い影響を与える構造になっている」と言う意味もありますので、どうぞ、騙されたと思って、試してみてください。
 
 もし、本当に騙されていたとしても……あなたは、何の損もしません。
 
 では、より良い明日と未来のために、夢の世界を活用してみて下さい。
 
 
 
 どうせ人生の多くは夢を見ているのですから、たくさん寝て、たくさん夢を見て下さい。
 
 そして、その夢が、みなさんの現実を、良い方向へ導いてくれますように……。
 
 
 
「星々の祓ひ、五方、畏みて、祓い給へ清め給へと、畏みもまほす」
 
 
 
 では、このマニュアルは、以上で終わります。
 
 ありがとうございました。

 
 
 
夢の構造講座 前回の話◀︎[もくじ]▶︎最終話です。次の第2回・夢の構造講座にご期待ください。
  

 
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はじめまして、播磨陰陽師の尾畑雁多《おばた・かりんど》です。

 陰陽師には京都系統の「都《みやこ》陰陽師」と、播磨の国の「播磨陰陽師」の二種類の系統があります。  播磨陰陽師は、応仁の乱の時に京の都から播磨に戻った陰陽師達の子孫のことですが、播磨の国はもともとの陰陽師達のふるさとでした。

 播磨陰陽師には、夢に関してや、武術のことなど様々な伝承を持ちますが、今回はその中から「不幸のすべて」に関するお話と私が体験した不思議な体験「近世百物語」をお届けさせていただいております。



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