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読売新聞11月5日社説に喝 かぁああつ
[マスコミ評論]
2010年11月7日 19時17分の記事

政倫審拒否 小沢氏の証人喚問が必要だ(11月5日付・読売社説)

 有力政治家としての説明責任の放棄であり、自分勝手な保身の論
理と言うほかない。

 民主党の岡田幹事長が4日、小沢一郎元代表と会談し、小沢氏の
「政治とカネ」の問題について、衆院政治倫理審査会に出席し、説
明するよう要請した。だが、小沢氏は、「今の考えを変えるつもり
はない」と国会招致に応じない意向を伝えた。

 「今の考え」とは、小沢氏が3日のインターネット番組で、「三
権分立から言えば、司法で取り上げられているものを立法府で議論
するのは妥当でない」などと語ったことを指すのだろう。

 この主張はおかしい。小沢氏が国会で事件の詳細を語ることは司
法手続きの妨げにはならない。

 過去にも、本人や秘書が刑事責任を問われた多くの政治家が国会
招致に応じている。民主党も野党時代、刑事事件に関与した与党議
員の証人喚問を再三要求した。

 小沢氏自身も、検察審査会の議決で強制起訴となることが決まっ
た後、国会招致について「国会の決定に従う」と言明していた。こ
の発言とも矛盾する。

 そもそも小沢氏には、司法の場で争われる刑事責任とは別に、有
力与党議員としての政治的責任がある。国会で説明しないことが国
民の政治不信の一因となっていることを自覚せねばならない。

 小沢氏は「政倫審も証人喚問も基本的に秘密会。公開の場でやり
なさいというのが検察審査会の意見なので、僕はそれに従って公判
で説明したい」とも語った。

 明白な事実誤認だ。証人喚問は公開で行われ、許可制なのはテレ
ビ中継などにすぎない。政倫審も公開が可能で、前例もある。

 小沢氏が公開にこだわるなら、国会の公開の場で堂々と自らの主
張を述べればいいはずだ。

 小沢氏が検察審査会を「秘密のベールに閉ざされている」と批判
しつつ、「公開の場」という部分だけを取り上げ、自らの行為を正
当化するのはご都合主義だ。

 今後の焦点は、民主党執行部の対応だ。岡田氏は、小沢氏招致の
「国会中の実現に努力する」と野党側に約束した以上、実現に全力
を挙げる責任がある。小沢氏の身勝手な対応を看過すれば、補正予
算案や法案の審議、ひいては「熟議の国会」の障害となる。

 菅首相も岡田氏任せにせず、そろそろ自ら小沢氏を説得する必要
がある。小沢氏があくまで招致に応じなければ、小沢氏に出席を強
制できる証人喚問の実現に積極的に動くべきだ。

(2010年11月5日01時32分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20101104-OYT1T01180.htm

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 民主党の岡田幹事長が4日、小沢一郎元代表と会談し、小沢氏の
「政治とカネ」の問題について、衆院政治倫理審査会に出席し、説
明するよう要請した。だが、小沢氏は、「今の考えを変えるつもり
はない」と国会招致に応じない意向を伝えた。

 「今の考え」とは、小沢氏が3日のイン
ターネット番組で、「三権分立から言えば、司法で取り上げられて
いるものを立法府で議論するのは妥当でない」などと語ったことを
指すのだろう。
と読売新聞は社説で述べている。

今回のニコニコ生放送は実に多くの人が視聴した。番組の中で小沢
氏の主張を生で聞いたが、充分に納得できるものであった。読売新
聞は、「三権分立から言えば、司法で取り上げられているものを立
法府で議論するのは妥当でない」ということが小沢氏の主張の根拠
であるとしているがそれだけではない。小沢氏は政治資金を1円単
位で完全に公開しているという。さらに、強制捜査権のある検察が
自己資産をはじめ全てを調べて、その結果不起訴との結論を出した
という。

森永卓郎氏は、「厳しい時代に「生き残る」において」(2010年
10月26日)「政治資金を完全公開してきた小沢氏」として、

「しかし、ここで皆さんに問いたいのだ
が、小沢氏は本当に裏でこそこそとやましい蓄財に励んでいたのだ
ろうか。事実は逆だったのではないか。先日、ジャーナリストの上
杉隆氏から聞いて驚いた。日本の国会議員で政治資金を1円単位で
完全公開しているのは、鈴木宗男氏と小沢一郎氏くらいだというか
らだ。今のルールでは「5 万円以下の費用」については領収書を公
開しなくていいことになっている。小沢氏は、そこまでも含めて政
治資金を完全公開している。普通はこうした人たちは「クリーンな
政治家」と呼ぶものではないのか。」
と述べている。小沢
氏は実はクリーンな政治家なのである。


むしろ問題は、このような事実を全く報じないマスコミの偏向報道
にあったわけである。いまにいたっても、それを続けている「読売
新聞」に対しては、社会の木鐸としての責任感の放棄を感じる。

先日小沢氏を批判していた生方氏にも「選挙運動費用収支報告書」
に、人件費として記載した運動員ら23人への報酬計166万50
00円のうち、少なくとも5人分計34万円が実際に支払われてい
なかった疑いがあることが指摘され修正している。

自民党の二階俊博・元運輸相についても、「朝日新聞が」
日本航空が寮・社宅の用地として和歌山市
の山林(11万平方メートル)を購入する際、1年弱の交渉で土地
所有者の主張を受け入れ、想定の3倍にあたる152億円で購入し
ていたことがわかった。売買にかかわった複数の関係者が証言し
た。土地は自民党の二階俊博・元運輸相の後援会幹部(当時)が所
有しており、日航との会合には二階氏本人や地元の元県議らが加わ
ったこともあった

http://www.asahi.com/national/update/1026/TKY201010260579.html
と報じている。

もしも、「政治と金」を国会で解明するとするならば追求する相手
が違うのではないかと思う。

さらに「読売新聞」は
小沢氏が検察審査会を「秘密のベールに閉
ざされている」と批判しつつ、「公開の場」という部分だけを取り
上げ、自らの行為を正当化するのはご都合主義だ

と批判する。

しかしながら今回の検察審査会の強制起訴の議決が極めて「秘密の
ベールに閉ざされている」ことはネットでは広く論じられている。
今や尖閣ビデオの流出以上に国家に対する不信感を抱く問題として
この小沢氏の「検察審査会」の問題がある。この問題を何ら追及し
ないマスコミはマスコミとしての存在価値などない。

そういう点で、先日の小沢氏のニコニコ生放送を視聴したうえで、
この社説を読むといかに「読売新聞」の記者の頭が古く硬いかが良
く分かる。



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