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柳田法相に喝「かぁぁつ」 |
[随想] |
2010年11月18日 19時37分の記事
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法相?えーっ何で俺が…柳田法相の発言要旨
以下、『読売新聞』記事 柳田法相が14日に広島市で開かれた法相就任を祝う会合での発言要旨は次の通り。
「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」
「法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、実際の問題なんですよ。しゃべれない。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。この二つなんですよ。まあ、何回使ったことか。使うたびに、野党からは責められ。政治家としての答えじゃないとさんざん怒られている。ただ、法相が法を犯してしゃべることはできないという当たり前の話。法を守って私は答弁している」
(2010年11月18日10時43分 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100806-849918/news/20101118-OYT1T00325.htm
読売新聞によると柳田氏は 「9月17日(の内閣改造の際)新幹線の中に電話があって、『おい、やれ』と。何をやるんですかといったら、法相といって、『えーっ』ていったんですが、何で俺がと。皆さんも、『何で柳田さんが法相』と理解に苦しんでいるんじゃないかと思うが、一番理解できなかったのは私です。私は、この20年近い間、実は法務関係は1回も触れたことはない。触れたことがない私が法相なので多くのみなさんから激励と心配をいただいた」と述べた。
菅政権がいかにいい加減に閣僚を任命しているのかが実に良く分かる。なによりも、本人の口からこの言葉が出ることにただただ呆れるばかりである。閣僚としての自覚があれば少なくともこの言葉は、決して出ない。
いま、法相に課されている責任は他の閣僚と比較して見ても、決して軽いものではない。大阪地検の証拠改竄問題、沖縄地検の政治判断問題、小沢氏の第五検察審査会問題、検察・裁判所の裏金問題等々重要課題が山積している。
特に小沢氏の事件をきっかけにして起こった国民の司法に対する不信は、国家の信頼が根底から覆りえるという大問題である。
さらに柳田氏は、 法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。『個別の事案についてはお答えを差し控えます』と。『法と証拠に基づいて、適切にやっております』。 と述べた。
法相は、到底上記の二つの言葉で切り抜けられるほど甘い仕事ではない。法相が自らの言葉で国会において説明することによってこそ、地に落ちた司法に対する信頼の回復が可能となるのである。国家、そして司法に対する信頼を取り戻すことに対する責任を放棄するがごとき態度は、法相としての適格性を欠くと云わざるを得ない。
ちなみに、発言でいえば菅総理の発言もメモを見ながらで全く精彩がない。言葉に対する信頼が全くないのが菅政権の特徴である。法相の任免責任もさることながら、菅総理自身の言葉に対する軽さも追求して欲しい。
この軽さは、多分昨年の衆議院選のマニフェストを軽く扱う態度と基本線は同じではなかろうか。すなわち、国民との政権交代時の約束であるマニフェストを軽く扱うということは、その政権自身が軽いものであるといえるわけである。その軽い政権の閣僚の発言が軽いのはむしろ当然の成り行きである。またその軽さは、マスコミにも通じていることを付記しておく。一日も早く、政治もマスコミも、もう少し言葉の重みを取り戻して欲しい。 |
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