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マスコミが説明責任を求めるのは「前原氏」ではないのか |
[随想] |
2011年3月4日 9時44分の記事
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以下、『読売新聞』記事引用
前原外相は3日、国会内で記者会見し、自らの関係政治団体の2009年政治資金収支報告書で、パーティー券購入先に誤記載があったとして総務省に同日付で訂正を届け出たことを明らかにした。
また、脱税事件を起こした人物が代表を務める会社から献金を受けていたとして、全額を返金する意向を示した。
前原氏は「政治家、国会議員、閣僚として大変申し訳ない。国民、関係者に心からおわびする」と陳謝した上で、「国会議員として、閣僚としての責任をしっかり果たしていきたい」と述べ、外相を続ける考えを示した。記者会見に先立ち、首相官邸で菅首相に経緯を報告し、首相からは「しっかりと説明するように」と指示を受けたという。
(2011年3月3日20時11分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110303-OYT1T00922.htm
小沢氏の陸山会問題でも従来は、政治資金報告書の訂正ですんで いた問題であると言われている。それが秘書の逮捕、強制捜査、マスコミによる狂ったバッシング、さらには検察審査会による強制起訴とつづいた。
それに対して、前原氏の問題については、なぜかマスコミは狂ったような反応していないない。むしろ、週刊誌がこの問題を記載し追及している。「大手のメディア」は全くの黙りである。これはなぜかなのか。恐らくは、小沢氏の報道の背後には小沢氏にダメージを与えようという政治的意図があるからである。
私は、ここに日本マスコミの深く冒された病巣を見る思いがする。また、マスコミの正義を振りかざす報道に欺瞞を感じる。さらには、民主党の「非民主主義」を見る。
前原氏の問題についても、仮にマスコミが騒ぎ出して、検察が動き出せば大変な問題となる。場合によっては、政治生命にも甚大な影響が出るだろう。
ところがマスコミは静観している。前原氏と小沢氏を比べると前原氏は、現職の大臣である。小沢氏の問題は今は司法の場に移っている。ところが、前原氏の疑惑は噴出したばかりでそれに対して何ら合理的な説明が十二分にはされていない。 むしろ、マスコミが今追求すべき「政治と金の問題」は、前原氏の問題ではないのか。「説明責任」を求めるのならば、前原氏に対してではないのか。次に民主党が処分をすべきは前原氏ではないのか。
国民は目の前で繰り広げられているマスコミと民主党の茶番を見せられてもううんざりである。マスコミも、これまであれだけ小沢氏を叩いてきたのだから、前原氏についても厳しくその責任を問う姿勢を見せて欲しいものである。民主党も厳しく前原氏を追及して欲しい。これをしないと、これまでのことは全て政治的意図でやっていたといわざるを得ないと思うのである。
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