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御嶽山噴火で自衛隊の救助活動に物議 防衛省・自衛隊の根本的な改革を期待したい |
[防衛] |
2014年10月10日 0時0分の記事
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10月6日夜のJ-CASTニュースが伝えたところでは、太陽の党代表の西村眞悟衆院議員がブログで書いたことが論議になっている。
西村氏はまず、大規模災害や緊急事態では、陸上自衛隊が主体となって警察や消防を指揮することを説いた。西村氏によると、パトカーや消防車が現場に行けず、ヘリも丈夫でないため、警察や消防の次では、救助できた人をむざむざ放置してしまうという。
これに対し、自衛隊は、大規模災害などで稼働できる車両や航空機があり、「ヘリも少々弾丸が当たっても壊れない構造だ」とした。御嶽山では、多くの「心肺停止の人」が頂上付近に横たわっているのは気の毒だとして、救出中止の判断がなされたことに疑問を呈した。そして、防毒マスクを着けてヘリから降下するなどの訓練を積んでいることから、「自衛隊なら、少々のことで人命救助を中止しないだろう」と持論を述べた。
こうした考え方については、「指摘が非常に解りやすくて納得」「救助活動が歯痒い事、指揮系統への問題提起は賛同出来ます」といった理解を示す声もネット上ではあった。しかし、「2次被害のリスク無視で活動しろというのか」「心肺停止してる人の救助は緊急ではないと思う」「火山弾に耐えるヘリなんて存在しねーよ」といった疑問の方が多く書き込まれている。
筆者は、西村眞悟衆院議員の発言はいつも拝聴しており、今回指摘されたブログなども拝見している。 特に正当な指摘をされており、ご自身の信念に基づいた発言をされておられると認識している。
筆者を含めて、御嶽山噴火で自衛隊の救助活動に物議や文句、批評をしている方はいるだろう。 筆者も時間があれば、御嶽山に駆け付けたい思いもあるが、火山活動を続けている所に軽装備で行けば、待っているのは「死」そのものだ。 本当に、そのような危険な場所で、救難活動を今でもされている自衛隊、警察、消防関係者や気象庁などの関係者の方々の努力に、心から感謝申し上げたい。
一方、私達にも出来る事はあるはずだ。 幸い、防衛省・自衛隊は、来年度の予算で「高機動パワードスーツの研究」として9億円の予算を要求している。 これは、個人用の装備品を装着・携行した隊員の迅速機敏な行動を実現するための高機動パワードスーツについて研究を実施するもので、島嶼部攻撃への対処や大規模災害などへの対処に役立つと期待されている。 また、立ち後れている衛生関連の予算も第一線の救護能力の向上を目指して要求されている。
御嶽山の山頂付近では、ブルドーザー等の重機が投入できず、人力とヘリだけの救助活動が今も続いている。 防衛省・自衛隊の根本的な改革を期待したい
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