日本語がのっぴきならない状態らしい | |
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2007年5月10日 17時39分の記事 | |
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今回は、ほんの少〜しお勉強になる内容。 まずはこちらのニュースを読んでください。 http://www.sankei.co.jp/kyouiku/gakko/070430/gkk070430000.htm 「うざい」とか「きもい」とか・・・ これも日本語の変化、と受け入れようと努力しているんです。オジサンは。 でも、それもこれもあるレベルの日本語力を身につけた上で新しい語彙を生み出せば、の話。 このニュースのように「骨が折れる仕事」や「しばしば〜する」ってのが解らないのでは、とても若者言葉を「日本語の変化」として受け入れることはできません。 英語の勉強も良いけど、まずは日本語を勉強しろ!って教育とは無関係の僕でも思っちゃいますね。 これが若い人だけかと思ったら・・・そうではなかったのです。
先日、同僚が休みを取るにあたりチームメンバーにメールを送りました。 「○月△日 のっぴきならない用事のため〜」 そのメールを受け取ったチームのメンバーは大騒ぎ。 「のっぴきならない、ってなんだ?どういう意味だ?」 これが若い人だけでなく、僕と同年代の人も意味がわからず辞書を引く始末。 「のっぴきならない」を漢字で書くと「退っ引きならない」。 読んで字のごとく「退いたり、引き上げたりできなくなった状態」のことです。 元々は戦場などで退路を断たれ身動きがとれなくなってしまった状態からきた言葉のようです。 つまり「これ以上どうしようもない状態」。 まぁ、古めかしい言葉ではあります。日常生活でも滅多に使わない言葉だと思います。 ・・・僕は結構使ってしまいますけど。 友人、知人のお誘いを断るときなどに「今日は退っ引きならない用事があるから」なんてね。 この後 「おいおい・・・"のっぴきならない"って、大変な事態じゃないか。いったい奴の身に何が起きたんだ!?」 と、大騒ぎでした。 ・・・たしかに辞書を引くと大変な事態のような印象ですが、「野暮用」や「急用」くらいの捉え方でいいと思うよ。 この日から「のっぴきならない」がごく一部で流行語となったのは、言うまでもありません。 このほかにも意味が伝わらなかった言葉(僕の経験上) 「とどのつまり」・・・トドって?アザラシの親玉みたいなあれ? 「おっとり刀」・・・のんびり戦の用意をすること? 「確信犯」・・・悪いとわかって犯罪を犯しているんでしょ? 「天地無用」・・・上下逆さまでも大丈夫? 「妙齢の女性」・・・奇妙な年齢って何歳? 「水菓子」・・・水ようかんとか?アイスキャンディーとか? いかがですか?正しく使えますか? 正解は 「とどのつまり」・・・カラスミで有名な「ボラ」は出世魚で、最終的な呼び名は「トド」。 ここから「トドの詰まり」→「最終的に」という意味。 「おっとり刀(押っ取り刀)」・・・急いでとる物もとりあえず。と言う意味。 「確信犯」・・・自分の主義・主張が正しいと信じて犯罪を行うこと。 「天地無用」・・・上下を反対にしてはいけない、と言う意味。 「妙齢の女性」・・・妙齢とは適齢期のこと。ただし、男性に向けては妙齢とは言わない。 「水菓子」・・・果物のこと。 知っている人には当たり前の言葉ばかりですが、これまでメールや会話の中で使って相手に意味が伝わらなかった言葉です。 参考までに、意味を取り違えてしまいがちな言葉(慣用句)を少し紹介しましょう。 「てんてこ舞い(天手古舞い)」・・・とても忙しく働く様。(忙しくて混乱している、と間違えやすい。) 「雨模様」・・・今にも雨が降りそうな天候(まだ雨は降っていませんよ。) 「慇懃無礼」・・・必要以上に丁寧すぎて失礼な態度。(慇懃だけなら礼儀正しく丁寧なこと。) 「煮詰まる」・・・十分意見が出尽くしたこと。(決して行き詰まっているわけではないですよ。) 「やぶさかでない(吝かでない)」・・・喜んで引き受けます、と言う意味。(仕方なく引き受ける訳じゃないですよ。) 思いつくままに例をあげましたが、もし意味を間違っていたらご一報ください。 訂正することはやぶさかではありませんので。 | |
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