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TOITAの「航空無線通信士受験クラブ」第31期無線工学第2章航法支援施設 (1)VOR_DMEその3 |
2022年10月5日 9時30分の記事 |
第2章航法支援施設 (1)VORとDMEその3 今回は、VORの地上施設のお話です。 2.VORの構成 VOR とは、VHF Omni-directional Radio Range:超短 波全方向式無線標識の事です。 それぞれのVOR局の電波の周波数は、112.0[MHz]〜 118 [MHz]の中から 1つの周波数が割り当てられてい ます。 周波数も試験に出る事がありますので 各航法 支援施設の周波数は、覚えておいて下さい。 但し、数字は、試験の1週間前位に覚えるのが効率的 です。 VOR には C-VOR と D-VOR が有りますが、現在は、 D-VORが主流ですので D-VOR のお話をします。 VORの仕組み(D-VOR:ドップラーVOR) 図-1をご覧ください。VOR 局のアンテナの配置を真上 から見ますと、 図-1 の真ん中に基準位相信号アンテ ナが有り、 その周りに 可変位相アンテナが円周上に 配置されています (図では 茶色と赤の丸で示してあり ます。)。 基準位相信号アンテナには、基準位相信号( 30 [Hz] の正弦波) で振幅変調された 高周波が給電されてい ます。 基準位相信号アンテナからは、水平面の全方向へ電 波が輻射されます。 この電波を受信しますと VOR局からの 距離が同じで あれば、どの方位で受信しても 同じ強さでこの電波を 受信する事になります。 可変位相信号は、基準位相信号の変調に使用した搬 送波と同一の周波数の搬送波を 9960 [Hz] の正弦波 で振幅変調します。 この段階では、 基準位相信号の 電波が 30[Hz]の信号で振幅変調されているのに対し 可変位相信号の電波は、 9960 [Hz] の信号で振幅変 調されていると言う違いだけです。 先程も述べましたが、 同じ施設から 同一周波数の複 数の電波を 同時に輻射しまと電波同士が 干渉してし まいますので可変位相信号からは 搬送波を取り除い て、両側波帯のみにします。 搬送波と両側波帯については、これからご説明します 。 振幅変調のパワー・スペクトラム (周波数毎の電力を グラフ化したもの又は、表示装置により表示された グ ラフ ) は、以下の様になります。 F0と言う周波数は、搬送波の周波数です。 搬送波を線対称に信号の周波数だけ高い周波数と低 い周波数に 信号が現れています。高い周波数の方を 上側波帯、低い方を下側波帯と言います。 ”帯”と言う言葉には、 広さ、 ここでは、 ある周波数か ら別の周波数迄の幅を意味します。人の声ですと、百 [Hz] 〜 5 [KHz] 位の幅の音で言葉を作っています。 上の図では、 各信号が 単一周波数ですので 上側波 帯も下側波帯も 1 本づつの棒で表しています。( 基準 位相信号の電波は、 搬送波の周波数に比べて 差が 各30[Hz]ですので搬送波とくっついて見えます。) 可変位相信号は、 基準位相信号の下の図の様に 上 側波帯と下側波帯が搬送波より 9960[Hz]離れていま す。 また、 可変位相信号の図では、 搬送波が取り除かれ いますので搬送波は、点線で表しています。 可変信号の高周波は、可 変位相信号用のアンテナ{ 基準位相信号用アンテナに対して 点対称に配置した 各2つのアンテナのペアー (図-1では、赤い丸同士) の様に向かい合う24 組 48 本または、25 組50本}に上 から観て左回りに順次給電します。給電は、 1 秒間に 30回左回りに順次給電されます。 繰り返しになりますが同じ施設から同じ周波数の電波 を輻射する事は、出来ません。 振幅変調の場合、搬送波と音声信号の周波数の差だ け搬送波の周波数から 高い方と低い方にそれぞれ、 上側波帯と下側波帯ができますが 可変位相信号で変 調した電波からは 、 搬送波が 取り除かれていますの で基準位相信号の電波と 同じ周波数でも 互いに影響 しあう事は、ありません。( 基準位相信号の電波には、 搬送波と上側波帯および下側波帯が揃っています。) ここまでお話ししました事を下で図に示しておきます。 Foと言うVOR局に割り当てられた搬送波が真ん中にあ り、30 [Hz]で変調されていますので、 搬送波の周波数 から 30 [Hz] 上と下の周波数に 上側波帯と下側波帯 が出来ます。 次に 基準位相信号の搬送波と 同じ周波数:Foの別の 搬送波を 9960 [Hz] で振幅変調しますので、赤の線で 示してあります様に Foの周波数から 9960 [Hz]上と下 の周波数に上側波帯と下側波帯が現れます。 しかし搬送波は、取り除かれています。 これらを空間で合成しますと、Fo と言う 周波数の搬送 波を30 [Hz] と 9960 [Hz] の音声信号で 振幅変調した 様に見えます。この事を空間変調と言います。 空間変調された電波は、受信機でこれらを 1つの電波 として捉えます。 続きは、記事をお買い求めの上、お読み下さい。 [受験クラブより] 貴方の受験される航空無線通信士は、自己投資に値し ない資格なのでしょうか? 新コロナ・ウィルスで中々外へも出掛けられい今だから こそ、受験勉強をしてみるのも良いのでは、ないでしょ うか? 合格を手にするかどうかは、貴方次第なのです。 「時は、金なり」と言いますが、50円を有効に使えていま すか?。 本文には、見本部分の数倍の重要な記事が書いてあり ます。 特に2月期の試験は、航空大学校の入学や就職にと大 変重要な試験になります。 独学が難しい事は、特集記事でお話した通りです。 試験迄は、思った程、時間がありません。 時間を無駄にして後悔されない様、是非、本文をお読み 下さい。 |
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[カテゴリ:無線工学] |
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